山口裕之のレビュー一覧

  • 論理学 考える技術の初歩
    人間は知っていることを分析することによって、知らなかったことも知ることが出来るようになる。どんなに愚かでも、地道に考え抜けば知ることの出来ないということはないのである。勉強する上での初心としたい
  • ベンヤミン・アンソロジー
    翻訳者の課題
    類似性の理論
    模倣の能力について
    技術的複製可能性の時代の芸術作品(第三稿)
    を読む。
    ベンヤミン、大事になってきたなー。
    魔術的なとこがあるのも面白い
  • 論理学 考える技術の初歩
    本書は18世紀の哲学者コンディヤックが一般向けに論理学の初歩を説いたものである。元は学校の教科書(いまの大学1年相当くらい?)として書かれたものらしい。昔の偉い哲学者の書いたものなんて難しくて読めないのではないか、内容は現代でも通用するのだろうか、という不安があったがその心配は無用であった。個人的に...続きを読む
  • ベンヤミン・アンソロジー
    数十ページくらいの小論が十本入っています。



    ◆「ボードレールにおけるいくつかのモティーフについて」について(p206-)
    「物語は、伝達の最古の形式の一つである。物語は、出来事それ自体を純粋に伝えること(ちょうど情報がそうするように)に狙いを定めていない。物語は、出来事を経験として聞き手にもた...続きを読む
  • 現代メディア哲学 複製技術論からヴァーチャルリアリティへ
    唯一まともなメディア論である。ただし、マクルーハンとベンヤミンの本を読んでいることが前提となるので、一般の学生がこれを読んで役立つかはどうかは不明である。卒論でベンヤミンを扱うのであれば必読書で基本書であろう。
  • ひとは生命をどのように理解してきたか
    はじめのうちは単なる科学読み物っぽいけど、途中から急に哲学度が上がって難解になる。

    ただ、理解できた範囲内でもかなりいい感じ。

    生命に対する理解の歴史を追いながら、「理解する」とはなにか、というところまで持っていく。そして機械を理解することと、生命を理解することの、行為としての本質的な差異を描き...続きを読む
  • 論理学 考える技術の初歩
    本書は論理学、考えるということについての18世紀の哲学者によって記された本である。
    断続的に読んだせいもあり、うまく自分の中で消化できていない。
    著者に言わせれば、知っていることからしかしか知らないことを知る方法はないとうことで、改めて本書を再読せよ。
    となるのだろうが、再読はなかなか気が進まない…...続きを読む
  • ひとは生命をどのように理解してきたか
    遺伝子科学をエピステモロジー(科学基礎論)から批判した本である。骨子は遺伝子研究が行う「〜という症状を生む遺伝子」といった研究は人間の都合から遺伝子を理解するのみであり、さらに言えば「字が読めない遺伝子」があったとしても無文字社会では都合が悪いことはないように。人間という生物のさらに現代生活の都合か...続きを読む