田口善弘のレビュー一覧

  • 学び直し高校物理 挫折者のための超入門
    高校生の子供に、地球からボールを投げて、重力から自由になるのは、垂直方向か水平方向のどちらの方が簡単かとクイズを出されて、もちろん垂直方向と答えたら間違ったので、読み始めた本です。
    水平方向なら時速約2万8500キロ、垂直方向なら11.2キロ秒(約4万0320キロ)らしい。空気抵抗を考慮したら、垂直...続きを読む
  • はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス
    入門書、とひとくちに言うが、私は大きく二つのパターンがあると思うのだ。
    一つは文字どおりの入門、これを学ぼう、とおもったときにとりあえず最初に読んで輪郭を掴むためのもの。
    もう一つが、あれこれ読んでみたがどうも全体像がわからんなー、というときに立ち返って読んでみるとやたら頭が整理されるもの。
    私にと...続きを読む
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    生命現象をデジタル情報処理系として見るという見方がとても面白かった。

    DNAは磁気テープ、SNP=バグ、がんのメチル化はがんによるクラッキング、誤り訂正機構もある、などなどコンピュータのアナロジーで説明されるのは新鮮。
    また、とりあえずゲノムを全部読むというのも、情報科学では当然の発想でも生物科学...続きを読む
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    セントラルドグマから始まり、タンパク質の働き、細胞の分化、エピジェネティクス等の精巧な仕組みが、進化の過程で作り上げられてきたことを考えると、驚きと奇跡としか思えない。何気なく生活している中では全く実感できない細胞内でのデジタルな営みがダイナミックに繰り返されているそれこそが生命という不思議。
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    遺伝情報の保存庫DNAから特定のRNAが読みだされる。RNAの核酸3文字からなるコードをアミノ酸に読み替えそのアミノ酸を順番につなぐことでプロテインができる。つながれたアミノ酸がもつ電荷などのため、できあがったプロテインは特定の3次元構造をとり立体的な構造物として生体分子として働く・・・いわゆるセン...続きを読む
  • はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス
    AIの非専門家向けに数学を使わない入門書を探していて本書を見つけた.たまたまX(Twitter)で知り合いの先生の著書.後ろに行くほど新しい内容で,私個人としては面白く感じた.全般的に広く網羅しているので,非専門家が雰囲気を知るのに適切な本である.
  • はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス
    なるべく数式を使わずに機械学習について解説してくださる本。映画の話が例えになっているのは内容に入りやすい。とはいえ基礎知識及び読解力、理解力が中学生を遥かに下回る有様な自分には難しい内容であった。
    K近傍法、主成分分析、他次元尺度構成法、線形回帰、比重和、最小二乗法、線形判別、交差検定、過学習、ロジ...続きを読む
  • はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス
    数学の数式を使わずに機械学習について書かれた一冊。
    途中の過程が分からずに、もやもやする部分もありますが、そういう前提でもあるので、概要を捉えるにはわかりやすい一冊だと思いました。

    確率の話から始まり、二次元、三次元などの空間の話から始まり、画像認識や、穴埋め問題、翻訳の話などがあります。特に画像...続きを読む
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    いまの生命科学の到達点がわかる内容。昔、教科書で学んだ内容から著しく進歩していると感じた。
    DNA→RNA→タンパク、そして代謝をそれぞれ解説した後、これらを統合的に分析するマルチオミックス解析を紹介。この内容が5年後、10年後にどのように書き換わっていくのか今後の研究成果に期待。
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    面白かった。切り取られた断片から映画の全編を復元するようなもの、といった喩えはこの分野の難しさをよく表現しているように感じた。因果推論、原因を徐々に掘っていくことがこれからますます大事になっていきそうです。
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    生物の設計図はDNAなのだからデジタルなのは当たり前だと思っていたが、その仕組みはまだ解明されはじめたばかり。わからないことだらけだということがわかった。
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    DNAから連なるRNA、タンパクの生成をデジタル情報というアプローチから扱った書籍。
    デジタルとDANの類似性というのは言われてみればその通りなのだが、この書籍のタイトルを見かけるまでは発想がなかった。
    DNAの構造は二重らせんと言われるが、言ってみれば長い紐であり、そこから生成されるタンパクも紐か...続きを読む
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    「生命はデジタルでできている」、なんとセンセーショナルなタイトルだろうか。
    知覚に閾値が存在すること、DNAが記号の羅列からなること。そしてなによりアナログにものを扱うことの難しさから、処理系がデジタル(離散的、という表現のほうがよいのではと個人的には思っている)だというのはなんとなく合点がいった。...続きを読む
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    分子生物学 セントラルドグマ
     遺伝情報
     DNA→(転写)→mRNA→(翻訳)→タンパク質の順

    DNA
     すべての生物に共通
      ヒト 30億塩基の長さの設計図
      デジタルデータ ;音楽データすべて
     冗長性のためネガポジの関係の二本鎖
     アナログで不確実な化学反応をデジタル化

    RNA
     D...続きを読む
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    生命はデジタルでできている、って最初見たときタンパク質のアミノ酸配列は、4種類の塩基の3つの並びでコードされている→デジタルなの言うまでもないじゃんと思っていた。あと転写や複製を行うための特殊な塩基の並びもコードだよねと。

    しかしほとんどのDNAのデジタルデータはランダム或いは再初期化されていない...続きを読む
  • 学び直し高校物理 挫折者のための超入門
    第一部:力学編、第二部:電磁気学編、第三部:熱力学編、第四部:波動編、第五部:原子・分子編。絵や図解でなるべく分かりやすくと解説がされている。「なーんだ、そうだったのか!」とはなかなか思えないけどね(汗)筑摩新書の「やり直し高校物理」も前に読んだんだったな…。
  • はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス
    数学的概念はイメージが重要なんだけど、そこはすごく良い本だと思う。イメージは、人によって、誰に教わったかによって、結構違うので、個人的にも、なるほどそーゆーイメージか、という気づきがあって良かった。ただ、深層学習の冒頭部分の歴史認識とか用語は、自分の認識と違ってた。
  • 生命はデジタルでできている 情報から見た新しい生命像
    物理学者であるシュレディンガーは、生命とは何かという著作を残し後進に多大な影響を与えた。物理学科の先生が生命とデジタルとの親和性の高さをあらゆる事例を紐解きながら解説する。のびのびとした内容に著者の情熱が感じられた。これからこの分野を目指す方に良いかも。