佐藤信弥のレビュー一覧
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この時代を扱った宮城谷昌光の各小説や司馬遼太郎の「項羽と劉邦」が好きなので、小説ではなく史実はどうなのかを知りたくて本書を読んでみた。新石器時代から夏 殷 西周時代の記述は、発掘物や甲骨文 金文の知見に元づた解説が多く大変に面白かった。しかし戦国時代以降は史記やその他の歴史書に基づく記述が大半で、宮...続きを読む
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前漢武帝期までを対象に、主に軍事の側面から「中国」形成の過程を追う内容。新しい出土資料を踏まえることで、特に周代までを扱った前半部分において文献とは必ずしも一致しない実情がうかがわれて興味深い。Posted by ブクログ
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金文を中心とした同時代資料を軸に西周時代の歴史を復元し、その延長線上としての春秋戦国時代を描いた一冊。春秋時代から中国史に触れた身としては、その次代に理想化された時代の実像とその変遷は興味深いものがあった。Posted by ブクログ
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周王朝というと,多くは春秋戦国時代を含む「東周」の解説になるのだが,本書でのメインは「西周」である。「祀と戎」をキーワードとするのだが,これが難しい。Posted by ブクログ
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『陳情令』が取り上げられていたので買って見ましたが、本国の内情とか色々興味深く面白かったです。
様々な規制を潜り抜けて、表現に創意工夫することによって面白い作品がどんどん生まれてくるのかと思うと…いや規制はやっぱり良くはないんだけと…複雑だなぁ…
タイムスリップ物規制されてるって知らなかったです...続きを読むPosted by ブクログ -
中国の古代王朝「周」の実態について、西周期を中心に、『史記』等の伝世文献及び金文等の出土文献を駆使し、また、最新の研究成果も取り込みながら、明らかにしている。
周王朝のキーワードは、「祀」(祭祀)と「戎」(軍事)であるとする。そして、諸公や儒家が再現しようとした周代の「礼制」が、西周期の実際の礼制と...続きを読むPosted by ブクログ -
周という国は、建国時期・初期の文王・武王・周公、そして後半の春秋戦国時代はよく知られているが、前半の西周時代はほとんど知らなかったことを改めて感じる。この時代は「史記」が有名だが、それ以外に「春秋」「春秋左伝」「礼記」「竹書紀年」その他多くの文献があり、そして青銅器などに書かれた「金文」の解読など、...続きを読むPosted by ブクログ