アトゥール・ガワンデのレビュー一覧

  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    この本は2年前にある本屋さんの企画で『一万円選書』と言う、本屋さんの質問に答えて人物をわかってもらったうえで、お勧めの本を1万円分チョイスしてもらうと言うのに応募して紹介された本である。
    その時に読み始めたものの、途中までで読破しないまま本棚に置いていた。
    再度最初から読んでみようと思いたち、読み始...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    これはぜひ超高齢化社会を生きる日本人全員に読んでほしい。
    終末期医療にかかわる筆者が、自らみとった患者の例を共有しながら理想のターミナルケアとは何かを論じる。
    例えばがんを宣告されたとしよう。しばらく闘病したのち、打てる手はすべて打って、予後が不良で余命間もないとしよう。主治医が「最後の手段はこちら...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    終末期を迎える人達に対して、医療が出来ることは延命。それを否定するかのような内容がこの死すべき定めには書かれていて誰しもが必ず訪れる死をどのように受け入れ過ごすべきかのヒントを教えてくれる。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    人生の老年期・終末期をどう生きるか、何が自分の幸せなのか、何を犠牲にできるかの指針となる本。

    高齢者介護の現場において、生きる目的、生きがいは重要だが、測定しにくい。どうしても生存率や服薬の量など、測定しやすい指標で評価され、しばしば本当に重要なことが蔑ろにされる。
    →施設に入っている祖母を見て感...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    人は誰しも死を逃れることができない。年老いて、だんだんと体の自由が効かなくなったり、病を得て病院や療養施設のベッドで日々を過ごすことになったりしながら、人は最後の時を迎える。
    だが、自らの最期をどう迎えるのかということについて、明確な意志を持っている人は、いったいどのくらいいるのだろう。「病院ではな...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    産まれた時から病院がある世代の医学を妄信している自分が目を覚ます本です。世界でもっとも影響力のある100人に選ばれたインド人の先生であり、日本の医師会の息がかかり当たり障りない本より素晴らしい。正直、最初からショックを受ける内容で医学を抉り医師として人間として生死を真正面から書いている本です。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    かけがえのない出会いだった。

    自らの最期の瞬間を思い浮かべて欲しい。
    病魔に侵され、悶え苦しみ、一体どこが最期の時なのか全く分からないまま、終わりゆくことを。

    多くの人が死に臨んで思うことは、自分自身のやり方で自分のストーリーの終わりを飾りたい、という願いだという。

    我々はどうしたら、死を自ら...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    誰かを看取ることになった人は読むと良い本。
    私は、友だちの癌宣告の時に読んで、父の癌宣告のときに読み返した。
    母の余命宣告のときは、心の準備ができず向き合えなかったから。後悔を残さないためにも、死にゆく人と接する近しい人としての心構えの一助になります。
    人により異なる精神世界や宗教の話ではないのも良...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    医師は最善を尽くしているか、を読んでもう4-5年は経っただろうか?臨床の縁に立つようになってまだ数年だが、「死すべき定め」に向かう人々と関わる機会は何度かあり、そしてこれからもある。小さなことかもしれないが臨床での向き合い方に変化が出た。もう一度よく読み直したい本である(紙で買えばよかった)
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    死ぬということは暗いイメージしかなかった。でも、死ぬことをしっかりと考えておかないと、死ぬ間際になって後悔するんだろうなと思った。
    自分が後悔するだけであればまだいいものの、周囲の人を後悔させることにも繋がることがわかった。

    機械につながれて生きるのは、本当に生きてるとはいえない。そんな最後は嫌だ...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    厳しい会話をすることがその後を変える。では、誰がその役割を担うのか。
    介護者も被介護者もお互いに覚悟が必要。ACPを簡単に考えすぎていた自分に反省。

    まだまだ親は元気だけれど、まずはこの本を兄妹で共有からかな。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    眠るように安らかに死にたい、と、誰もが一度は思ったことでしょう。

    しかし、医療の発達した現代では、死は急転直下の如く、突然やってくるものではなく、じわじわとにじり寄るようになってきています。

    この本では、そんな「死にゆく人」、余命わずかな人に医学は何ができるのか、私たちがしていることは果たして正...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    終末医療のあり方について、実例を踏まえながら書かれていた。人間は誰しもが死ぬわけであり、それは自分自身にも当てはまることであるため、「どう生きるべきか」というよりも「どう死ぬべきなのか」ということに関して考えるきっかけが欲しいと思いこの本を読んだ。読み進めるうちに高齢者の実情が見えてきて、胸が締め付...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    ‪自分にその時が来るまで寄り添っていてほしい、本当に素晴らしい一冊。著者は現役のお医者さん。死に怯える中、正解がわからないままどんな治療をするか、しないか決めたり、人生最後の日々の過ごし方を選んだりする人々の姿が胸に重く響きます。心を揺さぶるとともに、とても勉強にもなる堂々たる名著です。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    こうであればよい、がアイスクリームとテレビか。私だったらお茶が飲めて、話がきける、かな。親子ともに医者だからこれが可能だけれど。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    参った
    すっかり、ドライなところと勘違いしていました、アメリカよ、まだいるのかこんな外科医と感服。もうやることはなくったと匙を投げ緩和ケアのマニュアルをあさっり「しかたない」と時間切れ、なんとか最期まとめたらOK。医者よそれでいいんか?と鼓舞される一冊。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    父を見送る前に読みたかった。家族はどうしても未来の寿命だけを、本人の意志や尊厳ということを見ないふりして考えてしまう。どうしたい?何がしたい?何が不安?という質問を死がよぎる人にするのは家族にも本人にもとても酷だけれど、ちゃんと聞いて本人、医師、家族と共有してそれを乗り越えた人や家族は、「ちゃんと生...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    前著『医師は最善を尽くしているか』に続き、読んだ後に色々と教えてしまう本。身近な人ー親や祖父母、場合によっては妻や夫などーが人生の最後を迎えるというのは誰にでも起こり得る。しかも唐突に。そんな時、私ならどう対処できるか。たぶん、多くの人はそんなことを考えたことがないはず。でもそれは誰にでも必ず起きる...続きを読む
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    人の死を看取った人、看取ることになる人はもちろん、いつか死ぬ全ての人が、死について考えられる良い本。
  • 死すべき定め――死にゆく人に何ができるか
    これまで読んだ本の中で、もっとも深く考えさせられる本。私たちは「何が原因で死ぬのか」を考え恐れるが、「どのように死ぬのか」、つまり「どのような経過をたどって死を迎えるのか」についてはあまり考えない。そして実際に死が避けられないとわかった時に混乱し、不安のどん底に突き落とされ、決して平穏とは言えない時...続きを読む