リチャード・セイラーのレビュー一覧
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ナッジ、を学ぶことは、自分が円滑に暮らすため必要、と分からせてくれる。人はデフォルトに従うし、細字の説明は読まないし、臓器移植のことが免許証の裏に書いてあることは知らない。
この本にあったオバマさんの言葉「少しでも良くなれば、それでいい」を目指し学び続けるPosted by ブクログ -
近年、主要な論文の再現性に疑義がかけられ土台を揺すぶられている行動経済学。その学問が成立し人口に膾炙してきた過程を当事者の口から語られる本書は、そういった懸念材料があったとしてもなおエキサイティングだ。
合理的経済人(エコン)とは異なり不合理な選択をするヒューマン。その不合理さは人間が人間であるがゆ...続きを読むPosted by ブクログ -
下巻で印象的だったのは、終盤に現れる以下の箇所。
「誰かに何かをさせるようにしたいなら、簡単にできるようにする」
「科学的根拠がなければ、エビデンスに基づく政策運営はできない」
これは行動経済学を発展させ周囲に認知させていく過程の苦闘を端的に表した言葉であるようにも思える。
「ナッジ」という言葉...続きを読むPosted by ブクログ -
導入の筆者のテストの点数エピソードから心を掴まれました。愚かな人間の行動を理論化したら、人間はなんて愛らしいのだろうと思います。大好きな経済行動学がまだ少しも認知されてない天動説さながらの時代からノーベル賞に至るまでの物語Posted by ブクログ
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従来の経済学は理論的には正しいのだけど、なぜか現実はその通りとはならない。何故なのか。現実の経済を動かす人間は理論的というわけではないからです。心理学を援用し、そのエビデンスを集める著者は、いよいよ仲間を集めて行動に移されます。下巻では本丸の経済学と闘い、世の中にも影響を与えていく過程が描かれます。...続きを読むPosted by ブクログ
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誰かに何かをさせたいと思うなら簡単にできるようにすること。物事を複雑化することで、仕事を高度化したと勘違いしているすべての人に用でもらいたい。我々はヒューマンでありエコン(ホモエコノミカス)ではない。Posted by ブクログ
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伝統的なミクロ経済学では、完全合理性、最適化、均衡が前提条件で演繹的な理論。数学や物理のような体系的な科学のように見えて、何か胡散臭い。一方、行動経済学は、その前提条件に疑いを持ち、ランダム比較実験や自然実験でまさに今のデータから結果検証しようとする。その対比、論争がすごく面白い。Posted by ブクログ
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ノーベル経済学賞を受賞した著者だが、ぐうたらな人間と自身を称しておられる。謙虚!
行動経済学ってなんじゃらほい、と読み始めたが、我々の生活に密接した学問であるのだな。とてもわかりやすくおもしろかった。Posted by ブクログ -
読みやすく楽しい文章だったけど、長くて集中力が必要だった。身の回りのあらゆるものがなぜそういう設定になっているのかについて都度考えるようになりたい。保険についての考え方はこの先実践したい。デフォルト・オプトイン・オプトアウトについて意識しながら生活していきたい。Posted by ブクログ
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Nudgeとは、親象が鼻で小象をそっと触れる様子。表紙がズバリそれ。複雑で選択が多い世の中に、仕掛けをして人々が賢い選択をできるようにする。逆がスラッジ。物事を複雑化、ステップを多くすることで人々の選択する行動を止めさせる。携帯電話のキャリア変更が正にそれだった。
著者はNudgeを人々が良い選択を...続きを読むPosted by ブクログ -
この初期設定、誰のためのNUDGE なの?
手続き簡単、自分の為ですよね……
この商品のカタログの説明書、大きい字と小さい字の差は何?よく読めません……
大事な事は、小さな字で書かれているそうです。
考えさせられました。
Posted by ブクログ