エリナー・ファージョンのレビュー一覧

  • ムギと王さま 本の小べや1
    本に囲まれて育った著者による児童文学短編集。
    静かで豊かな語り口です。

    『ムギと王さま』
    ”わたし”がその村に行ったとき、村の人たちがたいそう可愛がっている「村のあほう」と呼ばれる若者がおりました。ふだんはただ畑に座って笑っているだけですが、なにかの拍子でとめどなく話をしつづけるのです。
    そして”...続きを読む
  • ムギと王さま 本の小べや1
    子供の頃、友だちと分厚い本を読む競争をしていて、気付けば競争を忘れて引き込まれていました。競争をしていた時読んでいたのは「ファージョン作品集」ですが、本棚の幅を取るという大人の事情で、こちらが今手元にあります。
    子供の頃こんな物語に触れられるなんて、今思えばとても贅沢なことでした。
    お気に入りは「ヤ...続きを読む
  • ガラスの靴(新潮文庫)
    いわゆるシンデレラの物語です。グリム童話のシンデレラは最後が怖いけど、ファージョン版は痛快で本当にうっとりときめきます。こっちの方がいいです。
  • ムギと王さま 本の小べや1
     子供に読ませたい本・小説との決めつけは厳密にいうと誤りだろう。

    本物のファンタジーストーリーは大人“も”ではなく、

    大人“を”心底感動させ、

    「子供に読ませるべきものだ」と彼らに

    信じ込ませるだけの魅力に満ち満ちているからだ。


     この物語たちのなんと愛らしいこと、

    なんとロマンチック...続きを読む
  • 天国を出ていく 本の小べや2
    色んなタイプの話があったけど、どれも良かった。
    どの話も登場人物たちのやりとりが面白い。

    『小さいお嬢さまのバラ』『コネマラのロバ』『《ねんねこはおどる》』『サン・フェアリー・アン』『しんせつな地主さん』『パニュキス』が特に好き。
  • ムギと王さま 本の小べや1
    色んなタイプの話があったけど、どれも良かった。
    どの話も登場人物たちのやりとりが面白い。

    『ヤング・ケート』『レモン色の犬』『貧しい島の奇跡』『モモの木をたすけた女の子』『西ノ森』『小さな仕立て屋さん』が特に好き。
  • ムギと王さま 本の小べや1
    短編集。子どもができたら、毎晩少しずつ読んであげたい。声に出して、耳から聞きたいおはなしばかりでした。
  • 天国を出ていく 本の小べや2
    この本、一つ一つの物語もキラキラしていてとっても素敵なんだけど、それよりなにより惹かれてしまうのは挿絵です。  どれ1つをとってもため息ものなんですよね~。  モノクロ(表紙は彩色されているけれど、それでも色数をぐっとおさえてある)なのに、色が浮かび上がり、静止画なのに空気や風が香り立つような感じ・...続きを読む
  • ムギと王さま 本の小べや1
    この本、一つ一つの物語もキラキラしていてとっても素敵なんだけど、それよりなにより惹かれてしまうのは挿絵です。  どれ1つをとってもため息ものなんですよね~。  モノクロ(表紙は彩色されているけれど、それでも色数をぐっとおさえてある)なのに、色が浮かび上がり、静止画なのに空気や風が香り立つような感じ・...続きを読む
  • ムギと王さま 本の小べや1
    挿絵も何もかもたまらんです。
    特に好きなお話は「ムギと王さま」「 月がほしいと王女さまが泣いた」「 金魚」「 西ノ森」「 七ばんめの王女」…って全部ええなあ。
  • 天国を出ていく 本の小べや2
    「≪ねんねこはおどる≫」が好きです。(「こ」は小文字)
    読みながらにやにやしちゃいます。
    読み易いのは翻訳がええからなんかなあ。嘆息。
  • ムギと王さま 本の小べや1
    「わたくしが子どものころ住んでいた家には、わたくしたちが『本の小部屋』とよんでいた部屋がありました。…」こう始まるこの前書きの挿絵は、独特で繊細な味わいのあるペン画のエドワード・アーディゾーニによるもの。壁一面の本棚から溢れた本がうず高く周囲に積みあがられた中で、一心に本に読みふける小さな女の子の姿...続きを読む
  • ムギと王さま 本の小べや1
    2年生の娘には味わい深すぎるのかまだわからない話が多い。私が愛してやまない『小さな仕立て屋さん』を読んでやったらやっと目をきらきらさせて聴いていた。1年前には途中で飽きちゃったのにね。『小さい仕立て屋さん』はどんでん返し、のまたどんでん返し、が素敵。貧しい少女が王妃さま・・・にはならない素敵さが大人...続きを読む
  • 天国を出ていく 本の小べや2
    懐かしいあの日の思い出。

    ファージョンの短編集。昔読んだ懐かしいお話がたくさん収められている。覚えていないものも、なんとなく懐かしい。

    「サン・フェアリー・アン」いつも難しい顔をしているキャシー。その理由は。子どもには説明したくない世界がある。それを掬い上げてくれる優しい大人のありがたさ。

    ...続きを読む
  • 天国を出ていく 本の小べや2
    『ムギの王さま』に続くファージョン短編集。

    風刺をまじえたものから昔話ふうのものまで様々なので、好きな話は分かれるかもしれません。

    『小さいお嬢さまのバラ』は、ストーリーテリングでもよく語られるお話です。

    石井桃子さんの翻訳は原書の雰囲気をふまえておられ、素晴らしいと思いますが、本(特に翻訳物...続きを読む
  • ムギと王さま 本の小べや1
    短編集。
    中にはピンとこないものもありましたが、面白いものもたくさんあったので、ぜひ全部読んでもらいたいと思います。
    4年生ぐらいから。
    隙間時間に読むにもおすすめです。
  • ムギと王さま 本の小べや1
    民話とは一味違う、シュールさやシニカルさが面白い。シンプルで短いながら、ひとひねりあり、「読んだ!」感があるお話というのか、濃密なエッセンスのようなお話集だと感じた。比較的幅広い年代が楽しめる内容だと思うが、大人に踏み入れる頃に読んで欲しい1冊かな。
  • ガラスの靴(新潮文庫)
    おなじみのシンデレラの話に肉付けしたもの。キャラクターも生き生きと描かれ、魔法使いの現れ方や舞踏会での王子様との過ごし方などの演出も嫌らしくなくまとまっている。
  • ムギと王さま 本の小べや1
    易しい言葉、でも深く心に響く調べ。まるでモーツァルトのよう。これを読んでいる時、家族がたまたまモーツァルトのロンドを練習していた。とりわけ「西の森」は本当にこの曲そのもののように感じられた。
    好きなのは、「金魚」「レモン色の子犬」「西ノ森」
    連想するのは、モーツァルト。そして、ワーグナーのモチーフに...続きを読む
  • 天国を出ていく 本の小べや2
    子供の頃読んだ時はただ退屈だった記憶。でも今ファージョンを読むとただ涙が出る不思議。なんて美しくて優しくて、懐かしい世界なんだろう。