ブライアン・サイクスのレビュー一覧

  • イヴの七人の娘たち 遺伝子が語る人類の絆
    母系がたどれるというのはすごい。日本人の話が出てきてちょっとへえと思った。論争のところとか面白がれるときだともっとよかったかも。
  • イヴの七人の娘たち 遺伝子が語る人類の絆
    SF「7人のイヴ」を読もうと思ってそのタイトルの元ネタとなっている科学ドキュメンタリーをまず読んでみる。自分の祖先をDNAの分析によって遡っていくのです。たどれるのは卵子でしか伝わらないミトコンドリアのDNA。東南アジアから始まりヨーロッパの人々の源流を探っていく過程がドラマチックに描かれます。

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  • イヴの七人の娘たち 遺伝子が語る人類の絆
    人類が現在のように世界中に広まった歴史を探究するのにミトコンドリアDNAが大きな役割を果たしていることも、今では常識に近くなってきた。ただ、本書により研究の進展の歴史を知ると、それがつい最近と言ってもいい時期のことなのだと改めて知ることができたし、これからも新たな発見があり得るのが非常に楽しみになっ...続きを読む
  • イヴの七人の娘たち 遺伝子が語る人類の絆
     「人類みな兄弟」という言葉が浮かんできた。20年近く前に出版された本で、科学的にはいささか古い内容になっている。現生人類とネアンデルタール人の交配とか、父親由来のミトコンドリアDNAが発見された等々の最近の研究で本書の内容が覆されている。それでも「ワクワク」は十分にある。
     後半に登場するイヴの七...続きを読む
  • イヴの七人の娘たち 遺伝子が語る人類の絆
     ミトコンドリアDNAの遺伝性質、つまり「世代から世代へとほとんど変わることなく受け継がれ」(p.237)、「そこに見られる変化は、分子時計がゆっくりと時を刻み続けるあいだ、徐々に、ひとつずつ確率されていく突然変異だけしかない」(同)という性質を利用し、現代ヨーロッパ人「六億五千万人の母系祖先は七人...続きを読む
  • アダムの運命の息子たち 遺伝子が語る人類の盛衰
    サイクスという同姓の人との偶然の出会いから、全く同じY遺伝子を持つことを知り、共通の先祖を探すところから、多くのサイクス氏への協力依頼と続き、いきなり面白さに曳きこまれる。そしてモンゴル帝国の元の版図に多く見られるY染色体にジンギスカンを同定するところは興味深い。前著の「イブの7人の娘」は人類誕生の...続きを読む
  • アダムの運命の息子たち 遺伝子が語る人類の盛衰
    「イヴの七人の娘たち」がmtDNAに焦点を当てていたのに対し、本書では、性染色体、特にY染色体を巡る探究の旅が描かれる。

    なぜオスとメス、男と女の二つの性別が必要なのか、イヴと同じように、Y染色体から祖先に辿り着くことができるのか、男と女で、家系によっては発生率に有意な差がある場合があるが、それは...続きを読む