午鳥志季のレビュー一覧
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世の中に数多ある医療をテーマにした物語の中では地味な作品かもしれません。この作品には失敗しない美人女医もゴッドハンドのスーパードクターも登場しませんし、緊迫感のある手術シーンもありません。
主人公は研修医どころかそのずっと手前の医学生。しかも血を見るのが苦手という医療を志すには致命的とも言える欠点が...続きを読む -
〈出会いのエピソード〉
医療に携わっているからなのか
医療関連のキーワードがあると
無意識に手に取ることが増えました。
今回も‘医者’の文字に目が留まりました。
既に手には数冊の本を手にとっていたので
「一度に手に取り過ぎなのでは?
まだ未読の本もあって
今日も数冊手に持ってるぞ?」
「ここ...続きを読むPosted by ブクログ -
「血が苦手な医学生の成長譚」と書けば、どこかで見たり読んだりしたよくある物語と思われると思います。
しかしながら、この作品には、医療ドラマでよく見るような、腕の立つ医師により患者が完治する、というようなシーンは一切出てきません。
それは、本作品が自己免疫疾患を主な治療隊hそうとする膠原病内科を舞台...続きを読むPosted by ブクログ -
午鳥志季 プロフィール
1993年神奈川県生まれ、東京大学卒、内科医。第25回電撃小説大賞“最終選考作”『AGI‐アギ‐バーチャル少女は恋したい』(電撃文庫)にて作家デビュー
「医者にとって大切なのは、自分の力と責任を自覚することだ。なら、アレルギー・膠原病内科医に大事なのはなんだと思う」
「患...続きを読むPosted by ブクログ -
膠原病内科を舞台にした医療小説第2巻。
医療現場を学ぶ医学生から見た、病気と患者とその親族他関係者、そして自らの進退。
奢りを打ちのめされたり何が出来るか足掻いたり。
病に侵された人への寄り添い方はきっと色々あって、そのどれがその人への正解なのか分からないなりに、考えるきっかけを貰えました。
治る...続きを読むPosted by ブクログ -
現役医師が膠原病内科を舞台にした医療小説。
『治る事が無い病気』への向き合い方に興味があって読みました。
自己免疫疾患はある日突然災害の如く訪れる病。
三章は泣きました。Posted by ブクログ -
血液恐怖症の医学生を主人公にした医療ドラマ。
現役の医師が書いているだけに絵空事でない迫力がある。
自己免疫疾患という完治しない病気に関わる物語は人の死も当然のように扱いながら、医者になるということの意味、医者にとって一番大切なことは何かという問いを投げかける。
そこには医師だからこその重い実感があ...続きを読むPosted by ブクログ -
2023/06/21予約3
現役のドクターが書いた本だとのこと。珍しい膠原病内科を取り上げたことがとても嬉しい。自分も20年近く通院している。専門のドクターも少ないのでもっと増えてほしい。
『自己免疫疾患は治らない。医者がちゃんと治療すれば完治はしなくても寛解に持ち込める。
逆に見当はずれの治療で...続きを読むPosted by ブクログ -
皮膚科医にとっても馴染み深い疾患をテーマにした物語。幼馴染の描写を読んだ時にあの病気にかかるんだろうなと想像したが、良い意味で裏切られた。進路を皮膚科と膠原病内科の2択で悩んだ身としては、なんとなく初心を思い起こし、心に染みる切なくも、温かいストーリーでした。Posted by ブクログ
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同じような設定はピッコマでもあったが、こっちは謎解きありの正統派。もう少し謎解き中心で話が進めば満点でした。Posted by ブクログ
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単なるタイプリープものかと思いきや、途中からガラリと空気感が変わったり、医療の裏側の部分を扱ったりと一言では語りきれない内容に意外で面白かったです。
主人公は、研修医の志葉。最初は過酷な医療現場に辟易していたが、その状況下で、ある患者を担当している。湊遥。高校生で難病を抱えていて、近日中に手術を...続きを読むPosted by ブクログ -
こんなにも無理ならやめときな〜と思ってしまうけど、なりたいんだもんなぁ。辛い。
医者にとって一番必要なものとは。
がんばれ。Posted by ブクログ -
膠原病内科は患者の人生を背負う科という言葉と
自己免疫疾患について、改めて考えた。
糧にしろよ、センセイ。
ありがとう。光一郎。
君はきっと膠原病内科医になれる。
この言葉を得たことで、戸島光一郎は、いつの日か医者になるんだろうなと思う。
皮膚筋炎、全身エリテマトーデスなど罹患すると一生付き合...続きを読むPosted by ブクログ