太田博樹のレビュー一覧

  • ゲノムでたどる 古代の日本列島
    ニュースでは、日本の科学技術の衰退が取り沙汰されているが、このように素晴らしく、面白い研究者の方々がいらっしゃるんだ、と感動すらしてしまった。中高生にもわかりやすい、多分習ってる範囲の知識で理解できるように書かれているのでぜひ読んでもらいたいなと思った。

    この本は、文部科学省の資金で5年間行われた...続きを読む
  • ゲノムでたどる 古代の日本列島
    第3章「アズキはどこで生まれたのか」だけ読んだ。日経サイエンス2024/2「アズキ 日本から大陸に渡った作物」記事での物足りなさからこちらの記事へ移動した。
    栽培種アズキと野生種ヤブツルアズキ(アズキと比べて黒くて小さい)との遺伝子配列、特に実が赤色になる遺伝子を特定して比較し、栽培種アズキと類似の...続きを読む
  • 遺伝人類学入門 ──チンギス・ハンのDNAは何を語るか
    本書は『ちくま大学』の社会人向け講座「ヒト遺伝子の謎に迫る - チンギス・ハンの秘密」という講座から再構成して書籍化したものだという。もし、行くことができたのであればぜひ受けてみたかった魅力的な講座である。

    まず最初に、遺伝子・染色体・DNA・ゲノムを区別することはとても重要であるが、多くの場合に...続きを読む
  • 遺伝人類学入門 ──チンギス・ハンのDNAは何を語るか
    遺伝人類学の紹介。難解そうな部分もあまり手を抜かずにきちんと書かれている。数式は出てこないが統計の考え方などが分かってないと難しいかも

    ・ミトコンドリアは女系でY染色体は男系で、それぞれ遺伝していく。しかし集団内のミトコンドリアとY染色体を解析してみると、それぞれの遺伝的多様性が全く異なっているこ...続きを読む