佐藤秀明のレビュー一覧

  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    前意味論的欲動という概念を掲げて、三島由紀夫の生涯をバランスよく捉えていると感じた。

    没後50年経っても三島が色褪せないどころかますます存在感が増している理由が、この本を読んでよくわかった。
  • 犬といっしょにイカダ旅(たくさんのふしぎ2023年8月号)
    旅、というかもはや冒険…タイトルだけ見て、勝手に20代からせいぜい50代くらいの方だと思っていた。表紙の写真を見て、あれ…もっと上…?と思いつつペラペラめくって、読み終わってふしぎ新聞を読んでちょっと衝撃。

    犬と一緒にイカダに乗る野田さんは、この旅の時点で75歳。その野田さんにカヌーでくっついて行...続きを読む
  • 犬といっしょにイカダ旅(たくさんのふしぎ2023年8月号)
    ■感想
    壮大でした。
    こんな旅がしてみたいな〜、けど、絶対無理だな〜、というお話でした。

    野田さんがイカダでユーコン川を下るお話ですが、ユーコン川は全長3700キロということで、信濃川の約10倍。
    そんな旅では、様々な自然の動物が登場してきて、自然の壮大さを感じることができました。
    私も、「そろそ...続きを読む
  • 犬といっしょにイカダ旅(たくさんのふしぎ2023年8月号)
    亡くなったカヌーイスト野田知佑さん、最後の(?)ユーコン川下りは仲間とつくったイカダ。お伴はボーダーコリーのアレックスとハナ。1ヶ月ほどかけた川下りに写真家の著者がカヌーで同行して撮った写真が素晴らしい。野田さんのご冥福を祈ります。
  • 犬といっしょにイカダ旅(たくさんのふしぎ2023年8月号)
    昔カヌー本をたくさん読んだ野田さんがイカダでユーコンを下る話。色々思い出しながら読んだ。他の方の感想でお亡くなりになっていたことを知り、ショックを受けました。
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    一冊だけで理解したかったら、現代ではこの一冊。
     文筆以外にこれだけ色々な事に手を出したのは、自分への劣等感の現われか?
     昭和天皇が人間宣言をし、アメリカの配下に下ったことに憤慨し、天皇殺戮を計画するもかなわず、自衛隊決起を促して自死に至った。今後全集を読み解くのに必要な知識が得られた一冊。
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    三島由紀夫がなぜ自死に至ったのか
    その深い理由等に興味があった

    本著は、彼の作品の解説と三島自身のことについて主に書かれていた

    もっと他の本も読んでみようと思う

    知りたかったことは、よく分からなかったが、作品についてなかなか内容が濃く面白かった
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    著者・佐藤が言うように三島の行動の軌跡を「前意味論的欲動」を軸として描くことに成功しているかどうかはともかく、幅広い爪痕を文学と社会に残した三島のコンパクトな評伝として受け取ることができる。新書というコンパクトな形にこれだけの史料内容をよく収め得たな、とその編集力(編集者の力量かもしれないが)にまず...続きを読む
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    「三島由紀夫」という人物は、自分がこの世に生を受けた時には既に没しており、またある種の神格化が進んでいた。
    いかなる著作もその悲劇的最期と分かち難く結び付けられ、そのためか「難解」「国粋主義的」そういった印象を持っていた。市ヶ谷での顛末が大きくクローズアップされる以上、それはある程度は仕方あるまい。...続きを読む
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    一次資料・二次資料を元にした三島由紀夫評。

    作品というよりも、三島由紀夫その人の全てが身ぐるみ剥がされて見聞されるような印象を持った。

    辛いし恐ろしい。少しだけ憧れる。
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    著者の言う「前意味論的欲動」の概念がよく分からない。なぜわざわざそんな概念を立てねばならなかったのだろうか。引用する三島の言葉、「悲劇的なもの」「身を挺している」は、なるほど三島理解のキーワードになると思える。
  • 三島由紀夫 悲劇への欲動
    やはり三島は痛い、可哀想なひと
    学生時代は熱狂したが、今は憐れにしか思わない
    輪廻転生にすがるのは最後の最後にしたい