宮竹貴久のレビュー一覧

  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略
    意外と深い死んだふり。
    研究戦略と実験方法は面白い。
    誰もがやらないテーマを見つけて研究するところは見習わないといけない。
  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略
    アリモドキゾウムシとハエトリグモという身近な昆虫を選び実験を行い、海外の論文に投稿する、というプロセスが丁寧に書かれている。
     生物学を専攻する教育養成系大学の学生にとっては、まず読んでみるといい。さらに小中高の教員にとっても、児童生徒に生物の実験を行うことの基本を教えるいい参考となるであろうと思わ...続きを読む
  • したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界
    人間の記述もあって、オルガスムスがないと、精液が体外に流れ出てしまうという説が面白かった。
    エロマンガでは、イっても、逆流する描写があるが、あれは嘘であり、オルガを感じると精液は奥に流れ込む。
    月野定規先生が比較的正しい。
    昆虫の方はいろいろ面白かった。
    メスの生殖器官を閉じる方法論がいろいろあって...続きを読む
  • したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界
    したがるオスと嫌がるメスの生物学。宮竹貴久先生の著書。男と女、オスとメスとの闘いや生存競争は、人間でも昆虫でも同じなのかも。宮竹貴久先生の研究者としての昆虫の生殖行動の研究にかける情熱が伝わってくる良書です。宮竹貴久先生の素敵な研究者が子供向けに講義をしてくれたら、理科好きの子供がきっと増えるのでは...続きを読む
  • したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界
    ■「性的対立」とは「セクシャル・コンフリクト」の訳であり,オスとメスの利害が一致しないことを説明するために提唱された概念。「性的葛藤」や「雌雄の対立」と訳される場合もある。
    ・生物学的に説明すると,より多くの遺伝子を残すという同じ目的に対し有利となるどちらかの性の性質が,他方の性では不利に働く状態を...続きを読む
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術
    BS日テレの久米書店で紹介されていた本です。
    虫についてとか。
    遺伝子的に同じような行動をとることもあるけれど、個々の環境によって遺伝子レベルで変化することも長期に渡れば可能だということを言っていたのがとても印象的です。
    たとえば、両親も太っている、その環境にいるから太っているというのはあるけれど、...続きを読む
  • 恋するオスが進化する
    本屋で見かけて軽いタイトルに「ふーん」と思っていたのだけど(お気軽進化本って、あるっちゃあるんで)、あにはからんやshorebirdさんの評価が高かったので「ふーん?」と思って読んでみたら面白かった!たくさんの動物行動研究例が出てきてMRK先生の著作を彷彿とさせるが、MRK先生がどちらかというと鳥類...続きを読む
  • 恋するオスが進化する
    昆虫や鳥の性差が、どのようにして生まれたのか。オスが派手な鳥、メスに比べて極端に小さいオス。この手の研究は、ここ10年で目覚ましい発達をしているのか、最新の話題が読め、おもしろい。「交尾」を「セックス」としてとらえ、擬人化することにより、わかりやすくなっているが、これが、人間だったら、男が貢がされた...続きを読む
  • 恋するオスが進化する
    何故生物が進化するか、は分かるようで分かっていない。ここに来て有力になりつつあるのが、「性行動がバネになって進化するのでは」という説だそうです。主に昆虫の繁殖が紹介されますが、受精の際、メスの寿命を縮める目的で毒素も同時に体内に送り込むもの、などここ10年ほどで常識を覆す発見が相次いでいるそう。
  • 恋するオスが進化する
    虫の世界を中心にオスとメスがどう進化してきたのか。
    その関係の同性間の争いや異性との争いなどを通して進化の傾向などをみていく。

    誰とどう争うかで進化の方向性も変わる。
    どのような進化をすべきか、進化をしすぎるとバランスが悪くもなる。

    虫の世界の面白い雑学のはずが、企業にも当てはまる気がしている。...続きを読む
  • したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界
    虫から様々な生存戦略を学べた。
    共通してたのは短所を伸ばして勝負するのでなく、長所または戦略を練って行動すること。

    大顎が発達しているファイタータイプのオスは、戦うことで縄張りを確保しメスと交尾をする。
    逆に大顎が小さいスレンダータイプのオスは大顎が小さいことで腹部が長く精巣や前翅が発達しており
    ...続きを読む
  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略
    死んだふりをする昆虫ゾウムシやコクヌストモドキ、アズキゾウムシなどを捕まえて仕分けて何世代にもわたって実験を繰り返す。結果の面白さの前に研究をする人々に対して頭が下がります。
    この成果が医療の発展につながるかもしれないというのもワクワクします。
  • したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界
    進化生物学的な個体の努力と遺伝子の戦略が多くのケースで紹介されていて、知的好奇心をくすぐられる。

    からの結論付近の「僕らはみんな生きている」ってのがスッと入ってくる。進化生物学的には今現世に生を得ている個体は勝者であり、一見劣等感を覚えるような特徴でさえ、進化生物学的にはパートナーを見つけるための...続きを読む
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術
    人間社会での先送りは生物学的には、人間以外の生き物ではあり得ること。先送りが間違っているとは言えないことなどを知ることができる書。
  • 恋するオスが進化する
    動物行動学者が自らの実験や各種論文を元にして、オスとメスの生殖行為の秘密に迫る。

    と書くと、なんだか小難しい内容に聞こえるかも知れませんが、全然そんなことないんです。

    ・鋭いトゲがたくさん生えたペニスで、大事なメスの生殖器を傷つけてしまうヨツモンマメゾウリムシのオス
    ・生涯たった一度の交尾の後、...続きを読む
  • 恋するオスが進化する
    オスがメスに毒を注入するハエ、交尾だけしてすぐ死ぬアリのオスなど、いろいろな生物種の奇抜なセックスが紹介されています。

    しかし、単なる好色本というわけではなく、
    なぜそういう生態が進化したのか、そこにはどんなルールが作用しているかまで解説しており、生物学の本としてもかなり面白いです。
  • 恋するオスが進化する
    単純にタイトルが面白そうだったので読んでみました。
    内容もすごく面白かったです。
    (気付けばひたすら虫の話でしたが…)
    男の子って大変だ…

    男の子は口説く動物、女の子は拒む動物!
    というのはどの種族も同じなのですね。
    拒むくらい口説かれてみたいもんです。
  • 恋するオスが進化する
    雌と交尾すること、交尾した後の精子間の競争、この2つ競争は、そのそれぞれに有利になることは出来ないことが多い。この2つ競争それぞれに対して、個別に発達させること。これが多く起こっている。
  • 恋するオスが進化する
    セックスに纏わる話が中心。でも、ほとんどは昆虫の話。
    不思議なセックスの話。我々が当たり前だと思っていたことが実は当たり前でなかったりする。性転換は昆虫の世界では当たり前の話なのだ。
  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略
    おもしろいと思うことがまず大事。好きこそものの上手なれというのは真理だ。やってみなければ始まらないのだから。

    地味で根気のいる作業だと思われるが、著者のワクワク感が伝わってくる。とことん研究してきた先に、人間の生活にも役立つ可能性が見えてくるが、始めからそれありきではない。
    研究にすぐに結果を求め...続きを読む