田口俊樹・他のレビュー一覧

  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語

    順番としてはアートが先に存在していて、物語はそれにヒントやインスピレーションを得て、更にこのアンソロジーのために創られたはずなのに。まるで作品の解説だったり、小説が先で挿し絵として描かれたかのような錯覚に陥るほど。
    名画にはそれを見る人の想像力を掻き立てる何かがあるんでしょう。そしてそれを受け止め...続きを読む
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    ある絵(あるいは、一部、彫刻のような美術作品)をモチーフにした短編小説を17人の作家に書いてもらい、それを1冊の本にまとめあげるというコンセプトに基づいて編まれた短編集の2冊目。編者は2冊とも同じくローレンス・ブロック。
    1冊目の書名は「短編画廊」といい、エドワード・ホッパーというアメリカの画家の描...続きを読む
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    『バラエティ豊かな言葉の美術館へようこそ!』

    マイクル・コナリーなど17人の作家たちの、アート作品をモチーフにした短編集。原田マハさんのアート小説を読んだあとに読むと、既知のエピソードも含め、マハさんとはまた少し違ったテイストが楽しめる。
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    ローレンス・ブロックの編纂による美術品にまつわるアンソロジーの第二弾。書き手は、ブロックと交流のある著名な作家や著述家達で、基本はこのアンソロジーの為に書き下ろされた何れも宝珠の短編ばかり。
    前作は、エドワード・ホッパーの絵画に触発されて書かれた作品集『短編画廊』。堪能できた一冊だった。
    そして本作...続きを読む
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    『短編画廊』が面白かったので、第2弾を出してくれないかなーと思っていた。こちらは、作家によって選んだ画家はそれぞれ。そしてそれぞれ面白かった。
    特にジェフリー・ディーヴァー、デイヴィッド・マレル、ジョナサン・サントロファー、サラ・ワインマンが◎だったが、特にジョイス・キャロル・オーツがさすが。
  • おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1
    短編集の「打率」ってどれくらいですか?
    個人的には、まあ・・・3-4割、書き下ろしアンソロジーだと1割切る場合もありません?
    これはすごいですよー!

    あちこちのアンソロジーでちょこちょこ見かける人ですが、まとめて読んだのは初めてでした。

    前半、全打!
    無駄のない文章でサクサクと結末へ。
    それも切...続きを読む
  • おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1
    ローレンス・ブロックは短編がうますぎでしょう、もちろん長編もうまいつーか面白いつーか大好物ですけど、今日日ここまでエレガントに上手な短編書く人は国際法か何かで保護スべきと思います!
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    絵画をテーマにしているので面白そうだなと思い、リクエストしたら第二弾のこの本が先に来た。
    表紙の「光の帝国」が良い。アンソロの中にもあった。

    「安全のためのルール」
    Remember all the safety rules,1953
    Art Frahm (American, 1906–1981)...続きを読む
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    自分は「54字美術館」というものをインスタグラムにあげています。
    訪れた美術館の展示で惹かれた絵画に自分の妄想を足して、54字の物語として作品発表しているのです。
    それに通ずるものをこの本に感じたのがこの本を手にしたきっかけでした。

    序文も読まずに目次で目についた『オレンジは苦悩、ブルーは狂気』を...続きを読む
  • バランスが肝心 ローレンス・ブロック傑作集2
    やっと、見つけて、手にいれて、ゆっくり一週間かけて読みました。もったいなくて。

    良かった。
    うまいなー、ローレンス・ブロック。

    マット・スカダーシリーズに、弁護士エレイングラフ。
    魅力いっぱいでしたよっ。
  • 夜明けの光の中に ローレンス・ブロック傑作集3
    短編って、やはり宝の山。いいわあー。マット・スカダーも、バーニィ・ローデンバーも、エレイングラフも出てきます。どれも珠玉の作であり、短編にしかない味わいがあり。堪能させて頂きました。
  • おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1
    ローレンス・ブロックの短編集1です。すごく良かった。私はあまり短編を読まない方ですが。珠玉の作が満載で。最初から最後まできっちり楽しませて頂きました。すごーい。まえがきのローレンス・ブロックの言葉が又、良い。「短編小説は愛の産物である」「作家が短編小説を書く唯一の理由は自己満足の為である」「これらの...続きを読む
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    新年1冊目はローレンス・ブロックがアートをテーマに編んだアンソロジーの2作目である。
    1作目である『短編画廊』(既読)は、エドワード・ホッパーの絵画にインスパイアされた17の短篇が収められていた。今回は、アートという以外の制約はない。誰のどんな作品でも構わない。基本的には絵画だが、彫刻や壁画を基にし...続きを読む
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    前回の「短編画廊」はホッパーメインのコンセプト、今回は多種多様の絵を題材に繰り広げられている。ダヴィンチからゴッホ、北斎迄!
    ボリュームあると感じたけれど、読み始めるとなかなか楽しく、啓されている絵を見ているだけでもすっかり『その世界』に入り込み、作者の妄想カオスの世界へ泳ぎ出していくような気分は愉...続きを読む
  • おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1
    【収録作品】食いついた魚/成功報酬/ハンドボール・コートの他人/道端の野良犬のように/泥棒の不運な夜/我々は強盗である/一語一千ドル/動物収容所にて/詩人と弁護士/あいつが死んだら/アッカーマン狩り/保険殺人の相談/おかしなことを聞くね/夜の泥坊のよう/無意味なことでも/クレイジー・ビジネス/死への...続きを読む
  • バランスが肝心 ローレンス・ブロック傑作集2
    短編二冊目。なんというのかこのアイディアはどこから出てくるのだろう。日々の生活で思いついたことを忘れずにきちんと取っておくんだろうなあ〜
    危険な職業が面白かったな。後皮肉な弁護士さんも面白い。今度長編読んでみようかな。
  • おかしなことを聞くね ローレンス・ブロック傑作集1
    星新一の短編のような見事な「落ち」と村上春樹の小説にでてきそうなちょっとシックで癖のある登場人物。面白いです。通勤電車のお伴にもよさそう。
    そうそう、村上春樹が、どこかで、長編を書くのは苦しみで、短編は楽しみ、と書いてましたが、ローレンス・ブロックもそのようなことを本書の「まえがき」で述べています。...続きを読む
  • 夜明けの光の中に ローレンス・ブロック傑作集3
    バーニィが登場するのは、「泥棒はプレスリーを訪問する(泥棒はグレースランドに侵入する)」。これは「エルヴィスとは誰か」(音楽之友社、'96)にも所収。すごいですよね、こんなことを掲載しているHPがあるなんて!ミステリー・推理小説データベースなんだそうで、yahooでブロックとバーニィを入力して辿りつ...続きを読む