影山徹のレビュー一覧
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ロマンチックだがそれが過度にならないようにバランスをとる知性的で中庸な文章が心を打つ。翻訳も素晴らしい。強引にジャンル分けするなら哲学的エッセイということになるか。
すべての章がそれぞれに面白いがやはり彼の内省が前面に展開されるトレイル歩きがメインの章が特に素晴らしいと思った。Posted by ブクログ -
著者の道についての探求の旅をまとめた本。
原初の生物、虫、動物、人間と様々なテーマについて深掘りすべく、多くの場所に出向き、たくさんの専門家と話をしながら進めていく。かなりのボリュームがあるので、ちまちま読んでいたがようやく読み終わった。印象に残るエピソードが多かった。読後は銃病原菌鉄やサピエンス全...続きを読むPosted by ブクログ -
これまた荒木博之さんのVoicy、マイブックカフェのコーナーで紹介されていて気になっていた本。
こちらを紹介された方が、本当に本の説明、魅力を伝えることが巧みで、本屋さんで見かけたとしてもタイトルと表紙だけなら絶対に手に取らなかっただろうな。良いご縁。
以前、もしかしたら聞いたことはあったのかもし...続きを読むPosted by ブクログ -
「道」は、進化の過程そのものである。
すでにある道を歩きながら、人は道を変えようとし、それでいて道に変化させられる。
生き方や流儀としての「道」は、まさに先人たちが試行錯誤の末に築き上げてきた"最適"な方法である。これは、どんな場所においても様々な人が歩くことで自然に踏み固められ、不思議と一本に...続きを読むPosted by ブクログ -
■メインテーマ
人間にとって道とは何か?そこから導かれる人間という存在への根源的問い。
■著者の主張
トレイルは、文明にグラス人々が失ってしまった自然の豊かさを感じる力をつなぐ場所である。
■感想
経済に依存して暮らす人間が、選択に縛られ不幸になっている。トレイルにはそういったいっさいの縛りから...続きを読むPosted by ブクログ -
プロローグで、この本つまりこの著者と気があう!と思った。子どもの時に読んでた本が『大きな森の小さな家』だったりするところとか。
アパラチアントレイルと言うものがあり、スルーハイカーという人たちが歩くために歩いているらしい。またこのトレイルがモロッコにまで延びて、まだまだ延びる可能性があるとか。
道や...続きを読むPosted by ブクログ -
道についてひたすら思索とフィールドワーク下本。道といっても、人工道路だけではなく、動物が踏み鳴らした跡や蟻が這った跡も含めそれらすべて道である。Posted by ブクログ
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人間は好きな方向に行きやりたいことはなんでもやる。でも結局は自然があらかじめ描いていた道に必ず戻ってくる。ゲーテ
Man may turn which way he please, and undertake any thing whatsoever… he will always return t...続きを読むPosted by ブクログ -
レベッカ・ソルニット『ウォークス』と姉妹のような兄弟のような1冊。…と思ったら、謝辞にレベッカ・ソルニットの名前が。
人はなぜ歩くのか、道はどうやって出来るのか。
面白かった。Posted by ブクログ -
米国東部のアパラチア山脈沿いのアパラチアン・トレイルという約3,500kmの長い長い自然歩道を春~秋に歩き通す過酷なスルーハイクを完遂した著者の、「道」(というより、跡?)に関する様々な話。虫や動物たちが作り出し、巧みに使いこなす道や、はるか古代の原子生物の移動痕の化石の話まである。生き物が移動し、...続きを読むPosted by ブクログ
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著者のスターたちが一堂に会したお得な一冊。 しかし、重厚だったり時代が勝っていたり、歌舞伎が濃厚だったりで、いっぺんに読むのは難しい 何だかやっぱり少年探偵団とか読んでいる気持ちになるなぁ。 読んだことがほとんどない作家さんなので、森江俊策以外は結構初だったけど、シリーズ通して読んでみたいのもあり、...続きを読むPosted by ブクログ
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人の意志あるところに道ができ、知識・知恵の伝承の証こそがトレイルだ。う~ん良くわからない。古代生物のずり動いた跡を最古のトレイルとして紹介されてもなあ・・・。賢い人の考えることは良くわからんというのが正直なところ。後半はアパラチアントレイルをめぐるお話に戻る。そう、これこれ、こんなお話を期待して本...続きを読むPosted by ブクログ