本野亨一のレビュー一覧
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好きだ
奇怪な世界に迷い込ませてくれます。
決して明かされることのない訴訟の理由。
唐突に訪れる判決。
意味なんて必要ない。この理不尽さがたまらない。
芸術って、何かのために、とかじゃなく「書かずにいられない」
っていうものの発露なのだなあと思った。Posted by ブクログ -
『判決』、『ある流刑地の話』が特に面白かった。
あとは、『ひとり者の不幸について』、『衣装』も良かった。生きていくことが悲しくなる話ではあるけど。
すでに読んだことあるけど、『十一人の息子』、『断食芸人』もやはり良い。Posted by ブクログ -
高校時代、現代文の教科書に載っていた「掟」。
改めて読み直すと、ひたすら放置されていた旅人が、掟の門の中に入れないこと、番人との不毛な、やりとり、これらが「社会性って何?」と、各人に問われているように読めてしまう。
私は進んで掟の中に入るタイプではない。Posted by ブクログ -
不条理小説と言われているけど、えっ!こんなん当たり前だなぁ~マジありそうな感じがした。
すごくリアル。
まぁ…これもわたしが引退しちゃったせいなのかも知れないんだけど…
MahaloPosted by ブクログ -
しまった。プラハに向かう電車のなかでうきうきと読んだのは失敗であったか。
なんと絶望的な話だろう。まったく論理のわからないままに、罪人にされてしまうかもしれない。
抗えど、抗えど、主人公におとずれる審判の結果はどうだ?
カフカの多くの未完作品のうちのひとつ。Posted by ブクログ