西谷格のレビュー一覧

  • 香港少年燃ゆ
    賛成と反対、正義と悪のように、二元論でスッパリと分けきれない人間の姿がとてもよく描き出されている。
    デモに積極的に参加しようとする少年について行くことで見える香港デモの姿は、権力と民衆という今までの香港デモの単純なイメージとは異なるもののように見えた。
    デモに参加する人も、デモに反対する人も、デモに...続きを読む
  • ルポ デジタルチャイナ体験記
    読み易い、分かり易い、面白い
    中国の勢いに改めて驚きました。ある章の中に武漢の新型感染症(コロナ)の事にも触れており、直近の情報をキャッチ出来たと感じた。そしてコロナ後の中国の勢いを今後もウォッチしていきたいと感じた。
  • ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)

    頷けるリアル

    中国人に馴染みのある私は、「うんうん」と楽しめました。
    特に遊園地での、パンフレットの件は傑作でした。

  • 台湾レトロ建築案内
    まず最初にディテールの説明があり、その後、個々の建築について解説していく。その解説の中には過去の建物や持ち主についても多からず少なからず触れられており、写真と文のバランスもよく、読みやすい本だった。
  • 台湾レトロ建築案内
    台湾のレトロな建物が大好きです。
    装飾を施した窓の外の鉄格子「鉄窓花」、赤レンガや装飾ブロック、様々な色や模様のタイル。
    どれもこれもかわいくていつもInstagramで眺めては楽しんでいます。

    台湾各地の、今はカフェや書店、ゲストハウスなどにリノベーションされた24のレトロ建築が紹介されています...続きを読む
  • 香港少年燃ゆ
    「あなたは香港人ですか?」の意味。

    完全なる旅行者のエゴですが、実際に渡航してみて、デモ前の香港の方が熱気があって好きだった記憶。
  • ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)
    帯からはもっと露悪的な本かな?と思ってたけど、身軽で人懐こいスタンスで、軽く読めた。
    飲食の衛生面に引いてる人が多そうだけど、バイトしなくてもローカル食堂行くだけでこんな感じよね。。
    食前にやたら食器だけ洗う文化あるけど、あれは気休めだよなと思う。
    辞める時、先方が毎回アッサリしてて面白い。
  • 香港少年燃ゆ
    中盤までは物欲しげな中年ライターと中2真盛りの少年のやり取りが痛い。

    コロナ明け後の終盤、外からではわからない現地の人たちの本音に触れ、強く同感する。

    「あなたは中国人か?」「中国は好きか?」の問いに正面から答えない人々。

    著者は数々の無駄足を踏んだ甲斐があったようだ。
  • 香港少年燃ゆ
    自分はナショナリティ的な意味でのアイデンティティの揺らぎはないけれど、まだ自分が何者か分かりきれずにいるのはハオロンの倍くらい生きてても変わらないや。
  • ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)
    筆者が自ら様々なバイト現場で働き、中国人や中国社会のリアルを極めて近い距離で語る本。

    中国で9年暮らしたことあるので、あるあると思えることも有れば、驚くようなこともあった。

    脚色が多少入ってる感もあるが、異文化を理解するのにとても良い本だと思いました。
  • 香港少年燃ゆ
    2019年の香港デモで偶然出会った一人の少年への取材を通じ、香港社会の変化を捉えた記録。デモの発生から始まり、新型コロナ拡大・国安法制定後の状況も含む。
    本書は、日本や欧米の報道では見えてこないデモの実態やそれを取り巻く社会構造を上手く伝えている。デモの醜い側面(公共物破壊やデモ反対者に対するリンチ...続きを読む
  • 台湾レトロ建築案内
    本書で紹介している建物はほとんどが日本統治時代に建てられており和・洋との折衷が多いのですが、台湾という土地にあるからこその独特の風合いを持っています。日本の古い建物とはやはり趣が全然違うので、いつか現地で見て回りたい。

    このへんがすき
    ・九份茶房
    ・合盛太平
    ・旧書櫃人文珈琲
    ・拾光机
    ・神榕14...続きを読む
  • ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)
    いわゆる怪しいとされている中国の小売、テーマパーク、寮管理、ツアーガイド、ホストなどのバイトに日本人ジャーナリストが実際働いてみた記録。
    ありえないというのは、衛生管理の面くらいで他は、日本のちょっと昔のとそんなに変わらないと思われる。中国のホストは身長重視らしい。
  • ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)
    これを手にしたときは、元中国駐在員として、ネタとして読んでおこうかと思った程度だったんだけど、まさか、読み終えるときには再び中国にいることになっているとは。
    想像はつくけれど、これ読むと、こっちの飲食店も不安になりますね。安い店は。
    中国ドラマのエクストラ募集っていうのは今週のフリーペーパーでも載っ...続きを読む
  • 香港少年燃ゆ
    自分は何者で何ができるのか、自分のアイデンティティに葛藤する思春期の青年にとって、逃亡条例デモは自分をまるで漫画のヒーローのような役割を与えてくれる存在でもあったんですね。

    ただ彼の場合、香港人と中国人のアイデンティティ、家庭環境、香港という地理的閉鎖性…あらゆる要因が複雑に絡み合ってデモへと駆り...続きを読む
  • 香港少年燃ゆ
    なんで逮捕されていたのか、どのくらい交流されたのか、そもそも罪名は何なのか、どのような判決が出たのか、などなど結局少年についてはわからないことが多く、欲求不満感が残る。
    「これでいいのか」と迷いながら取材対象を追っていくのはいいと思うのだけど、本人の言から取れない部分を当局取材などで補うべきでは?と...続きを読む
  • 香港少年燃ゆ
    いわゆるルポルタージュ?

    なんとなくふわっとしてる

    何を主張したいのか、
    筆者が捉えたものがなんなのか、
    たゆたっている。

    それが香港と政治ということ自体のリアルなのかもしれない。

    けど本だからには、もう少しちゃんとしたものの方が個人的な好みかな
  • ルポ 中国「潜入バイト」日記(小学館新書)
    文章は、堅苦しくなく柔らかすぎもせず、さくさくと読み進められる。新書の形式にはまっているんじゃなかろうか。
    内容は、あくまで「個人が(長く)観た中国人の一側面」といったところか。衛生観念の違いが文化に紐づけされるのは確かにと納得。時代とともに向上していくとかいう話でもなさそだしなぁ。
  • ルポ デジタルチャイナ体験記
    最近(もっと前か!?)日本を超えたといわれる
    デジタル化した中国の様子を現地で体当たりレポートした本。

    実際の著者の体験レポを読むと、確かに日本より便利だと思われる部分(特にキャッシュレス社会)と
    中国らしい結構適当な(行き当たりばったりな)部分に分かれていて興味深い。
    行き当たりばったりだからと...続きを読む
  • ルポ デジタルチャイナ体験記
    中国はメディアで見るのと、現地で見るのとでは、全然違う。そう意味でもルポというタイトルに引かれた。

    あっという間に大躍進を遂げたチャイナデジタル。中国の人件費の安さで外注してた時代の誰がこのスピードでアメリカと競い合うまでになると考えただろうか…という大きな話より、中国は実際に見て肌で感じる方が断...続きを読む