児玉しおりのレビュー一覧

  • なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか ネットの進化と環境破壊の未来
    デジタル社会に必要な半導体の製造工程における水や電気の使用量・サーバーの発熱に伴う問題・デジタル機器を製造するために必要なレアメタル問題といった様々な観点からデジタル社会の持続不可能性を述べた本。
    デジタル化に乗り遅れたテクノロジー製品は他の製品に比べて利便性が下がり売れなくなるが、デジタル化を進め...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    自分が鉱物業界に携わる立場であるため、読み終えた時の衝撃が大きかった。
    立場を抜きにしても、データをもとに俯瞰的に語られているため、歴史的、地政学的に得るものが多い。

    昨今、脱炭素化がブームのように叫ばれているが、このようなバックデータを理解して推進している人がどれほどいるのか。
    より多くの人に読...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    めちゃくちゃおもしろかったです。過去人類は様々な資源を活用してきました。土、石、青銅、鉄、石炭、石油。そしてこれからのデジタル化とクリーンエネルギーの中心になるのはレアアースであり、それを握っているのは中国を筆頭とした新興国であると。
    過去に先進国が鉱山開発による汚染に対して近隣住民の反発があって、...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    グリーン/デジタルテクノロジーの進展が、レアメタル需要を高め、中国の地政学的地位の向上、環境破壊を進める。
    ジェレミー・リフキン「グローバル・グリーン・ニューディール」が指摘しない負の一面に対する指摘。
    事実関係の確認が必要。

    ・レアメタル・レアアースの効用:磁石(動力)、電池、触媒、半導体、エネ...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    中国のレアメタル開発と環境負荷の途上国への押し付けと廃棄物には対応しても資源には注目しないライフサイクルアセスメントの不備と。
    さて、日本がどうするのがいいのかはかなりややこしい。実は結構日本はこの辺それなりに出るのではなかろうか。でも鉱山業の環境負荷は明治の御代以前から散々な目にあっている。
  • 家族をテロリストにしないために :イスラム系セクト感化防止センターの証言
    どきっとするタイトルだ。でも日本人だって人ごとじゃない。実際に、イスラム系に感化された大学生がジハードに参加しようとしたニュースがあった。そこまでいかなくても、ネット右翼のしていることや、ネット右翼の人たちの話を鵜呑みにしている人たちとイスラム系セクトに感化される人たちの間には共通点もあるんじゃない...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    DXやGXに興味があり、最近流行りの地政学ということで読んでみた。

    はじめに、レアメタルが私たちの生活を支えていることがわかる。
    次に、レアメタルの採掘は非常に環境負荷が高いことがわかる。
    そして、中国や新興国がレアメタルを多く生産していることがわかる。

    我々は環境汚染は他の国に任せて、レアメタ...続きを読む
  • なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか ネットの進化と環境破壊の未来
    なかなか気づきの多い本でした。
    人間は、見えないもののことを考えるのが苦手だと思っていますが、この本は、見えないもののことを考えることの大切さについて、改めて気づかせてくれたと思います。

    デジタル社会は、情報社会といっていいと思いますが、物質的にもエネルギー的にも消費が少なくなると思っていましたが...続きを読む
  • なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか ネットの進化と環境破壊の未来
    GAFAを含め、データセンターや企業の温暖化ガス排出、環境破壊が凄まじく、彼らの環境対策にたいして疑義を持ち、偽りなのではないかと一石を投じている。
    私たちがインデックス運用をすることでそういった企業に投資をし、さらに持続不可能を加速しているとのこと。もし、彼らが真の環境ディスラプターであれば一理あ...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    脱炭素、再生可能エネルギーについても環境負荷がかかることについて考えなければならない。
    本当に持続可能な地球にするためにむやみに安くすればいいとは言えないかも知れない。
    歴史から資源も持つ者が覇権を握ってきたのは明らかである。これからの中国の行方に注目したい。
  • 家族をテロリストにしないために :イスラム系セクト感化防止センターの証言
    フランスで実際にテロリストから家族を取り戻すための活動、カウンセリングに取り組んでいる方による本。いかにしてISなどのテロリストがフランスの若者の心を掴み仲間に仕立て上げるかを具体的に書いてある。
  • 家族をテロリストにしないために :イスラム系セクト感化防止センターの証言
    なぜそんな明らかなことにはまっていくのか、と疑問に思ってたのですが、割とそこら辺に蒔かれていて、簡単にころっといってしまうのだな、と。
    最近のあの事件にも通じるものがあるのだろうか...、と思ってしまいました。
  • なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか ネットの進化と環境破壊の未来
    現在デジタル分野は、温室効果ガスの総排出量の4%弱。
    携帯電話よりスマートフォンのほうが、より希少金属をより多く使っている。

    エストニアは、行政サービスの99%はオンライン。
    MIPS=物質集約度。身の回りのものは、環境負荷を考えると平均30倍の重さがある。テクノロジーが絡むとMIPSは大きくなる...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    中国にレアメタル資源を依存している状況が多くの国にとって経済的・軍事的安全保障上の脅威となっている。また環境保護団体などは脱炭素社会の実現を目指す一方で、そのために必要なレアメタルの鉱山開発に対しては環境破壊だと言って反対する。このままでは脱炭素社会の実現は難しく、また中国のように環境負荷の大きい方...続きを読む
  • レアメタルの地政学 資源ナショナリズムのゆくえ
    EVはハイブリッド車はガソリン車の2倍≒10kgのレアメタルが使われている。
    レアメタルの採掘は「汚い」。

    1980~90年代レアアースはアメリカやフランスがトップ生産国だった。汚染とともに。環境保護法案で規制しつつ、廃棄物を輸出し、レアメタル採掘を外注。

    USGS調査 生産量
     中国 インジウ...続きを読む