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第二次世界大戦中、カリフォルニア州イサカのマコーリー家では、父が死に、長兄も出征し、14歳のホーマーが学校に通いながら電報配達をして家計を助けている。彼は訃報を届ける役回りに戸惑いを覚えつつも、町の人々との触れあいの中で成長していく……。大人たちと子供たちの悲喜交々を笑いと涙で描き、懐かしさと温かさに包まれる長篇。
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Posted by ブクログ
twitterで日本の古本屋さんが年に一度は読むと紹介していたので、飛びついたのですが、そこで紹介されていたのは恐らくバルザックの方。でも、結果間違って良かったかも! マコーレイ家のホーマーの健気なこと、老電信士との心温まる交流…戦争や老いによる死からは逃れようもないけれど、それでも人間は、人間の良...続きを読む心は素晴らしいと思いました。 世の垢にまみれた心を洗い流してくれる一冊でした。 私が読んだのは晶文社 文学のおくりもの16 小島信夫訳のです。
サローヤンの少年時代と、主人公ホーマーを重ねて読んでみると面白い。 いろんなストーリーが組み込まれている物語
素直に良い本だと思いました。 4歳から少年兵まで、何気ない日常にいろいろな感情、気持ちをおりまぜて、うまく表現されています。 ふつーにという感じですが、それをこんな風に書けたらいいな、と思う内容でした。 だんだん、悲しいような感じがするんですが、でもす~と読み終えました。
表題ほど明るいわけでは無いけど、希望を感じることができるお話しだった。 日本が太平洋戦争で世相が暗くなる一方の中、太平洋の向こうの「敵国」で生きる、貧しき市井の人が、どういう生き方をしていたのかを感じることができた。 民主主義に対する絶大な信頼とか、健気に生きるホーマー少年に対する電報局長の優し...続きを読むさとか、兵士が敵兵を恨まない姿勢とか、アメリカ人のアメリカ人たる所以とも言えるような美点を感じることができたのは良かった。 P276 「名前は両親にではなく施設でつけられ、両親がどんな人物なのかも知らず、どこの国の人かも知らず、自分が何人の血を引くのかも知らないのだからね。(中略)」 「きみはアメリカ人だ」マーカスがいう。
大好きな音楽アーティストがこの本を何回も読んだと言っていたので、読んでみました。 本を読む習慣がなかなか身に付かない私が古典作品を読んだので、なかなか読み進められなかったですが、心が温かくなる良いお話だと思いました。 すごいな、強くて優しい人だなって思う登場人物が印象的でした。主人公も頑張って生きて...続きを読むてすごく優しいなと思いました。
苦しみや悲しみなど、否定的なもの全てを含んでも、それでも人生は生きるに値するものだと…。悪人は登場せず、悪く思えても必ず何かしらの頷ける理由があり…。 みんなが「一生懸命」なのです。 「古典」が古典たる所以を教えてくれる一冊でした。
いろいろわかっているつもりで、半分もわかっていなかった。すべてを理解するには一生あっても足りないかもしれない。誰だってそんなものなのかもしれない。でもぼくは知りたいんです。知らないままで終わりたくない。
いっぱい本読んでると、またこの展開か、またこういう設定か、と「自分は一体なんのために本を読んでいるんだい?」と頭がぽわわすることがある。(ほぼ毎日)しかしだな、この本はだな、第二次対戦の最中の、耐えしのぐ国民を近所ぐるみで描いているのだが、いちいち心持ってかれるのよ。ホーマーつう14歳の子がもぐりで...続きを読む電報配達の仕事してる。そうさ、大体が「息子が戦死しましたよ」つう内容。皆呆然として、ホーマーを抱き締める。その日はショックで、次の日のご飯の時におかんにポツポツ話す。4歳の弟もアイドルみたいに可愛い。
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