海渡雄一のレビュー一覧

  • 原発訴訟
    日本の原発の安全基準は世界一厳しい。原発再稼働に関して日本国
    首相の安倍晋三はなんとかの一つ覚えのように言う。

    何がどう厳しいのか。具体的なことは一切言わないのでよく分からない
    のだが、地震列島・火山列島という日本列島に原発を「これでもか」と
    建設し、シビアアクシデントが発生したら国民が厳...続きを読む
  • 原発訴訟
    本書は「原発訴訟」との表題ながら、科学的知見にも裏づけられた論理構成で、原発における負の総体によく迫りえている、と思われた。

    茨城県東海村にはじまり、すでに50年余にわたる日本の原発だが、当初よりずっとこの国の政治経済システムには強固な原子力推進システムが埋め込まれてきたことを考えれば、原発に対す...続きを読む
  • 原発訴訟
    原発訴訟を軸に、今までの司法の歴史について述べる。
    裁判所は行政へのおもねりがあり、且つ、さまざまな利権がからむ中、我々はどう行動していくべきか?
    筆者は以下の提言をする。
    1.科学裁判の方式をカンファランス尋問方式=意見を異にする専門家に対して裁判官が同時に証人尋問する=を採用せよ。

    2.環境省...続きを読む
  • 原発訴訟
    著者は弁護士であるが、原発の説明をかなり詳細に書いているので、原発の仕組みを理解するための基本書である。原発推進が出版したパンフレットを、この本を参考にしながら分析することで、メディア教育のいい教材となる。さらに、この本を参考にした原発災害のメディア作品を作ることもできるであろう。
  • 原発訴訟
    原発設置や稼働にまつわる訴訟を軸に、今までの司法の歴史について述べられている。
    地裁で原告勝訴でも高裁や最高裁で敗訴になってしまった例(本書からは最高裁と国の距離の近さを感じる)があるものの、ひとつひとつの訴訟(勝訴でも敗訴でも)が礎となって進んできたという印象を受ける。

    原発をつくることは地方の...続きを読む
  • 原発訴訟
    フクシマについて漠然と「司法の責任」はどうよ・・・・と思っていました。直接的でなくても原告敗訴であり続けたことが、推進者の背中を押していなかったのか…。
    その思いが、この著書を読んで確信に変わった。
    著者自身の生き方、考え方にも共感を覚え、敬意を表したい。
  • 日本を壊した安倍政権
     安倍政権について記載されたネット記事のオムニバス版。
     当時まだ著書が出ていなかった鈴木エイト氏の共著ということもあって購入。
     まあ、以前からどちらかというと安倍政権には批判的だったので、ほぼ合点がいく内容ではあります。
     しかし、こういった本が扶桑社から出てるとはね。
  • 原発訴訟
    社民党の福島瑞穂議員のパートナーである筆者が30年もの長きにわたった戦い続けた『原発訴訟』の記録をつづった手記です。この問題の根の深さと筆者の粘り強さに感服しつつ、一刻も早い収束を願って止みません。

    僕は筆者が国会議員の福島瑞穂さんのパートナーであることを最後まで知りませんでした。反省することし...続きを読む
  • 原発訴訟
     著者は,原発訴訟をライフワークとしてきた日弁連事務総長。熱意がこもっているだけに危険の強調に傾いてて,誤解を招く記述も見られるが,伊方原発訴訟からの日本の原発訴訟の概要がまとまっている。
     やはり地震大国の日本に,53基もの原発を作ってしまったことを大きな問題として追及している。ただ,勝訴はまれで...続きを読む