森本正史のレビュー一覧

  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る
    ■■概要・感想■■
    ○人類の歴史を振り返ったときに、OPENさを基調とした組織は発展し、クローズドな組織は発展しなかった。その実例たんまりで解説した本。
    ○これとFACTFULLNESSとを続けて読んだことで、自分の常識が古くて間違ったていたり、懐古主義だったりすることに気づくヒントを得られた。
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  • 「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて
    15 現状

    26 イタリア、アメリカ、フランスのポストモダニズム
    33 近代主義的二分法(客観的普遍性と主観的個人)から、それに対する懐疑主義によって局所的ナラティブ重視=文化構築主義へ
    35 ポストモダニズムの原理と主題
    40 リオタール
    44 ポストモダニズムの左翼性(人類がもつ抑圧的権力構造...続きを読む
  • 21世紀の不平等
    非常に難解だった。理解出来た点をいくつか。
    高技能者が便利な仕組みを作れば世の中便利になるが、低技能者は失業し、格差が広がる。考えもしなかったが、確かにネットの発達で店舗は減少している。ただ、運送業者は忙しくなっており、店舗からすると失業という形にはなるが、全体を俯瞰すると再分配されているとも取れる...続きを読む
  • OPEN(オープン):「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る
    自由でオープンな方がいいよね、という考え方に反対する人はそんなにいないはず、だけど一方で自分たちとは違う人たちを排除しようとしたり線引をして仲間とそれ以外を分けたくなる衝動も内に秘めている。
    オープンだという自覚には疑いを持ったほうがいい。どこかでクローズドへの憧れや欲求のようなものが実はあるのかも...続きを読む
  • 21世紀の資本
    はじめに
    第1部 所得と資本
      第1章  所得と算出
      第2章  経済成長―幻想と現実
    第2部 資本/所得比率の動学
      第3章  資本の変化
      第4章  古いヨーロッパから新世界へ
      第5章  長期的に見た資本/所得比率
      第6章  21世紀における資本と労働の分配
    第3部 格差の構造
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  • 21世紀の資本
    過去最も難儀した本の一冊。
    長いし難しいし。
    でもたまには苦労しつつもこういう難解な本を読むべきだとも思う。
    なんとなく5年後、10年後ふと効果が出てくるんじゃないかと思わせる一冊。
  • 21世紀の不平等
    現代の経済的不平等の解決策について、オックスフォード経済学者により書かれたもの。ピケティの「21世紀の資本」では富の実態を明らかにしたが、これに続き富の不平等を是正するための方策を具体的に述べている。所得税最高税率65%、児童手当や年金の増額など、社会主義に近い大きな政府を目指す政策を推奨していると...続きを読む
  • 21世紀の資本
    r>g 「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す。」
    いろんな国の税制データを駆使しながら、歴史を紐解きながら、上述の文章を証明していく本。
    当たり前のことを当たり前に忠実に細かく記述していく作業。。 トマピケティは大変だっただろうが、読...続きを読む
  • 21世紀の不平等
    不平等縮小のための15の提案。再配布だけでなく、移転前所得の不平等を減らすための施策。議論の基礎としての歴史や経済学、実現可能性の考察が加わる。

    社会で育ち暮して普通に当たり前と認識してきた富に関する前提が、そうではない世界もあり得るということを示してくれた。
  • 21世紀の資本
    飛ばし読みで70%を読んだ感じ。ただ頑張って読んだにも関わらず内容を理解できたのは半分もないのかな?とにかくタックスヘイブンが著しい昨今の世界情勢の中、格差社会を解決するためには年次累進税の導入が有効だということがわかった。
  • 21世紀の資本
    読破に1年以上経過。途中他の本に何度と浮気しましたが、何とかあきらめず。歴史的な視点で経済の歴史を語っているので、別途読んでいた歴史関係の本との接点が見えてよかった。次はタックスヘイブン関係の理解を深めたくなる。
  • 21世紀の資本
    一年くらいかけて読み終えました。(苦笑)
    そこまて興味のないヨーロッパ各国の状況とデータの多さに何度もツンドクになりかけましたが、時々読み直してみると面白い。基本は、
    r>g 民間資本収益率(r)が所得と産出の成長率(g)を長期的に見れば上回る。すなわち富の格差は広がっていく。
    →解決には累進資本税...続きを読む
  • 21世紀の資本
    やっと読み終わったが、行きつ戻りつしながら半年近くかかってしまった。
    もうブームは去ってしまったのか・・・
    富と所得の分配について再度考えさせられるきっかけになったこと、関連する日本経済構造のベースはアメリカではなくヨーロッパに近いことが再認識できたことは大いにメリットであったが、正直それ以外いまい...続きを読む
  • 21世紀の資本
    やっと読み終わった。長い。長いよー。
    さんざん言われてるように、r > g(資本収益率 > 経済成長率)が議論の出発点。そしてそれが資本の集中と大きな経済格差につながること、その格差を是正するための政策を議論する。話としてはとてもシンプル。
    それがこんな大著になるのは、世界中の膨大なデータを収集し、...続きを読む
  • 21世紀の資本
    資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき(19世紀はそうだったし、また今世紀でもそうなる見込がかなり高い)、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出し、それが民主主義社会の基盤となる能力主義的な価値観を大幅に衰退させることになるのだ。p2

    【格差拡大の根本的な力―r>g】p27