萱野茂のレビュー一覧

  • 完本 アイヌの碑
    アイヌ民族の苦しみや悲しみの歴史。苦労。
    誇りを持って苦しみや悲しみを乗り越えてアイヌのために生きる萱野茂さんの姿に心打たれました。

    アイヌが受け継いできた文化や風習、言葉を、大切にこれからも受け継いでいくことができますように。

    アイヌ語教室を開いていた萱野茂さんは生徒たちを何度かカナダへ連れて...続きを読む
  • ハルコロ 2
    マンガというわかりやすい形で、アイヌの文化を丁寧な筆致で後世に伝える。名作。

    第2部は描かれていないが、読んでみたい。
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
    ホントに楽しかった。
    読み終わるのがもったないくらいでした。
    子どもや親たちがいろりを囲んでおじいちゃんやおばあちゃんの話に耳を傾けている姿が浮かんできました。
    絶やしたくない文化です!
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
    アイヌの人の語りを通して、アイヌ文化を知る。人と自然と神と。神様も自然も、崇拝するんじゃなくて、平等に対等に扱って共存していく。神様に対して人が怒ったりもする考え方が面白いな、と思う。ただ違う世界に住んでいるというだけ。だけど、互いに助け合っている。だから自然を大事にするし、裏切られるようなことがあ...続きを読む
  • 完本 アイヌの碑
    アイヌ民族は文字を持たなかった。狩猟民族で土地の風習、神々との神話を持つ暮らしであった。
    この程度の知識しかなく、馬鹿にするも何も、自分と同じ人間であり生まれの血筋で容姿の違いがあるのは互いに尊重認め合う事である…そう思っていた。

    私の中にはイヌイットの人々にも興味があったし、樺太が戦争の対価とな...続きを読む
  • 完本 アイヌの碑
    北海道の二風谷でアイヌとして生まれ、若い時分はアイヌである事を厭いながらも、民族の言語・文化を後世に残すため活動した萱野茂氏の名著。

    同化政策や差別、無理解に対して地道に戦った様子が分かるとともに、語り口の柔らかさが印象的である。
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
    素晴らしく面白かった。

    炉端でばあちゃんや近所のおじさん、おばさんが口述で語り継いだ物語を和人の言葉で丁寧に書き起こしてくれている。

    物語ごとに丁寧な解説がつく。各物語には子どもたちへ伝えたい教養が詰まっている。


    アイヌは神々に対して対等な立場を取っていたなど、興味深いアイヌ文化に触れること...続きを読む
  • ハルコロ 2
    アイヌの社会や文化をまざまざと見せてもらえました。厳しい自然と共生してきた雰囲気がよく描かれていました、古きよき時代かもしれませんが、いつかお互いを尊重するようになっていたいものです。
    久し振りにウポポイに行ってみたくなリましたね。
  • ハルコロ 1
    いつも食べるものがあるという意味の名前ハルコロを持つ少女の視点から和人の侵略前のアイヌの生活、文化を描く名作です。ゴールデンカムイの前にもアイヌをテーマにした漫画があったんですね。アイヌ文化を知る第一歩に最適ですね。
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
    アイヌの昔話・ウエペケレは興味深い。神と人が近しく、食料としての熊やシカは、狩猟の結果死ぬことによって神になる。他の動植物にも神性が宿っている。そして、人の不利益になることがあると、人が神を叱るという考え方が面白い。物語の構成は多分に教育的でパターン化されている印象。それは厳しい北の大地で自然と共生...続きを読む
  • ヤマケイ文庫 アイヌと神々の物語~炉端で聞いたウウェペケレ~
    なんだろう、面白かったなー
    たった数十年前なのに、世の中には沢山の神様がいて、人と共存してたんだなぁ〜
  • 完本 アイヌの碑
    ウポポイで本書を買いました。
     1899年にアイヌの人たちを日本国民に同化させることを目的に制定された北海道旧土人保護法。これが廃止され、アイヌ民族を固有の民族として法的に位置づけた「アイヌ文化振興法」が成立したのが、なんと約100年後の1997年
     著者はまさにこの間を生き、アイヌ唯一の国会議員と...続きを読む
  • ハルコロ 2
    15世紀頃のアイヌの少女の物語の後半です。
    ハルコロの成長・恋愛譚が中心ではありますが、後半はスピンオフしたエピソードの分量が割と多めでした。
    見どころはコタンコロカムイを送るイヨマンテの荘厳な描写でしょうか。特にコタンの集会場で村人が一同に会し、幾夜もの間、名人の語る壮大なユーカラに静かに耳を傾け...続きを読む
  • ハルコロ 1
    15世紀頃のアイヌの少女の成長譚を軸に当時のアイヌの生活を活き活きと描いた物語の前半部。
    多分、この物語、昔に朝日新聞の連載で部分的に読んでいて、ハルコロ、ウナヤンケといった登場人物の名に見覚えがあります。
    アイヌは狩猟・採集を中心に生活を営んでいたと思いがちでしたが、粟などの穀物栽培の描写やそれを...続きを読む
  • ハルコロ 1
    本多勝一原作、石坂啓作画のアイヌの話。
    倭人と接触する前の幸せだった頃のアイヌの話。
    アイヌが自然とどの様に付き合っていたか何となく分かるように書かれている。
    ここで描かれているアイヌの様な文化はシベリアの原住民にもみられるものである。
  • ハルコロ 2
    第2巻ではハルコロの恋そして出産更には息子の放浪記が描かれる。アイヌのコタンは広く散らばっておりコタンの間を旅する様子がリアルに描かれている。無文字文化だと口承で文学が伝えられその奥深さが失われてしまうのが悲しい。
  • アイヌ ネノアン アイヌ
    北海道に住んでいながら、アイヌについて知らないことがたくさんありました。

    神様を大切にしていると聞いていたけれど、こんなにたくさんとは思わなかったし、土着的な文化や、家族や民族間の愛情も尊いものですね。

    和人よりな人間として、ごめんなさいって思いました。

    なかなか難しめだから、大人向けのアイヌ...続きを読む
  • アイヌ歳時記 ──二風谷のくらしと心
    クマ送りの話、クマの獲物を横取りして襲われそうになる話、イヌを送る話など、動物が出てくる話はどれも迫力がある。
    アイヌ語での語りも随所に出てくるが、なかなかイメージが掴みにくいのでぜひ実際に聴いてみたいと思った。それと、若者が想いを寄せる相手に贈ったという手づくりのナイフ(骨に彫刻を施してあるらしい...続きを読む
  • 完本 アイヌの碑
    アイヌ通史などの文献では分からなかったむき身の感情が感じられ、泣けてしまう描写もありました。
    自叙伝なので偏りはある、と思いつつ
    自叙伝だからこそ身につまされる内容があるのも事実。
  • ハルコロ 2
    『ハルコロ(1)』の続き。

    アイヌの少女ハルコロと、美しいいとこウマカシテ、隣のコタン(村)のペケンノウ"ク"("ク"はアイヌ語仮名の小書き文字)、ペケンノウ"ク"の家で召使として働くウナヤンケ。4人の恋のもつれた糸はなかなか解きほぐせない。そんな中、ウナヤンケの父が性悪のキムンカムイ(クマ)に殺...続きを読む