森本正史のレビュー一覧
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歴史上、新たな技術などの”異質なもの”に対して「オープン」な姿勢で接した国家が成功してきた反面、それらの国々がいつしか「クローズ」になり、没落していったのはなぜか。人間の進化の過程を遡ってその要因を明らかにし、現代社会に影を落としつつある「クローズ」の脅威に立ち向かう方策を提唱する啓発書。
著者は...続きを読むPosted by ブクログ -
「オープンな社会の方がクローズな社会よりも望ましい」という直感的にも納得感のある主張を、歴史を振り返りながら検証していくと同時に、なぜ人類はオープンな社会を維持できないのか/維持するにはどうすればいいのかについても考察された本。
人は、共感しやすい内集団と攻撃的に振る舞いがちな外集団をつくりだすが...続きを読むPosted by ブクログ -
ピケティの師匠であるアトキンソンの、経済格差問題の本
ピケティが『21世紀の資本』で経済格差の内容を明らかにして
本書でより現実的な政策提言を行う感じの流れがあるPosted by ブクログ -
提案の方向性はおそらく正しいものだと思う。ただし、膨大な項目にそれを引用する上での留保。理解する上での前提の多さ、この留保や前提は数字のことではあるものの、どこか宗教的感性が必要だ。これは、この人の物言いがそうなんじゃなくて経済学の話全般に言える胡散臭さや問題点だと思う。テレビでの解説は概ね簡略化さ...続きを読むPosted by ブクログ
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アトキンソンはピケティの師と帯には書いているが、序文にはピケティの文章が載っている。
格差と不平等に関する論考で、現状を歴史も含めて検討し、それに対する対策を提案し、またその反論に対する論駁を述べている。数字はたくさん出てくるが、ピケティの本に比して数式は少ないので読みやすいが、やはり翻訳本であるの...続きを読むPosted by ブクログ -
☆は3にするか4にするかでちょっと悩んだけど。
普段、経済政策の話って実はあまり読むことなくて、不平等を経済政策としてゆっくり考えたの初めてに近いから、そういう意味で、いいきっかけになったから、4にしました。
つまり、これまで、個別に社会保障問題、年金、税率、社会サービスへのアクセスなど、考えたり...続きを読むPosted by ブクログ -
ピケティを受けて書いていることがいろいろなところに出てくる。
意外と読みにくいという感じがしたが、イギリス経済を語る上には必須のほんであろう。Posted by ブクログ -
イギリス式の政策を中心にした格差是正方策の検討。日本と引き比べてみるとやはりEUって大きいんだなあ。Posted by ブクログ