ジリアン・テットのレビュー一覧

  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    筆者のジリアン・テットはFTの看板記者、アメリカ版編集長。ジャーナリストはヒストリアン(歴史家)の視座が必要ということは言われますが、アンソロポロジー(人類学)の素養、視座もとても重要とのこと。かつアメリカ中心に企業からのニーズも増えているというのがよくわかりました。素直におもしろい!
    しかも彼女は...続きを読む
  • サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
    企業だけでなくあらゆる組織が大きくなるにつれて、組織間の交流が減り、日本語でいうところの「タコつぼ」(英語ではサイロ)が構築されていきます。これは高度に分業・専門職化が進んだ現代社会では避けられない事象ですが、サイロがあまりに強固すぎるとチャンスやリスクを見逃し、場合によっては組織の存亡を揺るがすよ...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    Anthropology人類学 広角・歴史的視点の重要性 経済至上主義の限界
    経済は「累積的矛盾」を伴い、 
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    今こそ人類学の出番だと言いたいところだが、何も文化人類学や社会人類学だけの話ではない。定量分析や実証分析と呼ぶものが同じであることを、もしくは、それからの逸脱を示そうとするのに対し、定性分析や質的調査は、往々にして特異であることや一般化は難しくとも一般的であるものとは違うものに着目して帰納的に空間や...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    異なる民族や文化のことを深く理解する人類学の手法が、今日の企業の商品開発や社会問題の解決にも活かせることを、著者自身の経験や多くの実証的な事例を元に明らかにした一冊。

    人類学者が異なる文化を持つ民族が暮らす実生活の場に身を置き、その文化に自ら「浸る」ことで本質を理解しようとする「エスノグラフィー」...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    実例が豊富で分かりやすく面白い
    ・何が重要かといった先入観を排し、子供のようにオープンマインドで対象を観察すること
    ・語られないことに着目すること
    で見えてくることがある
  • サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
    業務をシンプルにして効率的に運用するためや、専門性を高めるためには、サイロ化は必要だけれど、それだけだと上手く機能しなくなる。“細分化されたスペシャリスト的行動パターンが支配する世界では、往々にしてリスクやチャンスが見逃される“。

    サイロを打破するための教訓。
    1. 部門の境界を柔軟で流動的にして...続きを読む
  • サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
    自分の会社の事を考えながら読んでみました。

    ぴったりサイロに当てはまりますよねぇ。全体最適では無くて、自部門のみを利する部分最適になってしまっています。

    サイロを作らずに、或いは、サイロを利用して利益を上げている会社の例は興味深いです。

    そこに行ければ良いんですけどねぇ
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    人類学、すごいな。無縁と思い込んでいたビジネスに役立てているなんてさ。それにしても人類学者を採用するグローバル企業、すごいな。同質を尊しとする古色蒼然たる我が勤務先と大違いだわ。というのが、本書についてのストレートな感想で、、、


    それよりも自分ならではの気づきとしては、
    人類学といえば上橋菜穂子...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    今の世の中、経済抜きには語れない。
    豊かさの指標も、成長も進歩も、力関係も、経済で測られている。
    でも、何か、納得がいかない。
    このモヤモヤを言葉にして、突破口を開いてくれるのは、、、、ひょっとして、、、人類学かもしれない⁉︎?

    あとがきP323「人類学者には、自分たちの意見を社会の主流派の議論に...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    人類学の観点から、真っ直ぐに事実を見る。キットカットの日本版のストーリーに結構な説明を加えている。キットカットの発音がきっとかっとーという方言に似ていることから、合格のお守りになるというマーケティングをひっそりと行った高岡さんは、本社のネーミングHave a break を使わずにサクラを使って合格...続きを読む
  • サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
    高度に専門化が進む現代社会において、サイロが進むにつれて情報が遮断される。

    時には信じがたい不合理な行動に突き進む仕組みを文化人類学的な視点から解明し問題点を炙り出した、唯一無二の書籍。
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    Facebookの広告で見かけ、英字のタイトルと人類学的思考という、2つの言葉に興味を持ち読む。
    著者のフィールドワークや豊富な実例をもとに、ビッグデータに基づく定量的分析やこれまでの経済学などの知識では見出せない要因が浮かび上がってくるプロセスをダイナミックに描写している。
    ヒトの行為による現象に...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    集団の中での常識や慣習は その中にいると空気のようにみえなくなつてしまう。世の中は多様性でできている。他者の視点で見てみることで今までみえていなかった死角が見えてくる。

    世の中をメタで見直すための大切な考え方を学べました。

  • サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠
    ちょっと仕事で使えそうだったので、さーっとつまみ読み。
    評判通りの知的好奇心のくすぐられる良書だった。

    サイロとは、会社で言えば、専門性が発達し過ぎて、
    部署・部門間の連携・交流がなくなり、
    結果、会社や組織が衰退してしまうという事象。
    まさしく多くの企業が多かれ少なかれ、サイロに陥っていると思い...続きを読む
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    ・多様かつ複雑性の増す社会で他者と気持ちよく生きていくためには、他者・他組織の振る舞いを先ずは観察し、自らの振る舞いとの違いを知る事、そしてその理由に思いを巡らす事が重要である事が書かれている。
    ・組織運営や自己キャリアの形成においても大切な心構えと振る舞いだと思う
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    人の動きや考え方に焦点を当てるのは大賛成
    どんな素晴らしい計画や理論も実行されてなんぼ
    自分のレンズがバイアスで汚れているということは意識していたい、経験が邪魔をすることがあることに注意したい
  • Anthro Vision(アンソロ・ビジョン) 人類学的思考で視るビジネスと世界
    サイロエフェクトの著者による、「人類学的思考」による世界の解釈のススメ。科学的分析だけでなく、文化的分析を加えて理解を深めようというもの。科学だけでは「何」が起きているかは理解できるが、「なぜ」起きているかは理解できない。「時間」「会議」「家族」など、世界共通のものでさえ、前提が異なることがあるとい...続きを読む