ヘンリー・キッシンジャーのレビュー一覧

  • 国際秩序(上)
    国際秩序、世界秩序を歴史を追って、また地域に大きく括って説明している。
    現在起こっている事象を、このような大きな歴史の流れを理解したうえで、捉えることが重要。
    アメリカの国務長官は、原題ではSecretary of State of the United Statesとなり、外務大臣よりも広い意味を...続きを読む
  • 国際秩序
    [大画の大河]シンプルな題名そのままに,国際社会を形作る世界秩序について語り尽くした作品。歴史的にどのような秩序が作られ,現代はその秩序がいったいどこへ向かおうとしているのか......。著者は,『外交』,『回復された世界平和』等の著作を有する元米国務長官のヘンリー・キッシンジャー。訳者は,幅広い分...続きを読む
  • 国際秩序
    キッシンジャーの広範に及ぶ視点から見た壮大な世界史観。ヴェストファーレン(ウェストファリア)条約が現在の国際法の基盤となっているという点、さらにドイツが強くならないように周辺国による力の均衡が組まれていたなどの描写は実に興味深い。
  • 国際秩序(下)
    以下抜粋
    ・北朝鮮については、もっと緊迫した問題がある。それには19世紀のビスマルクの警句がぴたりとあてはまる。「われわれは不可解な時代に生きている。そこでは強者がためらいゆえに弱く、弱者が厚顔ゆえに強い」。

    ・「まったく異なるふたつの要素の産物で、他の地域であればこのふたつはたがいに争うことが多...続きを読む
  • AIと人類
    AIとの向き合い方を考えさせてくれる。

    【概要】
    ●過去から未来に向けた流れにおけるAIの課題と対応
    ●安全保障
    ●人間のアイデンティティー

    【感想】
    ●著者にキッシンジャー氏が含まれているということで、国際政治学や安全保障の観点から内容に注目して読んだ。
    ●本書は、単に危機感を煽るだけではなく...続きを読む
  • 国際秩序
    これまでに読んだ国際情勢に関するあらゆる本の中で群を抜いて素晴らしい。キッシンジャーはフォード政権で国務長官を努めた外交のプロであり、ベトナム和平を実現してノーベル平和賞を受賞したほどの大物である。その言葉は重く、優れた歴史観と洞察力を以って、国際情勢を地域別に開設している。

    1916年 サイクス...続きを読む
  • 国際秩序
    著者はニクソン大統領の大統領補佐官、レーガン大統領の国務長官を務めたキッシンジャー。本書は古代ローマ時代から現代まで世界秩序どのように形作られてきたのかキッシンジャーによる壮大な歴史書である。

    本書からはキッシンジャーの徹底的なリアリズムがうかがえる。現在の国際法はヴェストファーレン的な原則が基礎...続きを読む
  • AIと人類
    AI画像を生成される事の怖さは、ポルノにある訳では無い。本著が警鐘を鳴らすような軍事目的、例えば電波ジャックした上で成りすまして武装解除をするとか。天皇陛下の玉音放送だって今ならなりすましで行えてしまう。更に怖いのは、洗脳だ。大人なら、身近な人が極端な発言をすれば、その人が知り合いであっても警戒でき...続きを読む
  • 国際秩序(下)
    著者がSNSがきっかけとなったアラブの春について、賛同よりの意見であることについて驚いた。もっとコンサバかと思ってました。
  • 国際秩序
    内容は、やや読み取るに難しい。
    翻訳がヒドイと感じたので、ネットの評判を調べてみたところ、同じような批評が多数見受けられたので、やはりヒドイのだろう。特に、前半戦は、"直訳しました"という文章が多すぎて、読みづらい。しかしこれを、原文で読むとなると、相当な英語力を、要求されるであろうから、改定翻訳版...続きを読む