蓼沼宏一のレビュー一覧

  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    センのcapabilityの理論、パレート効率など幅広く網羅されているのがとても良かった。
    巻末の参考書籍が豊富でポイントが書かれていてとても良かった。センの理論については、巻末にも記載されていた原著の福祉の経済学が、簡潔でわかりやすかったが、この本は周辺の理論についても述べてくださっているのが、位...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    これはめっちゃ面白かった!
    厚生経済学と呼ばれる初歩的な領域に触れられる良書!
    経済学に使う基本的な数学の知識があればオススメ。

    6章までは一般的な経済学の説明ともとれるが、その土壌の上で展開する7章が新古典派経済学に慣れきった一般的な経済学徒の脳に電撃を放つ。
    そして8章から最終章に到るまで、哲...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
     本書は一橋大学経済学部教授で厚生経済学や社会選択理論を専門としている蓼沼宏一氏の書いた本である。
    内容は、効率と公平(本書では“衡平”という言葉で言い表している)を鑑みて、最善の経済のあり方について模索する際に考慮に入れるべき様々な考えを、主に厚生経済学の視点から提供したものである。
     多くの人に...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    宮崎哲弥氏が、その著書とか雑誌とかで、折に触れて本書を進めているのを見て、そんな凄いものなら、と思って入手。あと、タイミング的に経済学への興味が高じている昨今なんで尚更。個人の性格やら生い立ち、生活環境まで考慮に入れると、皆が同じように幸福になる平等性は、なかなかに得難いって話。それを理論的に可視化...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    「ー」

    これが中高生向けなのに驚く。内容は極めて高度だが、書き方は読みやすい。中高生の学習意欲を刺激するだろう。

    PS福祉指標は初めて聞いた概念だった。が、日本とブータンの幸福の違いを表すのに使えそうだ。とても面白い考え方。

    ”効率”はパレート効率で無くてはならず、誰かが損をするのでは意味がな...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    経済学の入門的な本で、「効率」と「衡平」をキーワードに、ひとの福祉とは何か、人々の福祉を高めるために望ましい社会経済システムとはどのようなものなのか、興味深く読めた。
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    厚生経済学の入門書ということだが、経済学というもの自体に疎い私には相当難しかった。
    効率と衡平という視点と経済システムは人々の福祉を高めるためにあるというのは新鮮でおもしろかった
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    幸せを観点とした経済学の入門書。
    幸せに関する研究のサーベイが紹介されているので読書案内もぜひ読みたい。
    再読したい
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    経済とは何か?平等とな何か?幸せとは何か? 難しいテーマに挑むジュニア新書。相当じっくり読まないと理解できないが良書である。

    経済学の役割 「経済は人々の福祉を高めるためにある」
    福祉とは?幸せのこと。
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    中高生を対象とした、厚生経済学の初歩の解説本だと思って、舐めてかかったら、想像以上に内容が濃い本。アマルティア・センが提唱した「機能(functioning)」、無羨望配分、平等等価といった、公共経済学の入門書で必ずしも明示的に扱われることが少ない概念に触れることが出来て、なかなか新鮮な体験だった。
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    効率と衡平のバランスをいかに取るのか。
    福祉指標としての、消費・労働情報、機能の情報に基づく比較と、比較の順序としての選好順序、評価順序があること、パレート効率性、マキシミン原理などの考え方を知り、経済学、社会的選択理論やメカニズムデザイン等を紹介し、福祉の向上という観点から経済システムや公共政策を...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    絵図がないのでわかりづらいのと、XXXとは?という説明のみでどう社会に対し使うのか、という点が記載がないので、学問のための学問といった感じがする一冊。
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    ていねいに書かれているのだが、難しかった。

    各個人が、なし得ること、なり得るものを機能という。機能の水準は、入手できるモノやサービス、個人の属性、社会的環境によって決まる。機能は客観的評価が可能だが、評価する機能は多様なため、そのリストに合意することは容易ではない。

    センは、各個人が実現できる機...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    非常に大事なことを論じているのはわかるし、洞察も深いと思う。良書と言える。
    でも、本書が本来伝えたい相手、つまり中高生に、この内容が届くのかな?
    もうちょっとわかりやすくならんかったんか、という気が。
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    「ジュニア文庫」なんですが、内容は結構難しい。「経済とは人々の福祉を高めるためにある」という定義のもとで、最善の状態を想定しながらそこに向けて現状を改善していくのが経済の本質であると述べ、具体的な事例について掘り下げています。

    全体を通じて、きちんと内容を理解しようと思ったらじっくり腰を据えて向き...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    一般にモノが不足していたら、お金を出してモノを買う。これは経済学的にいえば、需要と供給の原則でもある。もっと俯瞰してみると、社会の中のメカニズムとして、モノやサービスを潤滑に「効率的に」回すのが経済の役割でもあるのだ。ここに福祉という概念を導入すると、障害や生活困難者に対し、不足分を社会が補うという...続きを読む
  • 幸せのための経済学 〈知の航海〉シリーズ 効率と衡平の考え方
    【幸せになるための経済の考え方を説く】
    ある雑誌で取り上げられていて購入した本。途中までは読めたのですが、その後は経済の難しさに「?」が発生。とりあえず、「スティグリッツ経済学」を再度読んでから、又読もう。