竹端寛のレビュー一覧
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「迷惑をかけるな憲法」
すごいキーワードだ。
正直「ケアしケアされ・・・」というタイトルから、
高校生に福祉の大切さを教える本かな?
と、期待薄で読み始めた。
ところが、、、
迷惑をかけるな憲法ときた。
現在の日本に蔓延する自己責任論のおおもと。
というか、私自身もこれに縛られて生きてきたように思...続きを読むPosted by ブクログ -
子育てというケアを見直すきっかけになる良書。
ケア関係は決して一方的でなく、互いが互いを必要とする相互依存的な関係であると。
たしかに子どもを育てていて、「あ、自分を見つめ直すきっかけになってるな」と思うこともあるけど、それをうまく言語化してくれている。
子ども達には「もっと自由に生きてほしい、自...続きを読むPosted by ブクログ -
「迷惑をかけるな」という自己犠牲的な制約や、「頑張れば報われる」という単純化された神話は、他者の他者性や己の唯一無二性を見えなくし、抑圧的で息苦しい社会を作り上げてしまう。
他者と己の双方を見つめ、その違いを知る努力をしながら、時にケアし、時にケアされながら、進むべき道をともに考えていくこと。
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ケアということが自分を含むとは思わず読み始めた。
当たり前のことをを整理して必要にまとめてあることの有り難さを感じた。
なかなか自分を愛することができないし、何かに追われる毎日であるが、ふと自分とその周囲に手を差し伸べられるそんな気持ちを持ちたい。Posted by ブクログ -
大人、子どものいずれにも、対話を通じて他者と自分の違いを理解し、どちらかが犠牲になることなく互いに納得できる落とし所を見つけることの重要性を理解することができた。
ただ、これはエネルギーを要することであり自分を大事にできていない人は他者も大事にできない。毎日残業で疲れ果てるような生活を送っていては...続きを読むPosted by ブクログ -
こつこつと音読で読み終わりました。今の日本の閉塞感というのは、「迷惑をかけるな憲法」と表現されるケアレスな社会を築き上げてきたことに要因があるのだな、と、感じ入りました。それが社会の前進に寄与していた時代はとうに去ったのに、「憲法」だけが虚ろに効力を発揮し続けている。自分や他者をケアすること、そして...続きを読むPosted by ブクログ
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ケアについて考えるに基本的なことから、社会構造的なことまで言及し、バランスよくわかりやすく書かれた書であった。また自身が子育ての過程で気付いたことを肉付けしているので、当事者性があり説得力もあった。「日本社会の抑圧や呪縛の世代間連鎖の社会構造をそのものとして学び(なおし)、そこから逃れるあり方こそが...続きを読むPosted by ブクログ
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共に思いやること(Caring with)について、学生さんのことや子育てのことなど、著者の経験を手がかりにしながら学んでいける本でした。
スキーマ療法の「中核的感情欲求」との関連や、「生活史」の理解、オープンダイアローグの考え方等、わかりやすく整理されていて、読みやすかったです。Posted by ブクログ -
ケアというものについて客観的な実情を明らかにしてくれることを期待して読んだが、あくまで筆者の主張に留まるような内容でした。今後、家庭内でのケアの実態を明らかにし、社会に広めていく方が出てきてほしいと感じました。Posted by ブクログ
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ペットを飼ったことがないワタシ。
喋れない赤ちゃん時代の子育てを苦しく感じる人が多いよう思うが、ワタシは0-1才までなら100人位面倒見れる見たいかもと思った。
生きているお人形(=ペット)時代のケアが好きというか得意だった事をこの本を読んで再び思い出した。ペットを飼う人の気持ちが初めて分かった。
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about-nessからwith-nessへ。
物事に着目して、客観的な判断をくだすのではなく、まずは共感した上で、自分ならどんなことを考えるのかという視点に立つ。
この点が知れただけで、読む価値合ったかな。Posted by ブクログ