七河迦南のレビュー一覧
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「七つの海を照らす星」が素晴らしい作品でしたので、続編も気になり手に取った本書。
最終章でのあの1行で、まさか叙述トリックによるどんでん返しが使われていたとは思わず驚愕しました。この本に出会えた事に感謝を。Posted by ブクログ -
前作(7つの〜)から連続して読みました。評判良かったので期待してましたが…完全にやられました!このどんでん返しは、自分の中では、『葉桜の〜』、『イニシエーション〜』並の衝撃でした。しかも、まさかの主人公の勘違いというあり得ない結末。それも、あまりいい方向ではないはずなのに、何故か読後感は悪くない。あ...続きを読むPosted by ブクログ
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読書会メンバが揃って推してきたのもあって、さすがに素晴らしい作品。衝撃度では、ここ数年で一番。最後に色々と込み上げてくるものがあった。Posted by ブクログ
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全体を貫く冬の章と、春、夏、初秋、晩秋と続く短編。構成がとても巧みです。解決に至る終盤で思わず声が出ちゃったけど、なんか気持ちいい解決編だった。これは答えを知った上で、もう一度頭から読みたい。Posted by ブクログ
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総合評価 ★★★★★
前作,「七つの海を照らす星」を読んでから読んでほしい逸品。「七つの星を照らす星」を読まずに,この作品から読んでも十分楽しめるが,最後の衝撃は★2つほど下がってしまうだろう。この作品のキモは,メインとなる物語の語り手である「私」が前作「七つの海を照らす星」の語り手であった「北沢...続きを読むPosted by ブクログ -
まさかの冒頭からのミスリード。すっかり騙された!読み返してみれば、犯人も最初にちゃんと書いてある!読者の先入観と文章表現でここまでできるとは!
連作短編ミステリーで、日常の謎は先の読めるものもあったけど、前作よりも納得感のいく仕上がり。大枠は転落事故を追う探偵小説。入れ子構造で、辻褄が合わないなと読...続きを読むPosted by ブクログ -
2018.04.08
児童養護施設・七海学園シリーズ2作目
母親に殺されかけた子 スタジアムでの大量失踪事件 寄せ書きを隠す事件 子供の面会を迫る父親 の短編4つと、全体を通しての墜落事件
トリックが秀逸かつ伏線も各所に丁寧に散りばめられている
仕掛けありきで話がしょーもないとい...続きを読むPosted by ブクログ -
良い話だなぁ、悲しい話だなぁ、では終わらない、これはミステリなのだ。
短編を連作した長編ミステリ。凄まじい読み応え。
ガツンと頭をトンカチで打たれたような衝撃。
でも……だけど……しかし……、またいつもの日常の七海学園の日々を読むことができるのか……、切実な問題であ...続きを読むPosted by ブクログ -
途中から違和感を感じて、視点人物が違っているのではないか、というところまでは思い至るも、最後に現れる光景にはそれ以上の衝撃が待ち受けていた。過酷な環境に生きることを強いられた子供たちの悲痛な叫びと、それに答えようとする大人たちの思いがそれぞれ胸に届いてくる。Posted by ブクログ
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連作短編集。殺人までは起こらず、いわゆる学園モノの日常の謎作品。正直そんな好きな分野じゃないけど、これ(というか、前作も含めた本シリーズ)は面白い。それぞれの短編集だけでも味わい深いけど、本作に通底する、一番大きな事件にしても、その切なさにやられる。素敵な物語でした。Posted by ブクログ
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前回の『七つの海を照らす星』の続編的作品。
文化祭で起きた転落事故が縦軸となり、季節毎に起きた七海学園での事件と交錯しながら物語が進んでいく。
母子家庭や施設内暴力など様々な問題を抱えた硬派な所と、本格ミステリーが融合していてとても面白かったです。硬派な中にある、海王さんの優しさが響いてとても良いコ...続きを読むPosted by ブクログ