増田弘のレビュー一覧

  • 自衛隊の誕生 日本の再軍備とアメリカ
     日米の政治外交史、石橋湛山などの研究で知られる増田弘氏の著作。

     戦後の再軍備関係を研究しているなら、増田氏の"Rearmament of Japan"の史料集の名を知らない人はいないだろう。

     その増田氏が執筆した戦後の再軍備過程を描く著作なので、期待して読んだのだが、この新書あまり高く評価...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    マッカーサーについて、フィリピン軍事顧問時代から朝鮮戦争時の国連軍司令官解任までの調査に基づき、その人間像を明らかにしたもの。二次大戦における個々の戦闘や日本占領期の施策については詳細の記録が残っているが、バターンボーイズの調査を通じマッカーサーという人物を軸に縦にそれぞれの出来事を450頁に簡潔に...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    GHQのマッカーサーが日本に来る前に何をしていたのか―日輪の遺産を読んで、マッカーサーは親子2代でフィリピンを統治していたときに莫大な遺産を作っていたと聞いて、気になって読んでみました。マッカーサーは一度日本に敗れ、フィリピンからオーストラリアに逃げた。そしてそこで一緒に逃げた部下たちで組閣し直し体...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    ハルバースタム著の朝鮮戦争でマッカーサーの人となりに興味がわいたので読んでみた。フィリピン統治時代から第二次世界大戦を経て日本統治に至るまでの流れにおいても、朝鮮戦争時代におけるマッカーサーとは本質的に変わらず、朝鮮戦争での解任は起こるべくして起きたと認識させられる。
    ハルバースタムがマッカーサーの...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    東洋英和女学院大学国際社会学部教授(日本政治外交史)の増田弘によるマッカーサーの評伝。

    【構成】
    第1章 フィリピンとの邂逅
    第2章 バターンボーイズの誕生
    第3章 日米開戦前夜からマニラ脱出まで
    -1941年10月から同年12月まで-
    第4章 マニラ陥落と第一次バターン攻防戦...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    マッカーサーといったら高校の時に習った世界史の本のあの写真、軍用機から降りてくるパイプを持った姿が思い浮かぶ。
    あとはGHQの最高司令官だったこと、フィリピンから撤退するときに”I shall return.”と語ったこと、朝鮮戦争時、中国軍に対して原子爆弾を使用するしないでトルーマンと対立して解任...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    [ 内容 ]
    連合国軍最高司令官として日本占領の責任者となり、日本人にとって最も印象深いアメリカ人の一人となったダグラス・マッカーサー。
    彼の考え方や行動を探ろうとしても、厚木飛行場に降り立ったとき以降は見ただけでは判明しないことが多い。
    本書では、父の代から縁の深いフィリピンとの関係、またコレヒド...続きを読む
  • 自衛隊の誕生 日本の再軍備とアメリカ
    [ 内容 ]
    一九五四年に自衛隊が生まれて五〇年が経過したが、警察予備隊の発足から陸海空の三自衛隊として陣容が整うまでには、さまざまな曲折があった。
    旧陸海軍将校をどう活用するかなど、アメリカの中でも意見の統一を計りがたいことが多く、日本政府との交渉も困難を極めた。
    本書は、ワシントンの公文書館で公...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    マッカーサーの日本占領時の本はたくさん出ているが、この本が圧倒的に分量を割いているのはその前のフィリピン時代の話。

    そこに彼のキーがある。

    彼が重用する人間たちもこの時代の「バターン・ボーイズ」が占めることとなる。

    尊大で自己顕示欲が強く、インナーサークルを使って物事を動かす彼は敵も多かったが...続きを読む
  • マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ
    “I shall return.” GHQのカリスマ将軍。日本では印象の薄いフィリピン時代に重点を置いた本。


     やはりフィリピンの内容が多いので興味薄い内容が多かった。それでも、フィリピンでの苦い体験があったことが、日本占領時代にすくなからず影響を与えているはずだから、こういう日の当て方の本はと...続きを読む
  • なぜ世界で紛争が無くならないのか
    ■本のタイトルからして,
     紛争が起こる「本質的な原因」について書かれていると
     思ったのだが,「アラブ対イスラエル」「アメリカ対イラク」
     「中国対台湾」等,個別具体的な紛争の解説であった。
    ■個別具体的な紛争事例から帰納して,
     本質的な原因を探ることもできなくはないが…。
    ■紛争原因として一般...続きを読む
  • 自衛隊の誕生 日本の再軍備とアメリカ
    敗戦後、GHQの占領期を経て陸海空自衛隊が設立される経緯をそれぞれ描く。内容が内容だけに仕方がないのかもしれないが、前提的に山場が無く淡々とした語り口である印象を受け、あまりのめり込めなかった。
  • なぜ世界で紛争が無くならないのか
    [ 内容 ]
    メディアではわからない「7大紛争」。
    「宗教対立」や「民族紛争」はあとづけだ!
    世界を揺るがす原因が丸わかり!
    各紛争の専門家が真の理由を炙り出す。

    [ 目次 ]
    第1章 「アラブ対イスラエル」―「民なき土地」の戦争と平和
    第2章 「アメリカvs.イラク紛争」―イラク戦争後の国内政治...続きを読む
  • なぜ世界で紛争が無くならないのか
    パレスチナ、イラク、北朝鮮、台湾、日中の歴史認識、ルワンダ、東ティモールの紛争について、それぞれ一章をさいて書かれている。コンパクトにそれぞれの紛争の成り行きと原因を俯瞰できるのでいいが、分量が少ないだけにちょっと浅い。
  • なぜ世界で紛争が無くならないのか
    パレスチナとイスラエルの問題は、ともに勝ったのか、負けたのかよくわからない状態。
    イラクからアメリカが撤退したら、イラクは周辺国、特にイランから食い物になるのではないかと不安している。
    中国からしてみれば台湾が民主化したら国を統一するという夢や目標の実現が不可能になる。
    台湾は国際社会から認められて...続きを読む