江戸を舞台にした、堅物藩士と大部屋女形役者との恋物語でした。
榊は、非BL作「三匹の守役」で脇キャラだった人物なんですね。こちらもぜひ読んでみたいと思います。
榊は実直で寡黙で見栄えもいいお侍さん。なのに縁談が持ち上がった娘が次々と亡くなってしまう運の悪さのせいで、さらに堅物になっている独り身です
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そんな榊が心を奪われてしまった相手が、かわいくてきれいな大部屋役者の音弥。見た目を裏切る、てやんでぇで気っ風の良い性格w
でも、小さな時から苦労してきたことを知ると胸が痛くなります…
慎重派の榊にとって、辛い境遇でもポジティブに生きる音弥の姿は目に眩しく映ったでしょうね~
一旦好きになったら相手のためにとても大胆な行動を取る榊の意外性が、カッコよかったです。
音弥がかわいがっている葦蔵への対応も、とても好感が持てます。というか、葦蔵はすでに榊の強力ライバルで、面白かったです!
江戸人情ものとしても楽しかったし、芝居小屋や陰間茶屋の雰囲気を肌身に感じる描写でドキドキしながら読み進みました。
シリアスで切なさもありながら、胸キュンもてんこ盛り。
エロ的には、28歳のDT攻だったところに一番グッときました!しかも、受は経験豊富すぎww
でも、音弥はこれが初めての恋なんですよね…互いに相手を想う強い気持ちがあるところが、すごくよかったです。
あとがきで、センセがPNについて語られてて、ウケ狙いではないとしっかり認識しました…どこまでも笑わせてくれますw