松村美香のレビュー一覧
-
60年代生まれでバブル社員の夫、専業主婦の妻、銀行に一年勤めて退職して家に籠る長男、そして大学3年生の娘、といった典型的な一般家庭。
老後、親の介護、就職や仕事に対する考え方の世代間ギャップ、社会や地域活動、副業、合同企業創業等々。Posted by ブクログ -
読み終えて、「スゴイ」っていう言葉が
思わずでてしまった。
開発コンサルタント 櫻井万里子の 仕事ぶり。
仕事にかける想い。
おじいちゃんは、軍隊のえらい様。
お父さんは、経済企画庁のえらい様。
万里子は、現場を大切にして 国際開発コンサル会社に勤める。
アラフォーで、独身。アフリカ、モンゴルって...続きを読むPosted by ブクログ -
※私的メモ
【出会い】
同僚の紹介。業界小説。
【概要】
ODA案件をめぐる関係者間の利権の綱引きとりそうとの葛藤を描く。
【感想】
新感覚の経済小説であり、日本の開発援助史と業界のリアルな感覚を知る入門書としても秀逸。
現場に身を置いているだけあって、日常や心理のディテール描写はかなりマニア...続きを読むPosted by ブクログ -
後輩が半年以上前に貸してくれた本。
研修旅行でインドネシア行く前に読んどけば良かった〜。激しく後悔。
まあそれはともかく、内容は、
全体的にはODAについての表裏を語っているんだけど、
小説のストーリーのなかにその内容が散りばめられているので、
そこまで硬い内容というわけでなく、
そして...続きを読むPosted by ブクログ -
ざるで水をすくうような仕事だと思った。でもやったらやめられないんだろうなとも思う。
見なければ見ないですむ世界。でも見てしまったら二度と目を離すことができない世界。Posted by ブクログ -
インドネシア、東ティモール、それに関わるODAを絡めた小説。
経済小説と思って読み始めたが、主人公が女性ということもあるからか読みやすく、難しい部分もそれほど感じなかった。途中から止まらなくてドンドン読み進んでしまった。
激動の時代のインドネシアの様子がよくわかるし、当時のODA事情についても勉強...続きを読むPosted by ブクログ -
金融教育の本。
小説だけど、ビジネス本って言ってもいいかな。
金融リテラシーをつける。
お金を考える。
生き方を考える。
家族を考える。
良書だと思いますPosted by ブクログ -
一般的なサラリーマン家庭の奮闘を描いた本小説。著者は開発コンサルタントということで、海外(ベトナム)の話も出てきます。うつ病になって新卒就職後に1,2年で辞めた息子、大学生の娘、ポストオフまじかな夫、専業主婦の妻が介護や老後、将来を現実的に考え奮闘していきます。
老後資金をためる方法も勉強になりまし...続きを読むPosted by ブクログ -
サラリーマンの夫、専業主婦の妻に子供二人と一昔前のモデルケースのような山田一家。息子の失業をきっかけに老親の入院・介護問題、夫の左遷異動など次々に問題に直面。危機に見えた家族関係がだんだんと修復し、一歩進んだ関係になる。山田一家は危機に面してそれぞれ出会った人たちによって今まで見えなかったことに気が...続きを読むPosted by ブクログ
-
※メモ
【きっかけ】
松村シリーズ第一弾
【概要】
インドネシアを舞台にした汚職がらみの経済小説。
【感想】
人物関係の設定がテンコ盛りで、援助と汚職の堅い話をストーリーのなかでおもしろく読めた。
他の作品で著者の本業であるコンサル業界についてはかなりリアルに描かれていたが、本作では雑誌編集の...続きを読むPosted by ブクログ -
ODAを扱ってはいるけど、それがメインではなく、すごく小説的だった。登場人物に生活感がないというか、もうちょっと魅力的だといいなあと思うけど、小説としてはおもしろい。Posted by ブクログ
-
城山経済小説大賞受賞後の初の作品。前作より格段に面白い。埋蔵資源が豊富なモンゴルを舞台に、1つのODA地域開発案件を巡って、J○CA、開発コンサル、経○省、商社が、それぞれの思惑と理想のもとに静かな駆け引きを繰り広げる。話の進みが遅いのが若干気になるが、それはODAに賭ける人たちの理想と限界、そして...続きを読むPosted by ブクログ
-
上司に薦められて。インドネシア、東ティモールにかかるODAやそれに関わる利害関係者(商社、ゼネコン、政府、NGO等)の様々な歴史や関係をジャーナリストの視点から描くフィクション。小説としては好みが分かれるかもしれないし、個人的には感情移入しづらい部分があった(主人公が女性のため?)が、本書はODAに...続きを読むPosted by ブクログ
-
作劇という点では凡作以下ですが、この本のウリはそんなところではありません。清濁併せ呑むのはわかっていながらも、ODAの世界でもがき苦しむ人達の群像劇かと。で、それをもって、世界の中での日本の立ち位置を考えさせられます。Posted by ブクログ
-
国際協力(ODA)の裏側・矛盾を浮き彫りにしつつ、主人公が従兄弟の死の真相を解明していく物語。
過去にはODAにおける談合や裏金は暗黙の了解であり、業者側はそれを必要悪であったというスタンス語る場面があるが、それなりの説得力があった。
「必要悪」について考えるきっかけとしたい。
前半の様々な伏線が後...続きを読むPosted by ブクログ -
家族の中で、父は一つの会社にずっと尽くし、母は専業主婦。
息子は大手銀行に就職したが1年でうつ病のため、退職。
娘は大学生だが、将来わ決めかねており、母の息子に対する溺愛ぶりにうんざりしている。
時代は移り変わり、それぞれの年齢での考え方は大きく違う。
それぞれに色々悩み、考えを少しずつ近付けて行く...続きを読むPosted by ブクログ -
老後のお金が気になる世代の一般的な家庭のリアルな話でぐいぐい引き込まれたけど終盤はうまく行き過ぎ感がありリアル感が半減。お金に関することを早いうちに勉強することの大切さは共感できる。『悲観は気分、楽観は意志』フランス哲学者アラン著『幸福論』の言葉が印象的。人間は成り行きに任せると気分が滅入り悲観主義...続きを読むPosted by ブクログ
-
災難続きだと思われた家族がそれぞれのきっかけで変わっていく姿が、読んでいて清々しかったです。些細なきっかけで自分の進む道が固まってきた、海外赴任という大きなきっかけでようやく柔軟な考えができるようになった父。程度の違いはあれ、それぞれ新しい出会いや行動によって変わっていきます。最初は流されていた人間...続きを読むPosted by ブクログ