ヘザーヤングのレビュー一覧

  • エヴァンズ家の娘
    ルーシーの手記で語られる過去と、ジャスティーンの現在というふたつのパートで語られる。過去に何があったのか。その手記の内容、出来事のなかにあるたくさんの感情、後悔や償い。そういうものが物語の根底にあって静かに語られながらも揺らぎが感じられる。さまざまな出来事のあった過去と現在に生きるジャスティーンの生...続きを読む
  • 円周率の日に先生は死んだ
    3月14日〜この円周率の日に数学教師アダムの焼死体が発見された。
    第一発見者は、教え子のサルで近くに先生の車があったから…偶然見つけたと。
    同僚の社会科教師ノラは、この不可解な死に疑念を抱きアダムのことを調べ始める。

    寂れた町で起こった事件は、親や祖父母の代からの知り合いという濃密で小さなコミュニ...続きを読む
  • 円周率の日に先生は死んだ
    幸せな未来を願わずにはいられない… 悪魔に取りつかれた大人と少年の物語 #円周率の日に先生は死んだ

    ■きっと読みたくなるレビュー
    悪魔…人間を蝕む悪魔の恐ろしさが痛いほどわかる作品。

    本作に登場する大人たちは、様々な悪魔に取りつかれ、自分自身を失ってしまいます。少しの運のなさやタイミングの悪さに...続きを読む
  • 円周率の日に先生は死んだ
    3月14日――円周率の日――に、数学教師アダム・マークスの焼死体が発見された。第一発見者はアダムの教え子サル・プレンティス。死体は偶然見つけたと言ったきり口を閉ざすサルに、社会科教師ノラ・ウィートンは疑念を抱く。
    11歳の孤独な少年サルとアダムの出会いから焼死事件までの数ヵ月間と、平凡な教師ノラが真...続きを読む
  • 円周率の日に先生は死んだ
    小さな田舎町で起こった焼死事件。亡くなったのは数学の教師アダムで、発見したのは教え子の12歳のサル。現在と過去のパートがあり、サルは事件以前から、現在は教師の同僚などの視点から進む。サルの生い立ちや、閉鎖的な町での暮らし、数学教師アダムとの出会い、交流。そこからサルの日々が変わり始めていくけれど、そ...続きを読む
  • エヴァンズ家の娘
    3世代にわたる、どこかいびつな人生と対峙している女性たちの物語。

    はたから見るとそれぞれ自己中心的と思えることばかりしているような彼女達だが、人間は完璧ではないので、それぞれが折り合いをつけて生きていくしかない。そんな息苦しい現実とその中に時折のぞく光をうまくドラマに仕立てた筋の中に過去の少女失踪...続きを読む
  • 円周率の日に先生は死んだ
    ・あらすじ
    パイの日(3.14)に数学教師のマークルが殺された。事件の真相を第一発見者である生徒のサル(過去編)と同僚教師のノラ(現在)+αの視点で展開する。

    ・感想
    住人全員が知り合いというアメリカの田舎町が舞台・
    登場人物たち其々が場所、人物、過去に雁字搦めに囚われていてそれらから逃げたい人...続きを読む
  • エヴァンズ家の娘
    リリスとルーシーとエミリーの三姉妹のうち、エミリーが湖畔の家で行方不明となる。ルーシーの死後、リリスの孫娘にあたるジャスティーンが二人の娘を連れ、湖畔の家にやってくる。男から逃げるためだ。時代が異なるルーシーとジャスティーンを中心に物語は展開する。エミリーがいなくなった謎は最後に解かれる。謎解きの要...続きを読む
  • エヴァンズ家の娘
    過去と現在の物語が同時進行し、ラストで重なり合うというストーリー。けれど、途中までとにかく話が進まない。退屈で読み進めるのが大変でした。表現も曖昧で、察して理解という箇所も多々。ラストはほぼ納得の終わり方でした。けれど、これだけ書き込まれたから理解できる結末と言えるのかも、です。
  • エヴァンズ家の娘
    多分に既視感のある設定で、言ってしまえば目新しいものは何もない。あれに似ている、これに似ているとついつい思ってしまう。またか…と思う鬼畜の仕業も、サイコパスのストーカーも食傷気味。長い時を経た老人たちのプラトニックな愛。湖畔の家で昔起こった事件の真相は…、うう。
    ただ、落ち着いた筆致で、盛りだくさん...続きを読む
  • エヴァンズ家の娘
    原題がgirlsなのはエミリー以外に誰を指しているんだろう?
    メラニーとアンジェラもパトリックから見たらロストしてるけど。