小笠原泰のレビュー一覧

  • 没落する日本 強くなる日本人
    非常に刺激的な本。
    共感する部分も多いし、自分も変わらないとダメだと気付かせてくれた。

    国にも企業にも依存せず、自分の力で生き抜く力、生命力のようなものを鍛えるべきだと思わされる。

    会社に行ってもなんかまとまりないなとか気にすることも多かったけど、もはや必要ないな。
    それぞれが強みを生かして、判...続きを読む
  • 没落する日本 強くなる日本人
    前半2章は、人口動態的に縮小均衡が不可避なのにシルバー・ポピュリズムにおもねく政治と、応分負担を考えずに「くれくれ・金持ちが払えばいいじゃん」的な国民により、この国の没落は確定事項であるという論。とことんデータで理詰めに駄目出しがされる。第3章は欧州各国・米国・中韓の観察。著者はマッキンゼー→VW→...続きを読む
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
     グローバル化が、インターネットに媒介されるように、国境に代表される様々な境界線を、ヒト、モノ、カネが超える《脱国境化》の現象と、それによって更に際立つ民族、共同体、伝統などが見直される《地域性の再評価》の現象が同時に起こるものだとするならば、前者のみに力点を置くような対応の仕方では不十分である。後...続きを読む
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える
    この本は日本人全員が必読の1冊です。2025年、2050年に起こる問題。人口統計データほど正しい答えがある先はありません。日本人の未来について、非常に厳しい内容の1冊ではありますが、問題の本質を自らのこととして捉えるためにも読んでいただきたい1冊です。
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える
    強烈な本です。

     年金問題を取り上げた記事はよく見かけますが、この本では、超高齢化・人口減少社会となる日本がどのような姿になるかを予想します。節目でいうと、団塊の世代が後期高齢者になる2030年、団塊ジュニアが後期高齢者になる2050年(老齢者割合のピーク)、人口構成が安定する2080年。

     1...続きを読む
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
    題名からは軽い読み物という印象を受けるかも知れないが、実は本格的な日本文化論だ。これまでの日本論の成果を受け継ぎながらも新しい切り口で日本語や日本人を論じていてとても面白かった。

    欧米人にとって個人は、自立的でその主体性はいわば絶対視される。IとYouは相互排他的に独立している。日本人にとっては、...続きを読む
  • わが子を「居心地の悪い場所」に送り出せ――時代に先駆け多様なキャリアから学んだ「体験的サバイバル戦略」
    海外滞在歴が長く日本を外からも見ている筆者の意見がとてもタメになったと思う。
    まわりとお手手を繋いでいてはいけない。
    子どもの未来をどう考えるか、のために読んでみたけど、むしろ自分についても考えなければ…と実感。
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
    十数年前、日本人論に関する書籍をいろいろと読み漁っていた時期に手にした本書を、2020年の新型コロナ禍の混迷期においてあえて再読してみた。

    世界規模で生じたパンデミックにより、国内においても「新しい生活様式」や「New Normal」が謳われる中、改めて日本人としてこれからの社会を生きていくために...続きを読む
  • わが子を「居心地の悪い場所」に送り出せ――時代に先駆け多様なキャリアから学んだ「体験的サバイバル戦略」
    歯に衣着せぬ書きようで良いです。
    「日本人の最大の強みは、伝統の維持ではなく、…思想やイデオロギーに全く興味がなく、節操を持たないことです。」
    「絶えず変化する、つまり、当たり前が常にかわるので、適応率の高いモデルをさがそうとしても無駄である」
  • 没落する日本 強くなる日本人
    著者の「なんとなく、日本人」が非常に面白かったので、その流れで読んでみました。
    意外にも今の政治・経済状況を批判してラディカルな解決策を提示する本でびっくり。体裁(1ページあたりの文字数や太字の活用等)を見ても、たくさんの人に読んでもらおうとして書いた本なのでしょう。

    今の高齢者福祉重視の「シルバ...続きを読む
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える
    社会保障制度の将来の危機を予測し警鐘を鳴らしている。将来を予想することは難しいが、人口動態からの予測は確実におこる未来で、真剣に耳を傾ける必要があると考えている。この本では、最初に人口減少と高齢化比率の高まりで日本のGDPは縮小する方向にあり、持続的な経済成長はないと断じている。一方で、現在の年金な...続きを読む
  • 2050 老人大国の現実 超高齢化・人口減少社会での社会システムデザインを考える
    長期的に見て、国内の労働者は、付加価値を生み出せる一握りの労働者と超単純作業を行う労働者に二分される可能性がある
    我が国のGDPの長期的な縮小傾向は避けられない
    2050年に4割減小し、一人あたり実質GDPは2割減少
    為政者のみならず、我々国民が「最善を期待するのではなく、最悪を想定する」姿勢を持つ...続きを読む
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
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    「日本的なるもの」は、「西欧的なるもの」のごとき「リンゴの芯」ではなく、「ぶどうの房の一粒一粒」にあるのであり、一粒一粒をとっていってもリンゴの芯のようなものは出てこない。また、房についた粒をひとつひとつ見ても「日本的なるもの」の総体は...続きを読む
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
    グローバル化の中で、自国の位置を守るためにも各々がナショナリズムにもっと敏感になる必要がある。
    欧米諸国に比べて、主張が少ないとか、突出した性質を嫌う横並び傾向にあるとかいうのは悪いことじゃない。それを誇りにすればそれが文化としてもっと認められると思う。
  • なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
    ・音節数が100しかない言語なため、視覚的な効果が発達している。
    ・日本人は論理性がかけているのではなく、論理性を保つ幅が狭い
     −場を読む
     −境界を設定して、内向き思考
      ・住所もだんだん狭めていく
      ・所有格の多用 
     −相手に合わせて自分も変わる(連星的)
      ・一人称が非常に多い