トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

トレイルズ 「道」と歩くことの哲学

「実に刺激的な本である。道とは何かという旅を通じて人間とは何か、人類とは何か、そういう場所まで我々を運んでゆく」――夢枕 獏(作家)自分の足元に伸びる道は、どこへ続くのか。歩き、考え、書く──人間という存在への根源的問い。【内容】歩くことを通じて、人間の存在と行動の起源に迫る。米国東部のアパラチア山脈に沿って続くアパラチアン・トレイル。全区間スルーハイクを行った著者は、足元に伸びる道に疑問を抱く。「トレイル=道」はどのようにできたのか?発展する道とすたれてしまう道の違いとは?根源的な疑問への答えを求めて、世界各地をめぐり、はるか昔の化石や動物の行動に関する最新の研究成果を求め、ネイティヴアメリカンの生活と思想、さらに東洋哲学の「道」に至るまでを訪ねる遠い旅に出た。【著者】ミドルベリー大学環境ジャーナリズム・フェローシップ受給者で、いくつかのノンフィクション作品に対し受賞歴がある。『Harper’s Magazine』『n+1』『New York Magazine』『GQ』などの雑誌に寄稿している。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州ハーフムーンベイ在住。【訳者】京都大学文学部卒業。書店員などを経て翻訳家に。訳書に『アーセン・ヴェンゲル アーセナルの真実』『もうモノは売らない──「恋をさせる」マーケティングが人を動かす』(いずれも東洋館出版社)など。※本書は、2019年9月2日~2022年9月15日までCLAPより配信していた『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』と同一の内容です。重複購入にご注意ください。

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トレイルズ 「道」と歩くことの哲学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ロマンチックだがそれが過度にならないようにバランスをとる知性的で中庸な文章が心を打つ。翻訳も素晴らしい。強引にジャンル分けするなら哲学的エッセイということになるか。
    すべての章がそれぞれに面白いがやはり彼の内省が前面に展開されるトレイル歩きがメインの章が特に素晴らしいと思った。

    0
    2024年03月31日

    Posted by ブクログ

    著者の道についての探求の旅をまとめた本。
    原初の生物、虫、動物、人間と様々なテーマについて深掘りすべく、多くの場所に出向き、たくさんの専門家と話をしながら進めていく。かなりのボリュームがあるので、ちまちま読んでいたがようやく読み終わった。印象に残るエピソードが多かった。読後は銃病原菌鉄やサピエンス全

    0
    2023年04月02日

    Posted by ブクログ

    これまた荒木博之さんのVoicy、マイブックカフェのコーナーで紹介されていて気になっていた本。
    こちらを紹介された方が、本当に本の説明、魅力を伝えることが巧みで、本屋さんで見かけたとしてもタイトルと表紙だけなら絶対に手に取らなかっただろうな。良いご縁。

    以前、もしかしたら聞いたことはあったのかもし

    0
    2023年09月07日

    Posted by ブクログ

    「道」は、進化の過程そのものである。

    すでにある道を歩きながら、人は道を変えようとし、それでいて道に変化させられる。

    生き方や流儀としての「道」は、まさに先人たちが試行錯誤の末に築き上げてきた"最適"な方法である。これは、どんな場所においても様々な人が歩くことで自然に踏み固め

    0
    2021年03月24日

    Posted by ブクログ

    ■メインテーマ
    人間にとって道とは何か?そこから導かれる人間という存在への根源的問い。

    ■著者の主張
    トレイルは、文明にグラス人々が失ってしまった自然の豊かさを感じる力をつなぐ場所である。

    ■感想
    経済に依存して暮らす人間が、選択に縛られ不幸になっている。トレイルにはそういったいっさいの縛りから

    0
    2021年03月06日

    Posted by ブクログ

    プロローグで、この本つまりこの著者と気があう!と思った。子どもの時に読んでた本が『大きな森の小さな家』だったりするところとか。
    アパラチアントレイルと言うものがあり、スルーハイカーという人たちが歩くために歩いているらしい。またこのトレイルがモロッコにまで延びて、まだまだ延びる可能性があるとか。
    道や

    0
    2019年04月10日

    Posted by ブクログ

    道についてひたすら思索とフィールドワーク下本。道といっても、人工道路だけではなく、動物が踏み鳴らした跡や蟻が這った跡も含めそれらすべて道である。

    0
    2019年03月30日

    Posted by ブクログ

    レベッカ・ソルニット『ウォークス』と姉妹のような兄弟のような1冊。…と思ったら、謝辞にレベッカ・ソルニットの名前が。

    人はなぜ歩くのか、道はどうやって出来るのか。
    面白かった。

    0
    2018年05月21日

    Posted by ブクログ

     人の意志あるところに道ができ、知識・知恵の伝承の証こそがトレイルだ。う~ん良くわからない。古代生物のずり動いた跡を最古のトレイルとして紹介されてもなあ・・・。賢い人の考えることは良くわからんというのが正直なところ。後半はアパラチアントレイルをめぐるお話に戻る。そう、これこれ、こんなお話を期待して本

    0
    2018年06月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間は好きな方向に行きやりたいことはなんでもやる。でも結局は自然があらかじめ描いていた道に必ず戻ってくる。ゲーテ
    Man may turn which way he please, and undertake any thing whatsoever… he will always return t

    0
    2018年07月04日

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