太田康夫のレビュー一覧
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著者太田氏のスタンスが素晴らしい!
日経記者・金融経済アカデミズム・批判的検証どれも超一流
1.澄田総裁はバブル主犯ではない
87年ブラックマンデー
89年消費税導入→これを誰も指摘しない
この国策を背負っての金融舵取り
2.三重野総裁 平成の鬼平
日本経済の根幹が崩壊に気付くも遅かった
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LIBORの成り立ちから公表停止以降の代替指標案の問題について
1冊でLIBORへの理解が深まって本の価格以上の満足度があると思うPosted by ブクログ -
LIBOR事件の経緯から、代替指標とされるものの覇権、問題点を細かく指摘。
新聞記者だから、実務がわかっていないことがあるが、概ねは色々な視点から指摘がされており面白かった。
LIBOR,SOFR,EONIA,ESTER.
問題点は、LIBORは金融機関の信用SPRを含んでいるが、SOFRとかはRF...続きを読むPosted by ブクログ -
金融市場の大問題となって噴き出す懸念が大きい。LIBORは金融取引の契約においてその根幹になるものであり、その存在は空気のようでもある。空気が突然なくなって窒息することになるのか。
2021年末にLIBORが実質的になくなるという予定になっていて、あと2年半ぐらいしかないではないか。
自分自身...続きを読むPosted by ブクログ -
さすが新聞記者、といった感じのまとまった本。LIBORの歴史とか、勉強になりました。今まで意識せずに使っていたけど、相当歪んだ仕組みだったことがよくわかる。処方箋のないことも理解できたように思う。Posted by ブクログ
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プライベートバンクに関する本。著者の本は相変わらずまとまりがよく、参考になる。拡大する富裕層に多様な商品を提供するPBは、金融機関にとって重要かつ成長分野かと思うが、日本の金融規制下ではなかなか成り立ち難い感じ。KYCの問題もあるから、単純ではないけれど。Posted by ブクログ
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日経の金融記者が「貯蓄から投資へ」をテーマに書いた本。問題意識に共通する部分が多く、面白く勉強になりました。むしろ間接金融が弱っているとのご指摘はごもっとも。後半になると金融行政批判になってきて、特に森金融庁時代には何か恨みでもあるのでは、と疑わせるような追求ぶり。最後やや唐突に米国との比較が出てき...続きを読むPosted by ブクログ
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もう既に、東京マーケットがこれほどまでに地盤沈下していたとは…。バブル期をリアルタイムで生きてきたジャパニーズ・ビジネスマンとしては、俄かには信じがたい思い。ゼロから始める気で、ヴィジョンのある香港、シンガポールを見習わないといかんですな。Posted by ブクログ
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新聞記者らしく、ファクトがよく整理された本。いろいろ材料に使えそうです。一方、東京市場没落の原因は結局は金融政策、というのはやや金融に閉じすぎた議論かも。処方箋を欠く結末は、昔東京国際金融センター絡みの仕事をした身としては、じゃあどうすればいいか教えてよ、という感じ。結局妙薬はないのでしょう。Posted by ブクログ
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持続可能性社会において金融サービスの立ち位置を探る。今、あらゆるものが地球環境をはじめとする持続可能性のあり方を見つけ出そうとしている中、金融サービスにあってはその収益性と公共性との境界線上で依然として激しい揺らぎがある。そして、どこへ向かうのか、金融に係わる個々人がそのことを明確に理解しているか...続きを読むPosted by ブクログ
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世界は今、「日本化」しつつある。コロナ禍によって、景気後退、財政悪化など、この数十年、日本が陥っている状況が世界に広がりつつある。その実態と、日本の現状について説く書籍。
2020年の欧米経済界の大きなテーマは、「日本化」だった。
巨額の財政赤字を抱えつつ、ゼロ金利と量的緩和で経済を維持する。この...続きを読むPosted by ブクログ -
本書は、日銀の金融政策を現在から振り返って評価するとともに、政治との距離関係もわかりやすく大胆に書いている。「政治・金融の総合ストーリー」とも言える。
本書を読んで、経済と金融政策は実に奥深いものだと感じたが、そもそもヒトが経済をコントロール出来るものなのだろうかとも思った。
本書は「経済」の話とと...続きを読むPosted by ブクログ -
グリーン関連箇所を中心に斜め読み。最終的にはファイナンスにおいて新たな価値指標が出てきたことを背景に、銀行はじめとする国内金融機関も手を早急に打つべし、といった内容。Posted by ブクログ