ギャビン ライアルのレビュー一覧

  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    「顧客がブルターニュからリヒテンシュタインに行きたがっているんだが。それを望まない連中がいる。ドンパチもありうる。連れていってやってくれないか?」SOEの元工作員ルイス・ケイン(キャントン)が、パリの弁護士アンリ・メルランから依頼を受けるところから物語は始まる。アル中(dips)のボディガードのハー...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    冒険小説にして第一級のハードボイルド作品。第一人称でストーリーを進める。
    感情に流されない。スイスイと読み進められる。アル中のガンマンと元諜報部員のコンビで要人護衛の物語が始まる。
    終末の大団円は無いが大傑作だ。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    何度読んでも魂が震える。菊池光の訳も良かったが今回の新訳も良い。話が良いんだから当然だ。15年前の戦争で特殊部隊で名を上げたキャントンことドライバーのケインは、弁護士メルランの依頼で、シンプルな仕事を引き受けた。マガンハルトという実業家を大西洋岸からフランス、スイスを横断してリヒテンシュタインへ約束...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    「深夜プラス1」(ギャビン・ライアル : 鈴木 恵 訳)を読んだ。
    新訳ですね。旧訳(菊池光)で読んだのはもう何十年も前だ。新訳はさらっと読みやすくなってる気がする。

    『だが、キャントンでいるということは数えられない。』(本文より)

    そうなんだよな。
    そういうことなんだよな。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    名作冒険小説の新訳版!
    この会話、サイコーにかっこいい!
    初めて読んだのは中学生だったかな、大人になるとより楽しめる気がする。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    実際は古いほうの文庫。もう何回読んだか分からないくらい読んでいる。その度ごとに感銘する。ふしぎなものだなあ。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    冒頭の1ページからラスト1行まで痺れる小説など滅多にあるものではない。冒険小説の名作として散々語り継がれてきた「深夜プラス1」だが、読者が年齢を重ねる程に味わい方も深くなる大人のためのエンターテイメント小説であり、陶酔感でいえば当代随一であろう。優れた作家のみが成し得る唯一無二の世界へとどっぷりと嵌...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    20年ぶりの再読。キャラクター造形からストーリー展開、描かれる葛藤と矜持まで完璧な作品だ。

    いつでも男は龍を追い求める。
    それがひょっとしたら最後の龍である事を決して認めようとせず、戦いを挑んでしまうものなのだ。

    ロヴェルとミス・ジャーマンが、最後の龍に巡り合わずに戦いを終わらせる事を主人公と共...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    20年くらい前に旧訳を読んで以来の再読。前回はやたら面白かった記憶であったが、今回はふつうに面白いといった印象であった。第二次世界大戦の少し後という時代設定は理解するも、やはり現代のエンターテイメント作品と比べると話の筋がやや古く感じるのは否めない。それでも各登場人物の個性が際立っていて、この作品が...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    楽しめた。昔の小説だな、と感じるところはあれどキャラクターの造形が良い。簡潔で読みやすいのは新訳のおかげなのかな。でも、もっと若いうちに読んでおけばよかったかも
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    ハードボイルド。男が請け負った仕事は金持ちの投資家を1人、国境越えて逃すこと。ところがもう1人スナイパーが現れてボディーガードをすると言い出し、逃す方も秘書の女を連れてきて一緒に逃げると言うし、なかなかの面倒に発展する。終始、シリアス。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    警察や悪もん達とのフランス〜リヒテンシュタインまでの追いかけっこを描いた物語
    いわゆるハードボイルド物です
    ストーリーは驚くほど予想通りに進むため、それを楽しむ本ではありません
    主人公や相棒、富豪、女秘書といったテンプレキャラのダサさ、カッコよさを楽しむ物です
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    第二次大戦で大活躍した元レジスタンスの英雄”キャントン”ことイギリス人のルイス・ケインとヨーロッパではトップ3に入るガンマンで元シークレットサービスのアメリカ人・ハーヴィー・ラヴェルのコンビが、殺し屋と警察双方に追われる実業家マガンハルトとその美人秘書をフランスからスイスを経由し、リヒテンシュタイン...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    旧作でも名作であれば面白い。
    設定としては第二次世界大戦の二十年後。主人公は大戦時もレジスタンスとして活躍した運び屋。相棒はアル中のガンマン。運ぶのはフランス人の富豪と美人秘書。
    設定としてはベタだし黒幕も予想通り。それでも次々と刺客が襲ってくるスピーディな展開と色々なツテを活かして目的地へと向かう...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    ゴールデン街の故内藤陳さんの店、深夜プラス1はこの冒険小説(冒険小説!って最近聞かんよな)から取った店名。
    主人公のルイス・ケイン(キャントン)とその相棒?役のアル中のガンマン、ハーヴィ・ラヴェルのキャラクターが秀逸。これぞハードボイルド小説、という感じでとてもかっこいい。

    作者のギャビン・ライア...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    ところどころで、ちょっと何言ってるか分からない部分があったけどテンポがよかった。

    そんな物語でした。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    エンタメは進化していくものだと思う。
    過去の傑作は、次々と現れる新しい才能により下敷きにされ、踏み台にされ、より新しい傑作に取って代わられる運命にあると思う。
    しかし、中には圧倒的に輝き、後進の追随をはねつけるほどの作品がある。
    この本はその希少な一冊じゃないだろうか。
    古臭いのは仕方ない、それでも...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    15年ぶりに再会した元恋人ジネットに逆プロポーズ的なことを言われたルイスのモノローグ

    『いきなりそんな。』

    一貫してハードボイルド調の一人称翻訳文で急にテンションがおかしくなるキャントン萌え。
  • 深夜プラス1〔新訳版〕
    カーアクションやバトルの中にもある頭脳戦。
    それがかっこよかった。が、頭が付いて行かなかった。
    敵と味方が入りまじり、敵か味方か分からない展開の戦いがスリルがあった。
    呑んだくれのガンマンと腕利きドライバーが立ちはだかる警察や謎の敵を切り抜けながらリヒテンシュタインまで実業家を運ぶ展開が男らしくかっ...続きを読む
  • 深夜プラス1〔新訳版〕

    読んだことある人は読むな

    なんだこれ?訳が変わって面白さは半減以下!特に人物の魅力がまったく伝わらない。フェイ将軍なんてただの癇癪持ちのジジイになっちゃってる。前訳で読んだことある人は読まない方が良い。