真貝寿明のレビュー一覧
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ブラックホール、宇宙の膨張、インフレーション、重力波について知りたい人にお勧めの本。大学で物理学専攻でなかった人向けの一般相対論と宇宙論の解説本はそれこそ星の数ほどあるが、ブラックホール、重力波の話題についてここまで丁寧に解説している本は珍しい。一冊だけ読むならこの本がお勧め。
因みに重力を曲...続きを読む -
あまり話題となっていないが、今年は一般相対性理論が発表されてから100年。それを機にこの100年で何がわかったか、あるいは何が分かっていないか(分からなくなったか)をブラックホール、膨張宇宙、重力波の3つの視点で振り返っている。本書の大半はブラックホールについて書かれている。これは著者の趣味とか、...続きを読むPosted by ブクログ
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入門書よりは少しレベルが高い。一通りの基礎知識を持って読むと興味が一層増すと思う。重力について最先端の知識が得られる現時点で最高の本。重力波についてがエキサイティングだった。Posted by ブクログ
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正直、数式はいっこもわからないし、なんなら数式以外のところもわからないのだが、それでもおもしろい。アインシュタイン方程式(重力場方程式)は10次の微分方程式で、その厳密解を求めるというのはたいへんで、変数を少なくするためにいろんな簡略化をしながらいろんな人がその解を明らかにしていった歴史があって、そ...続きを読むPosted by ブクログ
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旬な本を読んでみました。
この本が書かれたのが2015年9月、ということで、重力波が捉えられたまさに同じ月に書かれています。
数年後には重力波検出のニュースが流れるかも…と書かれていますが、その数か月後になるとは…という感じですね。
相対性理論の歴史的な話から始まって、
そこから導かれる結論の一つ...続きを読むPosted by ブクログ -
盛りだくさんでかなり記述に濃淡があったけど…ブラックホールや重力波は新書としてはかなり突っ込んだ話が多かったように思う。連星がなぜ宇宙の距離を測るのに基準となるのか詳しく書かれていてよかった。Posted by ブクログ
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ブラックホールについての研究などについてわかりやすく教えてくれます。
重力波天文台、世界にあるそれぞれが手の長さが違うとかおもしろい。Posted by ブクログ -
宇宙検閲官仮説~「裸の特異点」は隠されるか~
特異点とは、「あらゆる物理法則が破綻をきたしてしまう『無限大』を導く点です。物理的には『あってはならない』不適切な場所」。
その特異点がブラックホールの外に存在することを許すかどうかの議論から、一般相対性理論と量子力学とを統合する理論を待ち望む物理...続きを読むPosted by ブクログ -
2020年ノーベル賞のペンローズ(数学寄りの物理学者)の仮説(これがタイトルの「宇宙検閲官仮説」)とそれを受けての研究史の解説
ペンローズは数学者としての面が強く(?)、一般相対性理論の解の出し方として云々
(相対論は変数が多いので、いろんな仮定を置いて変数を減らして処理するのだとか)
“特異点...続きを読むPosted by ブクログ -
アインシュタインが相対性理論を発表して以降の宇宙物理学の発展を解説した本。
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100年前にアインシュタインによって存在が予言されていた重力波が、今年観測されたので読んでみました。
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「重力波を観測すると言うことはブラックホールを見ると言うこと」らしい。
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地球でも観測できるぐらいの大きさの重力...続きを読むPosted by ブクログ