八杉龍一のレビュー一覧

  • 種の起原 上
     訳がいいのですんなり頭にはいってくる。だだし、挿絵があったらもっと理解が進むと思われると残念である。原本には挿絵がなかったのであろうか。訳本だけだとわからない。
     古典として読む価値があるし、読みやすい本である。
  • 種の起原 上
    進化論を提唱した、ダーウィンの名著。
    彼の文章は中々回りくどく、難解であった。

    ただ一つ言いたいのは、彼は「創造論者」を避難してはいるが、決して「キリスト教」を攻撃してはいない。
    彼が進化論の根拠とするのは、「今知られている動物が、絶滅した動物に比べて少数であることを考えれば、少しずつあゆみ...続きを読む
  • 種の起原 上
    生き残る強い種(個人・家族・組織)になるためのヒントがあるかもしれないと思い、購入しました。
    内容も勉強になりますが、「神が人間を創造した」と皆が信じていた時代に、全く異なる理論を構築・主張して世間を納得させたという事実に感動を覚えました。
  • 種の起原 下
    生き残る強い種(個人・家族・組織)になるためのヒントがあるかもしれないと思い、購入しました。
    内容も勉強になりますが、「神が人間を創造した」と皆が信じていた時代に、全く異なる理論を構築・主張して世間を納得させたという事実に感動を覚えました。
  • 種の起原 下
    「種の起源の見解が,一般に受容されるときには,博物学に重大な革命がおこるであろう」
     上巻に続き,自説に対する批判に応える形でダーウィンは自然選択による変化を伴う由来の論理を確かめていきます.化石記録が不完全であること,種によって地理的分布が広大であること.これに対する論説の中に「日本」発見.「・・...続きを読む
  • 種の起原 上
     ダーウィンといえば進化論ですが,本書下巻の最後尾の付録に「進化evolution」とようやく,それも,ダーウィンと同時代の博物学者は生物が環境にあわせて身体を変化させること自体は承知している,という文脈で使っています.その原動力が自然選択なのだ,という言い方です.本編では変化を伴う由来,desce...続きを読む
  • 種の起原 上
    ダーウィンの『種の起原』は、予想を超えて、
    ボリュームのある作品である。
    何か、もっと短いものだという印象があったのであるが。

    読み始めて、
    八杉龍一氏の訳がかなり注意して翻訳しているのだと思うが
    なかなか、その中に入り込めない。
    言葉は、ゴツゴツしている。

    この『種の起原』は・・1859年11...続きを読む
  • 種の起原 下
    上巻に引きつづき彼の難解で冗長な文章に付き合わされるはめになるのだが、要するに「昔の動物より今の動物が高等であると私は考え、それは生存競争に勝ってきたからだ。」「進化というのは、目的ではなく偶然である。かつ、爆発的に増える。」「退化は、その器官を使わなくなったからで、これも適応進化である。」

    勘違...続きを読む
  • 種の起原 下
    本名がチャールズ・ロバート・ダーウィン。
     自分ではロバート(だか、ロベルトだか)をつかわなかったそうです。

     わりに読みやすいのは無夜がこの手の「遺伝」とか自然淘汰が大好きだからでしょうか。
     1990年に発行となっているので、和訳が合うってこともあるのでしょうか。
     これはもう、進化に関するテ...続きを読む
  • 種の起原 上
    言わずと知れたダーウィンによる生物学における世界古典の傑作。
    環境について語るなら、まずこの一冊を・・・ということで、いつかは読みたいと思っていた。

    この本を自分の頭で理解し消化しようと思うと、生物学についてのある程度の知識も必要では?という難しさは感じる一方で、生命の神秘さ、生態系というものの尊...続きを読む
  • 種の起原 上
    論文、という感じの内容。非常にとっつきにくく、平易な言葉に置き換えたものを出版してほしい。種の起源について軽く知りたい方にはおススメできない。
  • 種の起原 下
    絶滅した種とそれよりもっと古い種、祖先の状態と現在の状態との間において中間的な結合環が見つからない問題について、地質学的記録の不完全さを原因としているが(230頁等)、ここだけ説得力が弱い気がした。

    付録として、初版から第6版までのダーウィン説に対する批判への反論が加えられている。
  • 種の起原 上
    「利己的な遺伝子」を読む前に急いで読み始めた。

    が、読みにくい。私が門外漢だからか、読書力が足りないのか、訳がよくないのか。目が文字面を滑ってしまう。

    原本は6版まであるそうだが、これは初版の翻訳。

    自然選択(淘汰)説を提唱したことで有名。だが、ウォーレスとの共著の形で発表された論文をもとにし...続きを読む
  • 種の起原 上
    17
    開始:2023/6/5
    終了:2023/6/20

    感想
    観察の末にたどり着く結論。しかし現代の観点からすれば間違いもままある。それを加味して翻訳することの困難さを思い知る。
  • 種の起原 上
    近代の生物学の基礎となった理性と、バシュラールが批判したような誤った一般化の姿勢とがともにみられる。
  • 種の起原 下
     上巻でほぼ書きつくした感じがするので、下巻は補足として読めばいいと思う。付録で、前の版への批判の回答があるのでそれは読むといいかもしれない。
  • 種の起原 下
    地質学・植物学・動物学など、博物学のはば広い基盤の上に立つダーウィン(1809‐82)の進化論の根底には、自然的存在としての人間の本質の解明ということがある。『種の起原』刊行後、科学は長足の進歩をとげたが、人間と社会、そして文明の問題を考える上で、ダーウィンの思想はつねに検討すべき重要な課題としてわ...続きを読む
  • 種の起原 上
    自然選択と適者生存の事実を科学的に実証して進化論を確立し、自然科学の分野においてはもちろん、社会観・文化観など物の見かた全般に決定的な影響を及ぼした著作