麻宮好のレビュー一覧
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随所に出てくる言葉の表現がとても素晴らしい!母子月と言う狂言の世界での二人の子役のライバル意識や葛藤それに伴う事件と登場人物の心の表現等、又見物人の応援と感動は素晴らしい!心に残った一文は"何かを選ぶということは何かを捨てるということだ"特に芸の世界では特にそういうものかも知れない。Posted by ブクログ
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人を思いやる優しさが沢山伝わってきました。悲しい別れのあと月のうらがわで死者に逢うことはできないが、その人を思い忘れないことが心の拠りどころになるのだと思いました。Posted by ブクログ
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母を亡くした13歳の綾と、訳アリ侍の交流を軸に、長屋に住む人達の人生が動いていく。最初からスーッと話の世界に入り込めて、中弛みもなく最後まで楽しめた。綾ちゃんはどんな女性になるのかな〜 幸せになって欲しいな。Posted by ブクログ
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月のスープって、何だろう。
タイトルと、あらすじにある主人公の悩ましい状況が心に引っ掛かり、手に取った。
姑との軋轢から婚家を飛び出し、中学受験生の理穂と弟の悠太の家に家庭教師としてやってきた美月。銀のスプーンをくわえて生まれてきたような一見裕福な二人、裕福な家庭と思いきや、理穂と悠太にも辛い記憶...続きを読むPosted by ブクログ -
心が元気じゃないと、自分ひとりのために料理なんてできない。
ましてや、料理がその元気をなくす原因だったならば……
でもやっぱり、料理がそれを癒やすきっかけになっていくのは良かったな。
登場人物それぞれの事情がじわじわわかっていくのは、ミステリー小説にも似ている。
傷ついた人が立ち直るとき、そこにはい...続きを読むPosted by ブクログ -
歌舞伎の女形・瀬川路京は『大川秋野待夜月』-『母子月』の
公演中、毒が入れられた水盃を飲み亡くなった。
与一坊と呼ばれていた二代目路京は名女形に登り詰める。
だが、今は人気も落ち芝居小屋はがらがらの状態。
物語は、与一の成長と歌舞伎に取り憑かれた者たちからなる。
P223
〈魂と魂のぶつかり合い...続きを読むPosted by ブクログ