結城昌治のレビュー一覧
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*東京の千川上水沿いで連続する“通り魔”事件。いずれも若く太った女性が臀部を切りつけられ、被害者は数を増すばかり。だが、警察の捜査は捗らず、ついには婦警を囮に犯人を誘き寄せたが…。法の抜け穴をついた巧みな構成が光る表題作を始め、著者の記念すべきデビュー作「寒中水泳」、国際情勢を加味したスパイ小説「風...続きを読むPosted by ブクログ
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実直な刑事の徳持が捜査に出たきり行方不明になった。捜査係は総力をあげて事件の解決に乗りだすが、彼とやくざについての噂が同僚のあいだに疑念を呼び起こす。そんな中、徳持はホテルで扼殺死体となって見つかる(『夜の終る時』)。二部構成の鮮やかさと乾いた筆致で描かれる警察組織の歪みのリアルさは今なお色あせない...続きを読むPosted by ブクログ
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ヒゲを巧みに使った小説、うーん、書き出しはこの展開に頭が回らないかとおもいきや、意外と単純な流れであった。
最後の結末は、ナンジャイみたいで、何で?かな、休日には頭休めで、持って来いの推理小説であった(^-^)Posted by ブクログ -
「そうだろう。きみの考えそうなことだ。しかし,きみはその2人がほんとうに心中したと思っているのか」
「ちがうんですか」
「死体を見たのはきみだ。わたしは見ていない。だからきみにたずねている」
「おかしいですね」
「何がおかしいんだ。きみはうらやましいくらい気楽な男だぜ。警察官になって何年になるか知ら...続きを読むPosted by ブクログ -
「わたしは犯人を女と限定したわけではありません。悲鳴をあげさせぬためには,猿ぐつわをはめてから,無理に毒薬を飲ませてもいいでしょう」
「なるほど。しかし,猿ぐつわのはまった口に,どうやって毒薬を飲ませるかね」
部長はそこまで言うと,足を速めて鬼頭刑事を離した。鬼頭刑事の考えていることは,少なくとも...続きを読むPosted by ブクログ -
「とにかく,問題はひげの男だな。そいつをはっきりさせんことには,どうにもならんね」めぼしい成果のあがらぬ警察の捜査を,佐原検事は軽く責めるように言った。「タバコ屋のおかみが見たひげの男,少女が見たひげの男,新川和代が見たひげの男,この三人のひげの男は同一人なのか,それとも,三人とも別人なのか。香月栗...続きを読むPosted by ブクログ
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確かに予想外の犯人なんですが、突拍子のなさを感じてしまいました。理屈だけ並べれば彼が犯人でおかしくないけど、なんか腑に落ちない。コナン・ドイル「緋色の研究」も予想外で突拍子もない人が犯人だったけど、ちゃんと納得はできたんですよね。ひげも事件を混乱させる道具ではあるけど蓋をあけてみたらそれほど重要では...続きを読むPosted by ブクログ