月のうらがわ

月のうらがわ

1,980円 (税込)

9pt

4.2

深川の新兵衛長屋に住む十三歳のお綾。三年前に母を亡くしたが、大工の父直次郎、弟正太と慎ましく暮らしていた。
ある日、父の朋輩重蔵の店賃滞納で揉めている中、隣に坂崎清之介という写本を生業とする侍が越してきた。
本好きのお綾は、部屋の片づけを束脩代わりに坂崎に手習いを見てもらうことに。そこで書きかけの本 『つきのうらがわ』を見つける。
子が亡き母の住む月へ辿りつこうとする物語だった。
「続きを考えさせてくれませんか」とお綾は頼みこみ、正太と重蔵の子おはると一緒に考え始める。
次第に子どもたちは優しい坂崎を慕うようになる。だが、坂崎には人を殺して生国を追われたという噂があった――。

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月のうらがわ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    悲しい話ではあるが、人の心がよく描かれててうまい。この世の中もそうやって乗り越えて行くしかないないんだよな。綾と坂崎の再会の日をまた読みたいものだ

    0
    2023年12月16日

    Posted by ブクログ

    人を思いやる優しさが沢山伝わってきました。悲しい別れのあと月のうらがわで死者に逢うことはできないが、その人を思い忘れないことが心の拠りどころになるのだと思いました。

    0
    2023年12月01日

    Posted by ブクログ

    母を亡くした13歳の綾と、訳アリ侍の交流を軸に、長屋に住む人達の人生が動いていく。最初からスーッと話の世界に入り込めて、中弛みもなく最後まで楽しめた。綾ちゃんはどんな女性になるのかな〜 幸せになって欲しいな。

    0
    2024年02月22日

    Posted by ブクログ

    なんていい子なんだ。
    なんて健気なんだ。
    健気すぎて いい子すぎて…
    お母さん泣いちゃう
    。・゚・(*ノД`*)・゚・。


    深川の新兵衛長屋に住む十三歳のお綾。
    三年前に母を亡くし、父と7歳の弟 正太と慎ましく暮らしている。

    お綾の家の隣に坂崎という写本を生業とするお侍さんが越してくる。部屋の

    0
    2024年01月20日

    Posted by ブクログ

    10歳で母を無くしたお綾は大工の父直次郎、弟の正太と暮らしていた。父の同僚の重蔵は怪我が元で、大工が出来なくなったが、実はその怪我の原因が父の忘れ物だったため、父は何かと面倒を見ていた。金も貸していた。その為、お綾は手習所に行けなくなり、13歳の今もまだ仮名しか読めず、早くまた手習所に通えるようにな

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    とても優しい物語だった。綾の純粋な気持ちが分かりやすく表現されていて、すんなり伝わった。綾と坂崎さんが再会するといいな。

    0
    2023年11月22日

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