小川敏子のレビュー一覧
-
twitterで日本の古本屋さんが年に一度は読むと紹介していたので、飛びついたのですが、そこで紹介されていたのは恐らくバルザックの方。でも、結果間違って良かったかも!
マコーレイ家のホーマーの健気なこと、老電信士との心温まる交流…戦争や老いによる死からは逃れようもないけれど、それでも人間は、人間の良...続きを読むPosted by ブクログ -
人口増加と食糧増産のイタチごっこ。その歴史をまとめた傑作。
本書の著者は終始、人類は上手く自然環境の変化に対応し課題を解決してきたと前向きな姿勢だが、しかし未解決問題が残っていることも同時に指摘している。窒素・リンの湖沼・海洋への流出による水質汚染、リンの自然循環の切断、農業・牧畜による温室効果ガス...続きを読むPosted by ブクログ -
7つの習慣の第5の習慣である『まず理解に徹し、そして理解される。』の具体的な実践方法が書かれていた。(7つの習慣信者ではないが、体系だって理解する時に例として用いやすいため書いてます)
私は自分の感情を言葉にするのが下手で、ただそれを察してくれる文化を美徳としていたし、全てを伝えることはつっけんどん...続きを読むPosted by ブクログ -
勝間さん推薦
ときどき再読したい本。
読むたびに発見や見落としているところがある。
第1章心の底与える
NVCの構成要素
①観察
②感情
③自分が必要としていることを自覚する
(人を批判、分析、裁くことなく、
思いやりをもって)
④人に対する欲求
人生を豊かにするために
もし、
人に手...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり読ませるな~というのが感想です。これまでの著書にあった人類史というより、近現代の歴史を中心に、個人の危機と国家の危機を比較し、後者については、さらに7つの国の危機対応を対比するという内容。特に、日本と米国には2つの章を割いており、関心の高さが伺えます。
7つの国は、ダイヤモンド博士が住んだ...続きを読むPosted by ブクログ -
「あなたは○○をしてくれない」「してるさ!」「してない!」
ドラマでも実生活でもよく見られる典型的なすれ違いだ。
なぜこのようなすれ違いが起きてしまうのか、そしてそのすれ違いとはどう向き合うべきなのか。
評価と感情を分ける。
そのために観察し、感情を突き止め、ニーズを明らかにし、要求していく。その...続きを読むPosted by ブクログ -
各国に起こった危機を分析している本書は、各章それぞれとても面白いだけでなく、12の要因を分析し、他の国と比較することで、よりその国についての理解が深まる。
第8章で現代の日本を分析しているが、人口現象そのものは憂慮するような問題ではないこと、少子高齢化の対応策として移民の受け入れを提案していたのは新...続きを読むPosted by ブクログ -
国家的な危機には、それが外部からであれ内部からで荒れ混乱を引き起こすが、逆にチャンスになるうるのだなと思った。
日本が明治時代の危機を脱した理由に、決断を先延ばしにして国力を高めたというのは、なるほどと思った。しかしながら、その成功体験が今の日本ではデメリットになっているのかもしれない(コロナ禍での...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカ大統領選挙が行われましたが、ジャレド・ダイヤモンドはアメリカが抱える大きな危機としてまず最初に「政治の二極化」をあげています。
今回の大統領選挙の投票率は低くなかったようですが、「投票率の低下」も大きな問題だと…、というのも年収15万ドル以上あるアメリカ人の投票率は80%を超えているのに、年...続きを読むPosted by ブクログ -
上巻では明治日本の選択的変化を評価した著者は、下巻では現代日本の国家的問題への対応について「希望を持っている」という。そのことは、突然の鎖国政策の廃止や第2次世界対戦での敗戦の時と同様に、「もう一度時代に合わなくなった価値観を捨て、意味のあるものだけを維持し、新しいしせたせいに合わせて新しい価値観...続きを読むPosted by ブクログ
-
フィンランドの対ソ戦争、明治日本、チリのクーデターとその後、インドネシアのクーデター未遂後を襲った危機。その時、「国」はどういう選択をしたのか。
重要だったのは、必要だったのは「選択的変化」。
「危機に直面した個人と国家にとって難しいのは、機能良好で変えなくていい部分と、機能不全で変えなければ...続きを読むPosted by ブクログ -
コミュニケーションの当事者としてのNVCの他に、調停者としてのNVCがある事を知った。まずは当事者として自身の内なる葛藤を解決していこう。Posted by ブクログ
-
相手と自分自身へのコミュニケーションのあり方を見直す上で非常に参考になった。相手に苛ついたり否定的な感情を抱くのは、自分が相手に抱く期待からずれたり、期待よりも下の答えが返ってくるからであると、筆者は主張する。そして、感情的に自分の感情や意見を伝えるのではなく、「何が自分をその感情にさせ、何を相手に...続きを読むPosted by ブクログ
-
ジャレドダイアモンド様にどハマりしました。
上下で危機に直面し、変えることのできない制約と選択できる変化とを分別して危機を乗り越えた国家の事例を解説してくれる。
国家が紡いだ歴史から、どう組織は危機を乗り越えるのか。何が危機を生み出したのか、などを世界史を知らない人でも1から学べる。
その上で...続きを読むPosted by ブクログ -
ジャレットダイアモンド氏の歴史書。政治史・社会史
国家的な危機について、その内容・原因・解消の分析が
個別の事例で紹介せれている内容です。
フィンランド・近代日本・チリ・インドネシア・ドイツ・
オーストラリアの6か国の歴史と
日本とアメリカの進行中の危機
現代日本の進行中の危機についての論述と分析に...続きを読むPosted by ブクログ -
国家と危機と個人の危機の共通している部分とそうでない部分を見ていく。上巻はフィンランド、日本、チリ、インドネシア。12の分類により地理的な条件や指導者、ナショナル・アイデンティティの深さなどについて細かく比較していく。
『銃・病原菌・鉄」も読んだが、ジャレド・ダイアモンド氏はカテゴライズするのが好...続きを読むPosted by ブクログ -
ドイツは地政学的に弱く、そこでヴィルヘルム2世とヒトラーという独裁者が誤った方向に国を導いてしまった。大戦後はブラント首相が自国の非を認め新たな国づくりに乗り出し、EUの基礎を築いた。
オーストラリアは、歴史的形から白豪主義を取っていたが、地政学的条件から必然的にアジア移民の受け入れを行い政治体制も...続きを読むPosted by ブクログ -
フィンランド、日本、ドイツ、インドネシア、チリ、オーストラリア、アメリカの7カ国の近代史における変化と対応を述べて、今直面しているグローバルな危機にどう対処できるかを問う。
危機の認識、責任を受け入れる、現実的判断、他者から学ぶ、選択的変化の推進、強固なナショナルアイデンティティ、公正な自己評価、失...続きを読むPosted by ブクログ -
ベストセラー「銃・病原菌・鉄」の作家として知られるジャレド・ダイアモンドが、「個人的危機」と「国家的危機」の共通点と相違点を示しながら、危機全般とその危機に対する対応策について考察を行っているのが本書。
本書の構成が、①個人的危機、②国家的危機、③世界全体の危機、というように徐々にスケールアップし...続きを読むPosted by ブクログ