上田公子のレビュー一覧

  • 贋作
    ディッキー事件のあと、結婚しパリ郊外に住んでいるトムの元にロンドンから「至急来てくれ」と一本の電話が入る。トムの一言からはじまった現代画家の贋作事業が、コレクターの一人に勘付かれたのだ。死んだ画家のダーワットに変装しコレクターのマーチソンと対峙したトムは贋作疑惑を晴らすため画策するが、仲間の一人であ...続きを読む
  • 推定無罪(上)
    「被告人は有罪か、無罪か」が争われる裁判だが、「被告人が有実か、無実か」を知っているのは当の被告人だけである……、ということを考えると、人が人を裁くってすごいことをやっているな、とつくづく思います。

    本書は、主人公の検事が不倫してウマーな思いをしていたら、その相手が殺害されて気づけば主人公が起訴さ...続きを読む
  • 推定無罪(下)
    面白かった。
    だいぶ前に映画を観ていたので真犯人は分かってたんだけど。
    早いとこ続編の「無罪」を読まないと。
  • 推定無罪(下)
     古典の名作と言われるだけあって、とっても面白かった。事件が起こるまでに、人物関係を細かく描いており、主人公が被疑者となってからは息詰まる法廷戦、その合間に描かれる心理描写や家庭の様子など絶妙のタイミングで描いており、一気に読めてしまった。

     主人公が被疑者として疑われるのも、良いタイミングでとっ...続きを読む
  • 推定無罪(上)
     古典の名作と言われるだけあって、とっても面白かった。事件が起こるまでに、人物関係を細かく描いており、主人公が被疑者となってからは息詰まる法廷戦、その合間に描かれる心理描写や家庭の様子など絶妙のタイミングで描いており、一気に読めてしまった。

     主人公が被疑者として疑われるのも、良いタイミングでとっ...続きを読む
  • 推定無罪(下)
    屁理屈(?)とも思える法廷合戦がとにかく秀逸!
    自分が陪審員ならサビッチ氏を無罪とするが、本当に白なのかという疑問をもたせつつ、一気に読まされてしまった。

    面白いだけでなく、役にたつ。
    推定無罪の被告人に対して、検察側は推論を挟まず、事実確認を積み上げて有罪とするという、全く基本的な法務の基礎概念...続きを読む
  • 贋作
    『太陽がいっぱい』から6年後の話。

    リプリーはいまや自信もあり、贋作に関する仲間もいて、金持ちの妻や気の利く家政婦もいるという最高の身分になっていてびっくりした。

    前作より登場人物が増え、サスペンス色も強まって面白かった。
    殺人、自殺偽装、殺人未遂、生き埋め、自殺、死体を焼く…などの衝撃的な場面...続きを読む
  • 推定無罪(上)
    法廷ミステリーの傑作として名高い。原作は 1987年。アメリカの司法制度やその拠って立つ精神も解って興味深い。
  • 贋作
    ミステリーというのか犯罪小説というのか。
    悪事を働いて置きながら、自分本位な理屈で、解決方法として簡単に人を殺める。
    露見しそうな時にでも、逆に、隠しごとを誰かと共有できることすら、ギリギリのラインでどこか喜びを感じていたり、
    すべては自らの脚本、監督、主演による劇の一幕。
    生まれながらの悪党が覚醒...続きを読む
  • 推定無罪(下)
    下巻です。

    主人公・サビッチさんは、エリートの検事補なのに、殺人罪に問われます。
    それも、同僚の美女検事補を殺した、という…。

    関係はあったんですが、殺しては無い。
    冤罪です。

    成程、法廷場面は圧巻に面白いと思いました。
    検察と弁護側のやりとり、その心理や裏付け。
    作家さんは現役の法律家なので...続きを読む
  • 推定無罪(上)
    時折、海外ミステリーを読みます。
    そんなに詳しくないので、適当に有名なものを。
    という訳で、スコット・トゥローさんという人の書いた「推定無罪」。まずは上巻。

    元検事補で弁護士さんなんですね。作者が。そりゃ法廷については詳しいはずです。
    「法廷もの」の不滅の名作だそうです。1987年にアメリカで出た...続きを読む
  • 推定無罪(下)
    いわゆるリーガルサスペンスが量産されるきっかけとなった作品。
    一人称の主人公登場シーンでは、のちに自らが裁かれることとなる人物はすでに殺害されており、次第に明らかとなっていく動機や証拠の類いを、読者は物語の進行とともに検証する。
    ここら辺りの描写が非常に巧みで、主人公含めて誰でも殺人者となり得るとい...続きを読む
  • 推定無罪(下)
    下巻では裁判の終盤戦が描かれる。弁護人のスターンは頼りになり、状況も好転していく。それでもワイロを受け取っていた証拠のファイルや真犯人などの謎は終盤まで残ったままで展開していく。
    単なるミステリよりも裁判制度やワイロなどの社会派とリーガルサスペンスとを同時に楽しめる。
    真犯人は最後まで分からなかった...続きを読む
  • 推定無罪(上)
    主人公サビッチの同僚であるキャロリンが殺される。地方検事の選挙があり多忙のため首席検事補であるサビッチが捜査を命ぜられる。
    しかし、選挙が敗北した後でサビッチがキャロリン殺害の罪で訴えられてしまう。
    上巻では選挙の話があり、少し退屈な展開。その後でサビッチが訴えられた以降は非常にスリリングで面白い。...続きを読む
  • 推定無罪(上)
    第1部がなかなか終わらず、飽きてしまい止めようかと何度か思ったが、第2部になり、がぜん面白くなってきた!
  • 推定無罪(下)
    いよいよ裁判が開始。結構、ドキドキしながら読めるものの、事件自体はちょっと退屈。ラストはそうなりますか〜、といったところ。まぁ、名作の名には恥じないか。ちょっと古臭い感じがするのは、仕方ないのかなぁ。
  • 推定無罪(上)
    あまりにも有名な作品だが、今まで手にとってなかったので、気を取り直して読んでみる。上巻は事件と背景、登場人物の説明で終わってしまっている。辛抱の上巻か。裁判が始まるのも下巻から。
  • 推定無罪(下)
    一応推理小説なのだが、謎解きの要素は少なくて法廷での駆け引きがほとんど。従って、ちょっとまどろっこしいところもある。
    最後まで通して読むと、このエピソード必要なのと思うようなシーンも多い。例えば被害者の息子の話とか、判事の汚職の話とか、結局あまりストーリーと関係なかったということがわかる。
  • 推定無罪(上)
    読み出したらノンストップで、あっという間に読み終わってしまった。
    んだけど、読み終わった後何にも残らなかったかなあ。
    面白かったのは確かなんだけど、かといってすごい作品だったっていうような読後感はなかった。
    この手の作品には、どんなラストを用意しても万人が納得出来るものにはならないんだろう。
    個人的...続きを読む
  • 推定無罪(上)
    続編が出てかなり話題になっていたので、読んでみた。

    なんせここのところ、
    似たようなアメリカの犯罪・司法現場の本を読んでるので、
    正直物足りないというか、面白くなかったというか。

    どうも主人公に入れ込めないせいかもしれない。
    優秀な検事のはずが、
    不倫にのぼせているのはさておいて、
    事件の展開に...続きを読む