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激動の街を生きる15歳と歩んだ3年の記録。
香港デモの現場で著者が出会った15歳の少年・ハオロン。
過激なデモに参加し、母親とは不仲の少年は、普段は釣りをするだけの怠惰な日々を過ごしていた。
普通の少年に見える彼は、なぜ過激なデモへの参加も厭わないのか。少年とともに行動して見えた、報道からこぼれ落ちる香港の姿と、少年の未来とは。
19年の民主化デモから、20年の国家安全維持法を経て、少年の目線を通して激動の香港社会を見つめたルポルタージュ。
●●星野博美さん、激賞!●●
正義とズルさと嘘が入りまじった愛すべき少年は、
寛容さを失った街でどこへゆく?
(ノンフィクション作家、『転がる香港に苔は生えない』著者)
Posted by ブクログ 2022年12月31日
賛成と反対、正義と悪のように、二元論でスッパリと分けきれない人間の姿がとてもよく描き出されている。
デモに積極的に参加しようとする少年について行くことで見える香港デモの姿は、権力と民衆という今までの香港デモの単純なイメージとは異なるもののように見えた。
デモに参加する人も、デモに反対する人も、デモに...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月18日
2019年の香港デモで偶然出会った一人の少年への取材を通じ、香港社会の変化を捉えた記録。デモの発生から始まり、新型コロナ拡大・国安法制定後の状況も含む。
本書は、日本や欧米の報道では見えてこないデモの実態やそれを取り巻く社会構造を上手く伝えている。それは、デモの醜い側面(公共物破壊やデモ反対者に対す...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月04日
なんで逮捕されていたのか、どのくらい交流されたのか、そもそも罪名は何なのか、どのような判決が出たのか、などなど結局少年についてはわからないことが多く、欲求不満感が残る。
「これでいいのか」と迷いながら取材対象を追っていくのはいいと思うのだけど、本人の言から取れない部分を当局取材などで補うべきでは?と...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月24日
自分は何者で何ができるのか、自分のアイデンティティに葛藤する思春期の青年にとって、逃亡条例デモは自分をまるで漫画のヒーローのような役割を与えてくれる存在でもあったんですね。
ただ彼の場合、香港人と中国人のアイデンティティ、家庭環境、香港という地理的閉鎖性…あらゆる要因が複雑に絡み合ってデモへと駆り...続きを読む
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