髙森美由紀のレビュー一覧

  • 小田くん家は南部せんべい店
    児童書じゃないのに小4設定、何となく匂わされてる西暦、この作者、途中で大枠は思い至りました。そこの真相開示の先も起伏があり、テーマがうっすらとつながってて弘毅たち子供の成長譚でもあり、かなり密度の濃い1冊だった。最後「せんべい型」持ってくるのは巧み。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    言葉にはできない溢れる思い。
    大切な人に伝えられるとしたら…。

    それを可能にした菱刺しと菱刺し工房に集う仲間たちのリスタートの物語。

    菱刺しは青森県に伝わる刺し子。
    その模様の一つ一つには意味がありました。

    ・女子高生綾は職場の人間関係に悩む父親に、
    ・結婚の決まった結菜は残していく父親に、
    ...続きを読む
  • 小田くん家は南部せんべい店
    読みながらなんといっても南部せんべいが食べたくなりました。特に白せんべいは食べたいです。主人公弘毅の活躍に拍手喝采、よっしーのキャラも面白く、あとせんべいを焼く技術の大変さに読みふけってしまいました。ラストの潤との別れのシーンはジーンとしてしまいました。元気が出るおもしろ物語にあなたも読んで見て下さ...続きを読む
  • [新版]ジャパン・ディグニティ
    映画の帯付きを本屋さんでお見かけし、大切に保管してました。映画[バカ塗りの娘]を観てから読むか迷いましたが、少し読み始めたところ 心地よい津軽弁で過ごす美也子さん始め登場人物達が生きる姿を追いかけ、止められず、あっという間に読み終えました。映画が ますます楽しみになりました。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    面白かったー!知らないことを知るのは楽しい。
    民藝、日本各地の産物、青森出身の作者ならでは。本として作品を紹介し残していく。日本の伝統工芸、大切にしたい。

    とても温かい話で、まさかなところでうるっとくる。
    青森弁が分からなすぎるのも雰囲気出て良い!

    菱刺し、綿が育ちにくく寒冷地。法律で農民は麻し...続きを読む
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    この本を読んで『菱刺し』を知りました。
    菱刺しを通して描かれる、登場人物の心情や人との触れ合いがとても素敵でした。
    二話目の結婚に纏わるお話しには感情移入してしまい、子ども目線になったり親目線になったりしながら読みました。そして涙。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
     青森県南部に江戸時代から伝わる刺し子の技法「菱刺し」。その菱刺しに魅せられた人たちを描く群像劇。全4章。

         * * * * *

     物語の柱になるのは2つ。主要人物たちにとって心の糧となる菱刺しと、その技法を手ほどきするより子先生です。

     菱刺しは、その地味ながら美しい紋様や彩りで現代...続きを読む
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    『心安らぐ菱刺しに魅せられて…チーム菱刺し工房』

    より子さんが教える菱刺し工房に集う仲間たち
    各々、悩みを抱えながらも、居心地の良い工房で菱刺しに没頭する中で、光明を見出していく。
    こんな素敵な居場所があったらいいな…
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
     青森で菱刺しをやっているおばあさんと、女子高生とが出会い共に菱刺しをやっていく中で、建設中のビルから孫の彼女が誤って落ち亡くなってしまって社会との繋がりを嫌う孫と一緒に菱刺しをやって行く様になる物語です。
  • 小田くん家は南部せんべい店
    世の中は別れと出会の繰り返し。
    頭では分かっているけど、
    心でどう感じるか、
    小学生目線が改めて教えてくれる。

    一つ一つの別れに、
    ただ寂しいだけではない感情がある。
    当たり前のことだけど、
    何だか新鮮な気持ちになった。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    菱刺しを通して、人の温かさや生き方を知っていく、やさしいおはなし。
    おばあちゃんの昔の振り返りもありつつ、菱刺しと生きてきたんだなあ、と。
    黙々と作業するって、自分と向き合う時間でもあり、切り替えるキッカケをくれたりするんだな、と思いました。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    青森 南部菱刺し工場に関わる人々の四篇。大変な環境の中で育まれた工芸を愛する人々が悩み、成長、互いに励まし合い前進する。より子先生の人柄もあり、淡々と手を動かし心落ち着かせていく。とても良いお話だった。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    素敵な作品だった。
    南部菱刺しに取り組む人々の小さくて確かな再生と、彼・彼女らが集まる工房主のより子さんの生きてきた思い出。
    人の繋がりや思い出の優しさと温かさと切なさが菱刺しの模様のようにふと浮かび上がって、その度に泣きそうになりながら読んだ。
    本当に素敵な作品だった。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    青森南部に伝わる「菱刺し」
    自宅で菱刺しをしている「より子先生」に集まった4人と引きこもりの孫。

    それぞれが何かしらの悩みを持っているんですが
    より子先生と菱刺しをし、美味しいものを食べ、世代の違う仲間を作る事で癒されます。

    これ泣けます!うっかり3回ほど泣きました(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
    より子さんが...続きを読む
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    より子さんみたいな先生がいたら、私も足繁く通ってしまう。みんなそれぞれ悩みがあるのに刺している間は本当に楽しそうで。菱刺しの事も初めて知ったけど、魅力的な描写でやってみたくなりました。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    裁縫ができない私ですが、話のはじまりとおわりがかけ離れてそうで、つながっているというジンときた小説でした。
    方言もグッときました。笑
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    投げやりな感じの高校生が、ちくちくを知ったら、所作まで変わった!って、おとぎ話すぎて、読みながら涙が出てきました。
    出てくる人みんないい人すぎる。
    ちくちくを見に行きたくなりました。
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    青森南部に江戸時代後期から伝わる刺し子の技法のひとつ菱刺し、伝統工芸を通じて再生する4編いや5編かも!?
    八戸にある、お婆ちゃん先生のより子さんの工房。東側に名久井岳とゆう山が見える場所にあるらしい。そこで菱刺しを習う人たちの日常を中心に展開して行くストーリー。
    スマホやパソコン、メールにSNSと現...続きを読む
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    じんわり沁みるような物語。私は残念ながら家庭科、裁縫は全くダメなので菱刺しはやりたいとは思わなかったが検索したいと強く思った。一指し一指し、無心に刺繍していくこと。同じ趣味を持つ仲間たち。ふさいでいるのは布の目ばかりではない。菱刺しを通して岩手に生きる女性たちの思いや生き方が優しく感じられて良い読後...続きを読む
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    青森県南に伝わる刺し子の南部菱刺し。これがテーマとなっています。
    同じように青森にあるこぎん刺し。私はこちらを少しやっている事もあり、一針一針縫っていく所とか、少しずつ模様ができていく様子を目に浮かべながら読みました。
    この菱刺しに関わる人達の物語も、うるっと来る場面があったりして心暖まる本でした。