植田正治のレビュー一覧

  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    涼しく静かで、けれども確かに生きた写真と哲学者のエッセイ。鳥取砂丘を舞台に、シュールでありながらどこか生活感を感じさせる写真を数多く残した植田正治の「まなざし」に鷲田清一は注目します。当書や、ドアノー「不完全なレンズで」、赤瀬川源平「鵜の目鷹の目」などを読むと、写真家の言う「視点」「まなざし」が必ず...続きを読む
  • 植田正治 私の写真作法
    何度読んでも植田先生の言葉は気持ちいいものがあります。一番好きな写真家であり、いつまでたっても必要な目標です。
  • 植田正治 小さい伝記
    植田さんの人物写真と、演出されたその独特な世界に、心にじっくり染みてくる優しさと強さを感じます。6×6でもモノクロでも鳥取でも、植田さんだからあの写真の世界が成立したのですね。
  • 植田正治 小さい伝記
    植田正治のシリーズ「小さい伝記」をまとめた写真集。
    この人の写真って、特別なもの撮ってるわけじゃないのに何でこんなに特別っぽいんだろう。
    あー好き。
  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    深い。どこまでも、澄んでいるのに、底は見えない。思索の深淵を、そっと覗きこませてもらう。さすがだ。植田正治の写真は感光紙の上でこそ最大の魅力を放つけれど、それでも。なんて豪奢な組み合わせだろう。贅沢な読書をした。「死ぬことがわかっていて、それでも死なないでいる理由とは何か。」
  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    まるで肌理もないように見える滑らかな肌が
    触れてみたらとても温かかったような

    空気の隙間から湧き出る恵みのような


    誰かに助けて欲しい時に傍に誰もいなかった時には
    この本に傍にいて欲しい

  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    まるで肌理もないように見える滑らかな肌が
    触れてみたらとても温かかったような

    空気の隙間から湧き出る恵みのような


    誰かに助けて欲しい時に傍に誰もいなかった時には
    この本に傍にいて欲しい
  • 植田正治 小さい伝記
    読み物が多いので、人となりや作品の背景を知りたい人向け。
    気に入った写真は、「コンポジション」(1937年)、「少女立像」(1938)、「群童」(1939)、184ページの地球儀
  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    寺山修司の言葉の引用が印象的。
     幸福について語るとき位、ことばは鳥のように自分の小宇宙をもって、羽ばたいてほしかった。せめて、汽車の汽笛ぐらいのはげましとなつかしさをこめて。
  • 植田正治 小さい伝記
    写真のプロではなく「熱心なアマチュア」なのだと著者は記す。正面向きの人物写真という写真の王道で、同じ土地に暮らす人々を自らも同じ視点で誠意と愛情を持って見つめる。昭和30年代の写真のなんと美しく自然ななこと!「この日本の片隅では、わずかな時流は動いているとはいえ、年中行事はいつもの通り盛大に、海も山...続きを読む
  • 植田正治 私の写真作法
    植田さんは,ハッキリパッキリとしていて,気持ちいい.男らしい.透き通った気持ちで写真を撮りたい気にさせてくれる.早く読み切ってしまいたい.
  • 植田正治 私の写真作法
    大正~昭和の写真家植田正治のいろんなところに寄稿した文章を集めた一冊。生涯「アマチュア」として写真に接し、世の若いカメラマンに送る言葉が温かい。

    作品はシュールレアリスムと言っていいような、ストレートフォトとは真逆の”演出”された写真が代表作に多い。今でいうCMフォトとでも呼べそうな作品を、昭和の...続きを読む
  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    鷲田先生の文章は、一つ一つの言葉がとても大切にされている。
    だから、じっくり噛みしめていると、心の奥深いところで共感されてくような気がする。
  • まなざしの記憶――だれかの傍らで
    もともと植田正次の写真が好きで友達から貸してもらった1冊。
    深かった印象だし、つかめないものも多かったが、物事の神髄からでることを教えてくれるものだったと思う。