上西充子のレビュー一覧

  • 呪いの言葉の解きかた
    家人が購入して本棚にずっとあったのだが、もっと早くに読めばよかった!と思うくらいよき本。
    答えのない問い、「どうして負けたんだ?」「私のどこがきにいらないの?」
    何を答えても誤答になる問い。
    「人が『答えにならない問い』を差し向けるのは、相手を『ここ』から逃げ出さないようにするため」
    いきなりガツン...続きを読む
  • 呪いの言葉の解きかた
    「嫌なら辞めればいい」と言われたことがある。典型的な呪いの言葉。
    「この仕事を選んだのは私、辞めずにいるのも私がそれを選んでいる、だから文句を言わずに働くしかない」本気でそう思っていた。
    本当は働くものを追い詰めている側に問題があるのに、それには全く気づかなかった。まんまと相手の土俵に乗り、「文句」...続きを読む
  • 国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み
    副題に「試み」とあるが、まさに自分たちの試みをレポートし、それを他の人々にもつなげていこうとする実践の書である。自分たちがやったことの意義を課題に見せるのでもなく謙遜するのでもなく、具体的に率直に書き記している。そうでなければ、次に続く人々からの信頼は得られないだろう。自分たちの思いを他の人々と共有...続きを読む
  • 呪いの言葉の解きかた
    「嫌なら辞めればいい。」
    ここから逃げ出せないように投げかけられる言葉。
    これを自分の問題としてとらえ、葛藤し始めると、相手が設定した思考の枠組みに絡めとられてしまう。
    でも、根本から問いの立て方を間違っているのかもしれない。問題は自分の中にあるのではなく、相手の方にあるのかもしれない。一呼吸おいて...続きを読む
  • 国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み
    『呪いの言葉の解きかた』に続いて、こちらも読んでみましたが、上西さんの視点や考え方、取り組みにとても共感できます。ラジオ「荻上チキsession-22」にも度々出演しています。
  • 呪いの言葉の解きかた
    ”呪い”という言葉は、この本の中でも書かれているように強いなぁと思ったのは、この本を読んでいると何人かに「呪い?」と怪訝な顔をされたことからもわかる。
    もちろん、内容はそうしたオカルトではない。政権によってめちゃくちゃな労働関連法案が提出され、それに対して、戦った著者の経験に基づく、声をあげる者への...続きを読む
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
    twitterでの絶賛コメントを見て、これは読んどかんと、と思って早速購入。実際的な対応の不誠実さからして、誰が出鱈目を言ってるかは考えるまでもないんだけど、たとえここに挙げられたいくつかが事実とは違っているとしても、ほんのひとつが当て嵌まるだけで不信任に十分値う。それにしても、これだけのことをされ...続きを読む
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
    これはすべての国民が読むべきだろう。
    民主主義とは、近代国家とは、立憲主義とは、何か。
    近代以降のいまに生きる人すべてにとって重要な基本原則が語られている。

    裏返せば、いかに現政権が、前近代的な手法で政権運営を行っているか、という話である。
    支持者たちは、それをどう考えるのか?
    この演説で指摘され...続きを読む
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
    ほんの少しの草稿だけでこの演説をしたことに敬意を評します。近年とみに演説ができない自称政治家が目立つ中でこの演説は出色。
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    議会とは何か

    法案だしました。議論は行わず提灯持ちが無駄な時間潰し。野党の質問には不誠実と時間つぶしと嘘答弁。もういい加減にしてほしいと切なる声がこの一冊。どっちもどっちじゃない。安倍内閣が酷いんだ。それをわかりやすく示している良著です。
  • 呪いの言葉の解きかた
    説得力はあるけど、その説得力も戦ってきた人としてのもの。私はこの人のように戦いたくない。戦わず、ぐでぐでしていたいんだなと思った。そういう自分を見つめ直す契機になった。いい本だけど、この本が必要なほど追い詰められてはいない気がする。この本が必要なほど戦う必要がある人にこそ、この本が届くことを願う。
  • 呪いの言葉の解きかた
    言葉はSNSなどを通して凶器の側面が露呈する。その言葉に翻弄されて病んでしまわないためにも免疫力をつける。そして乱暴な言葉の背景や流布する人々の思惑を解析してみる。不条理が壁として立ちはだかっても乗り越えることが至難であっても、その壁を逃げずに見つめてみる。すると聞こえなかった見えなかった何かに気付...続きを読む
  • 呪いの言葉の解きかた
    あとから考えるとあれおかしくない?という気持ちになる”呪いの言葉”に対して、どう反撃するか?を具体例で示す。しかし普通の人は、あまりにも失礼なことを言われたり、ここに上がっているような呪いをかけられるとまず混乱してすぐレスポンスができなくなってしまうので、事前に練習しておかないと、その場で反駁できな...続きを読む
  • 呪いの言葉の解きかた
    様々な社会の問題について報告したり解説したりする本は多いが、その問題に著者自身ががどう関わっていくかについて、肩肘張らずしかしラディカルに語る本は決して多くない。第3章の4節から第4章の最後までは特に面白かった。109ページで「職場の労働者のモデルは「ケアレス・マン」」という、朝倉むつ子による指摘を...続きを読む
  • 呪いの言葉の解きかた
     「仕事と私のどちらが大事?」や、謎の執着でからまれる時に、その発言に付き合うのではなくてその意図を見て、さらに意図を超える「呪いの言葉の解き方」があることを教えてくれる本。
     源泉の言葉など、聞いていて楽しくなるフレーズも多い。

     常識、習慣、慣例、あるいは惰性など、深く考えずに返す言葉ではなく...続きを読む
  • 呪いの言葉の解きかた
    言葉は呪いにもなりうる

    と私自身も常々考えていたのでタイトルに惹かれ購入しました。
    私は特に幼い頃親などから言われた言葉が自分の可能性を奪う呪縛である、と思ってそのようの心理学的なことが書かれているかと思いましたが、法や政治という別側面からの文献でした。

    思ったより大枠からの解釈で私は労働法、政...続きを読む
  • 政治と報道 報道不信の根源
    ここ数年巧みな答弁に血圧あがること数知れず
    それを伝える報道表現の大切さを改めて考えられただけでも読む価値ありすぎる
  • 政治と報道 報道不信の根源
    昨年の2月に『呪いの言葉の解きかた』の書評を書いた。さまざまな呪いの言葉がある中で、政治にまつわる言葉は厄介である(今気が付いたが、やっかいには「厄」が付いている)。「政治の話はしたくない」「◯◯を政治利用しないで」「野党は反対ばかり」‥‥。

    私はそれらの「空気」を変えたいとずっと思って来た。けれ...続きを読む
  • 国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み
    街頭で国会審議映像を解説付きで流す「国会パブリックビューイング」の活動記録。
    安倍・菅政権については、その政策内容の是非はともかく、「ご飯論法」や公文書改竄に象徴される国会、ひいては国民への不誠実な態度は否定できないと思われる。その中で、この「国会パブリックビューイング」は、とても意義のある試みだと...続きを読む
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」
    2018年7月20日。第196回国会の実質的な最終日に、それは
    行われた。内閣総理大臣であった安倍晋三に対し、野党は共同で
    内閣不信任案を提出し、野党第一党であった立憲民主党代表・枝野
    幸男による不信任案決議の趣旨説明演説である。

    記録が残る1972年以降、衆院最長記録となった2時間43分の演説を...続きを読む