森岡孝二のレビュー一覧

  • 過労死110番 働かせ方を問い続けて30年
    本当に本当に、重い内容でした。
    でも、これは現実を知るという意味でとても勉強になります。
    僕は教員という立場で読んで、自分のことをすごく考えました。
    教員の皆さんは読んで欲しいです。
  • 過労死110番 働かせ方を問い続けて30年
    過労死が大きな社会問題として取り上げられるようになるきっかけを作った当事者たちが、その当時の状況を振り返る。話が具体的で、当時の様子がよくわかる。
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
    日本の大学生に待ち受けている就職活動。就活スケージュール、就職協定の度重なる変更と撤廃、社会人になる洗礼ともいうべき就職選考、そして社会人基礎力の本当の意味とは、そして待ち受けている長時間労働と過労。
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
     大学生に対して,「社会人として働く意味」を,具体的かつ実証的に伝えるための良書。著者の専門は,企業社会論や労働時間論。過労死の問題や対策にも専門研究者として取り組んでいる。それだけに,労働に関して集積された指標は豊富で,自らアンケートで収集されたマイクロデータも紹介されている。
     就活がいかにビジ...続きを読む
  • 働きすぎの時代
    働きすぎの時代はあった。超過勤務を支払わなくても、法律違反をしているとの認識がない管理職。

    グローバル化
     海外での労働管理に直面すると、日本での管理方法の課題がわかるかもしれない。
    情報革命
     情報の集中は防げたが、新たな格差は作った。
    消費社会
     使うことがいいことだとうのは、背景...続きを読む
  • 働きすぎの時代
    「働きすぎ」を導く要因を、企業を取り巻く環境、働き方に関する環境、商品市場をめぐる環境、労働市場をめぐる環境という四つの側面から分析し、さらに「働きすぎにブレーキをかける」ための提言を行っています。「提言があればよい」というものでないことはもちろんなのですが、本書の場合は前段の分析が十分に行われてい...続きを読む
  • 働きすぎの時代
    好きなことには時間があるだけ集中的に打ち込めるものだが、仕事は必ずしもそういうときばかりではない。自分も「働きすぎ」と感じるときが多くなってきている。本書では「働きすぎ」のおこる理由を、グローバリゼーション情報資本主義、消費資本主義の罠(ワークアンドスペンドサイクル)、フリーター資本主義(労働時間の...続きを読む
  • 働きすぎの時代
    過労死や労災の精神疾患急増と非正規労働の問題の原因は一緒なんだと、分りやすく書かれています。
    労働組合を大きくしていく必要を痛切に感じました。
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
    「○活」と略されるようになると、だいたい社会問題化しているような気もしますが、就活はまちがいなく社会問題ですね。

    自分は団塊ジュニアの独身おっさんですが、その私が2023年にこの本を読んでもなるほどなと思わせてくれました。
    読んだ時点より10年以上も前に書かれた本ですが、現在でもほぼ通用する内容と...続きを読む
  • 雇用身分社会
    以前働いていた職場でこんなことがあった。製造業派遣が解禁される前、請負として大量の非正規職の人達が定年退職者の代わりとして入ってきた。やっている仕事は正社員と大差ない。それまで皆仲良く助け合ってやって来た職場だったが、突然正社員に特権意識が芽生えて請負作業者を下に見るようになり、職場の雰囲気も殺伐と...続きを読む
  • 雇用身分社会
    p184のグラフ "主要先進国の平均賃金の推移"を見て,我が国の政策が賃金を下げているのだと思った.日本だけが下がっているのだ.1985年の労働者派遣法の制定がこの憂慮すべき事態の原因だと感じる.あまりにも大企業寄りの法律で,一旦制定されると次々と改悪される.戦前の治安維持法と同じ.この悪法を廃止す...続きを読む
  • 雇用身分社会
    良書。
    怒りが込み上げてくる。
    日本人の給料は、悪い方向に向かっている。日本の経済は、低所得者に支えられている。
    政府は、これを推進する政策を行なってきた。もっと国民は、怒らなくてはいけない。
  • 雇用身分社会
    現在、関西大学名誉教授である著者が、2014年3月に定年退職する直前に構想が浮かび、昨年10月に発刊された新書。「雇用身分制」をキーワードに、日本の労働社会全体像を概観したことが特色(筆者談)としてあげられます。

    「職工事情」「女工哀史」「貧乏物語」など、日本における資本主義が作られてきた過程の中...続きを読む
  • 雇用身分社会
    現在の勤労者のおかれている状況を戦前の歴史からひも解き、現在の「雇用身分社会」という状況が出現した様が解説されており、わかりやすかった。そして今後の提言として、「派遣労働を規制し、最低賃金をパートやアルバイトであっても何とか生活できる水準にまで引き上げ、合わせて性別賃金格差を解消し、八時間労働制を実...続きを読む
  • 雇用身分社会
    最低賃金を上げ, 男女の雇用の差別を少しずつ無くしていくしかない。今のままでは貧困の連鎖が続いてしまう。株主資本主義の行き着く先は、欲望の最大化。

    効率的な市場は欲望を最大化させるだけで, 人間的な尊厳を持った生活を万人に提供することはできないのではないか。自由競争は強い奴が勝つ仕組みであり、政府...続きを読む
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
    久しぶりの読書だった。論文調で読みやすく就職に関する全体像と、就活に対する指摘がデータ、図表を用いてきちんと書かれていた。就職に対する労働条件を理解して就職したいと思う。興味のあるところは調べてみたい。最後にこの本は、ハウトゥーではないので解決策は各個人で考えよう。
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
    就職難,過重労働,過労死...こんな劣悪な労働環境に甘んじてる限り社会人とはいえないんじゃないかと思う.政治や財界に積極的に参加,抵抗してこそ,真の社会人だと思う.
  • 働きすぎの時代
    非常に身につまされる。周囲にも類似のことが多くあった。
    かねがね疑問に思っていたことの多くがすっきりとつながった気がする。
    しかし、ずっと気になり考えている「機会不平等」「二極分化」がここにも大きく影響している。世の中全てが不平等。どこかでボタンを掛け違えたか、何かがずれてしまっている。
    その...続きを読む
  • 働きすぎの時代
    ヨーロッパでは優雅に休暇を取得しているというイメージがありましたが、イギリスはわりと例外なのですね。なぜ現代がせわしないかが分解されています。
  • 就職とは何か 〈まともな働き方〉の条件
     若者の労働問題に提言をしていることで有名な著者による本。「はじめに」で書かれているように、大学生の就職問題を取り扱っているが、就職環境の厳しさおよび実情を知るという意味では、全ての世代の人が読むべきだと思う。

    一章
     紙面でよく語られている、大学生の就活の流れに焦点を当てた章。
     「人より出遅れ...続きを読む