川村蘭太のレビュー一覧
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先日、Twitterで知った、戦後、娼婦俳句、パンパン俳句などと呼ばれ注目されるもその後消息を絶ち消えてしまった俳人、鈴木しづ子の句集「春雷」と「指環」の2冊に評伝を合わせたもの。(ボリューム的には2/3を評伝が占めてるけど)
句集も良いけど、評伝がかなり頑張って調べており興味深い。
「体内にきみが...続きを読むPosted by ブクログ -
幻の俳人、鈴木しづ子の作品集と彼女を追ったドキュメンタリー。特に、取材した川村蘭太さんに感心した。わずかな手がかりからその生涯に迫る様に執念を感じる。しかし、それでも彼女の実像は一部しかわからない。それでもいえるのは、「娼婦俳人」などという言葉でくくることのできない、彼女の愛だろう。Posted by ブクログ
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公私ともに黒澤家と交流を持った著者の黒澤明との思い出が綴られたエッセイ。時代遅れと揶揄されながらもリアリズムを徹底的に追求しようとする黒澤明のプロ根性が垣間見れると同時に、後期の映画制作での苦労が見て取れる。黒澤明の私の部分が見られるのは貴重だろうが、もう少し踏み込んだ部分が見られるともっと良かった...続きを読むPosted by ブクログ
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[ 内容 ]
“世界のクロサワ”の傍らで約二〇年間、数々の言葉を聞いてきた映像プロデューサーが回想する、その威容。
[ 目次 ]
巨星堕つ―来たるべき日
接近―『影武者』の現場
アパートの巨星―二度目の邂逅
復活―『影武者』プレミア上映会の熱狂
七光り―『乱』の父と子
ライフワーク―『乱』の始動
...続きを読むPosted by ブクログ -
ふとしたきっかけから、黒澤家と縁ができ、黒澤プロの関連会社に勤めることになった筆者が見た、「影武者」以降の作品に取り組む監督の素顔と最期を描く。製作中止になった幻の記録映画が気になります。Posted by ブクログ