石田光規のレビュー一覧

  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    超良かった。ぜひ「昔は良かったなぁ」と思っている人には読んでほしい
    個人主義の弊害について書かれているが、
    ネットでの過剰な「叩き」、「親ガチャ」にまで言及されており、とても読み応えがあった

    気づき
    ・集団から離れた「人それぞれ」社会は、「つながりは自分で調達する」ことを意味する。それは「相手から...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    この著者さんの言っていることが、自分に当てはまっていた。一人でいるのが気楽で落ち着くし、人との関係は疲れるし面倒くさい。何より自分と合わない人との関係なんて、もっといやだ。だけどこの本を読んで、少し価値観を変えてもらえた。
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    誰しもが口にしたことのある、「人それぞれ」という言葉。

    多様性の受け皿として、便利に使われているものの、それは対立を避けるためのものであり、極端に言えば、それは無関心なのです。

    この本では、集団から個人への転換と共に訪れた、個人主義と多様性の間でどう生きるべきかを事例を用いて解説しています。

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  • 友だちがしんどいがなくなる本
    新学期に向けて子ども用に用意した本。私も手にとってみた。小学生高学年〜中学生向けに書かれたそうだけど、思いがけず(失礼!)いい本だった。
    筆者に言わせると「友だちづくり」は無理ゲーなのだそう。
    新たな環境に身をおいたとき、まずは「友だち作らなきゃ」と思う自分がいる。
    ちょっとよそ行きの顔をして、テン...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    「まあ、人それぞれだからね」というのは一見寛容に見えるけれども非常に冷たい対応で、それによって生じる懸念などの解説をした本。新書だし薄くてわかりやすかった。
    「人それぞれ」ってのはその人を尊重するように見えて、その人自身が抱える問題をこちらに持ち込まないでくれという一種の拒否反応でもあり思考をストッ...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    若者あるいは中学生向けの新書である。したがって、難しくはなく、語りかけるような書き方である。
     何か人付き合い、あるいは炎上してしまった人が読むと癒されるであろう。短時間で読めるので大学生にもおすすめである。
  • 「友だち」から自由になる
    「形から入る友達」「コスパ重視」など、面白かった。
    調査や文献などが引用される展開には「???」もちょいちょいあったが、考えを広げるには良かった。
  • 「友だち」から自由になる
    数年前に菅野仁『友だち幻想』を読み、その時はピンとこなかった「友だち」という曖昧な関係性についての問題が、コロナ禍を経て、オンラインでのコミュニケーションが文化的に受容された社会への変容を受け入れたような、受け入れきれないような現在にあって、切実なアクチュアリティをもって迫ってきた。
    本著は「友だち...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    みなさん、前回のレビューをご覧いただけただろうか。
    (この切り口、気に入っている)
    ご覧いただいていない方のために、再度振り返ってみよう(しつこい)。
    naonaonao16g、様々な顔回りの異変から親知らず(下)があったことが判明しました。
    無事手術(骨を削ったのでこの言い方を選んでいる)を終え、...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    人それぞれ、という言葉は、多様性を受け入れるように見えて、他者への介入を阻害する。リベラリズムに裏打ちされた個を尊重する社会は、誰と付き合うかを選べる社会。絶対にその人と付き合わなければならないという強い土台がないからこそ、人はコミュニケーションに最新の注意を払う。
    1000人に1人のマイノリティの...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    「人それぞれ」というフレーズの様々な意味を追求しているが、柔軟な思考方法でわかりやすい解説だと感じた."迷惑センサー"や"特権センサー"の議論が楽しめた.
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    さっくり読めて概観がわかる。

    日本社会に権威が残らなすぎて、剥き出しの好き嫌いでしか人とつながれなくなりみんな臆病になった、という話だと理解した。
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
     「人それぞれだからね」と話を結論づけることは思考停止に過ぎないと前から思っていて、「人それぞれ」は冷たく、突き放している言い方だよね。帯にもあるように「受け入れつつ突き放す人間関係」。なんとなくこの寂しさや息苦しさを感じている人は多いと思う。言語化されていて良かった。

     「人それぞれ」の生き方が...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    「人それぞれ」って多様性が叫ばれる昨今、耳触りのいい表現に聞こえるけど、人それぞれだからって言われちゃうとそれ以上何も言えなくなっちゃう。私がずっと思ってたことはこれだ!って気づきました。

    人それぞれだからってのは、多様性とか異質性を受け入れてるように感じるけど、実はそうじゃなくて、それ以上そのこ...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    本当に考えさせられた。「多様性」も「人それぞれ」も悪い言葉ではないが好きになれない。なぜそう感じるのか。この本を読んで納得。私は個々人の事情が違うことを受け入れるのは賛成だし、正直面倒で何ら介入せず放置することもあるが、それを一言で正当化する姿勢は味気なく虚しい。世の中には身近な人づきあいを「コスパ...続きを読む
  • 友人の社会史
    結構近いと思っていても、それなりに時間とともに歴史になっていくのだな。そうだ、認識はそれなりに変わってきている。
  • 友人の社会史
    友人、親友という概念の内容が時代とともに変遷しているという目から鱗の指摘から始まり引き込まれた。
    本書は、研究レポート的な長期間の新聞内容推移分析やアンケート分析など中心であるが、その分析自体は、やや粗い分析になっているように感じた。一方で、分析との関係からは答えありきなのかもとも感じたが、考察には...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    私たちは長い年月をかけてやっとひとりになることができた。私たちが深い対話を取り戻すためには、最適化願望をいったん脇におき、つながりへの期待値を切り下げ、ただつきあうことをもっと意識した方がいい。多様性というワードの本質の誤解と似ていると思った。
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    「人それぞれ」という言葉に込められている、一見多様性を重んじているようで実は思っていることを飲み込み、大きな波を起こさないように過ごす考え方、今の社会で多くの人が知らないうちに実践している考え方や行動をわかりやすく解説してくれている。実は私も大いに思い当たるところがある。一つはこの20年ほど友人がで...続きを読む
  • 「人それぞれ」がさみしい ――「やさしく・冷たい」人間関係を考える
    物質的に豊かになり一人でも生きて行ける時代、逆に言えば他者との対話により深く知り合う必要がない社会を綴った書籍❣️
    内容は人との関係性をインターネットで物理的な距離なしに、自分と合うか合わないかをコスパで測り、親ガチャとまで言ってしまう社会を論じている。
    感想としてインターネットを全て一回受...続きを読む