コルシカのレビュー一覧
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哲学を対話形式の小説で説明しているような感じ。
比較的読みやすかった。
魔王が人類を消したあと、もう一度作ったのは予想外のラストだった。
個人的にはグレーみたいに、人類が残ろうが消えようがどちらでもいいという考えに近い。
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本の分類としては小説にあたるのかもしれないが、内容的には哲学に関することで一般的な小説と哲学書の中間というような感じだった。小説ほど読みやすいというわけではないが、哲学書ほど読みにくさを感じることも無く、哲学にちょっと興味はあるけど知識は殆どない自分のような人間にはピッタリの本だと思う。
それぞれ...続きを読むPosted by ブクログ -
自分は反出生主義者に近いのではないかと思って読み始めたが、やはりブラックの意見に賛成だった。
自分では至らない部分についての詳細な意見が聞けたり、魔王に集められたその他面々からの反論や質問への返答も納得できるもので良かった。
色んな人に読んでもらって、反出生主義が突飛な考えではなく一つ一つの道徳を積...続きを読むPosted by ブクログ -
新しいタイプの本だった、善と悪、有と無、道徳とは?
議論をするときは往々にして部分を切り取っている
人の意見は個人の主観だけでなく、時代環境影響されている。またそれが無自覚である場合が多い
楽しい事苦しい事込み込みで人生かなあ
誰かに与えるということ(利他性)はそれをしている自分に満足すること(...続きを読むPosted by ブクログ -
ブラックとブルー寄りの意見だったけどグレーの結論にも賛同できる。
それって… 「ぼくはブラックでブルーで、ちょっとグレー」ってコト!?Posted by ブクログ -
ベネターの反出生主義を読む前に、準備運動として読んだ。この本は、セリフを羅列した形式になっていて読みやすいし、途中途中に議論のまとめが入っているから混乱せずに読み進めることができる。ただ、後半にいくにつれて抽象的な話も入るから、難しく感じる人はいるかも。
反出生主義については、言葉だけを見ると初...続きを読むPosted by ブクログ -
反出生主義について知りたい、肯定して欲しいと思って手に取った人にとっては残念な内容かもしれない。「人類は滅ぼすべきか?」という命題の論点が反出生主義をめぐるものだというだけだからタイトルどおりの話をしているに過ぎないし。
〇〇主義という思考そのものをキャラクター化しているのが構造としても面白かった...続きを読むPosted by ブクログ -
横書きに違和感ありましたがすぐに慣れました。読みやすくて面白かったです。
自分の中の出産に対するもやもやした思いが少しスッキリした気がする。Posted by ブクログ -
「論理としての道徳の正しさ」も結局「人間であること」には勝てない。あまりにも”正しすぎて”気持ち悪い。反出生主義とはそういう思想なのだなと思った。ブラックさん生きづらそう。白か黒かじゃなくてグレーなバランス感覚を持ちたい。Posted by ブクログ
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まず、子どもを産むことや人類が繁栄していくことに絶対的な幸福や肯定感がある人は本書で衝撃受ける可能性があること、私の感想にも嫌な気持ちになる可能性があることを先にお断りしておきます。かなり色んな、極端な考え方も書いてるので、ショックな人はめちゃくちゃショックだと思う。
そしてちなみにで書いときますが...続きを読むPosted by ブクログ -
そこまで難解な言葉を使わず、かつ、主義の違うもの同士でも相手を罵倒すること無く、論理的に反論していくので、ストレスを感じずに読めた。
反出生主義については、ネットでの議論から、悲観主義が元になっているのかと思っていたが、そうではなく、道徳を突き詰めた結果であると知れて勉強になった。
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題材が題材なので堅苦しい雰囲気かと思ったが、それとは真逆のコミカルな雰囲気の作品。
さまざまな思想が色分けされてわかりやすくされており、ライト層向けの思想小説だなと感じる。
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面白かった。
何度も何度も考えさせられ、
自分の仮説が移り変わっていく様は
哲学対話のようで、読んでいて楽しかった。
自分は反出生主義者かも?
と思っていたけれど、ほかの全ての生殖を
辞めさせたい訳じゃないから
そうでもなさそうだな、と認識した。
とPosted by ブクログ -
難しいテーマだったけれど読みやすかったです。作者の恐山さんは演劇部で台本を書いていたと聞いたけど、まさに台本のようなセリフ形式で書かれています。
ひとりのセリフを読んで「確かに」と頷き、次の人の反論を読んで「それもそうか」と頷き、また他の人の意見に…とそれぞれの考えに納得しながら読んだので頭が混乱し...続きを読むPosted by ブクログ -
森岡正博の本を読んでいたので読みやすかった。初心者にも分かりやすく、かつちゃんと独自の視点があったのが良かったPosted by ブクログ
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すごく良い議論の進め方という感じで、信頼がもてる。
ただテーマが重いので読むのに疲れる。家でゆっくり読むのにいい。
表紙が可愛い。Posted by ブクログ -
久々に、しっかり頭を使いながら読んだ本…!
「反出生主義」という複雑で扱いづらいテーマを、物語&議論の形式で語ることで発展させている。頭が捩れそうになる論議も、キャラクター性を交えることで噛み砕けたように思う。
普段は思いを巡らせることのない対立構造をたくさん知れて、自分の中の視点が増えた。内容その...続きを読むPosted by ブクログ -
「人類を滅ぼすべきか」がテーマ。
10人の人間たちが集められて会議をすることになり、いろんな意見や考え方が出てきます。
·滅ぶべき派と滅ぶべきでない派の意見
·生きているのは幸福?不幸?
·自分が死んだ後はどうでもいい?
·人類去勢案→反出生主義の考え
この他にも[義務][悪行と善行][道徳...続きを読むPosted by ブクログ -
人間を生む、ということは、この世の中に不幸を生み出す行為である。
人類はこれ以上、生殖によって人を生み出すべきではない。
というのが、「反出生主義」
その「反出生主義」を中心に、魔王によって人類は滅ぶべきか否かを、10人の登場人物が議論する物語。
ちゃんとオチも用意されているので、面白いし読みや...続きを読むPosted by ブクログ -
「人類を存続させるべきか否か」というめちゃめちゃ壮大かつ複雑な問題について、10人の人間が話し合うというスタイルでお話が進んでいくのがとっても読みやすかった。
普通のお堅い本だったら絶対途中で投げ出してるようなトピックなのに、こんなにスルスル読めるように書かれた品田先生は流石。Posted by ブクログ