塙和也のレビュー一覧

  • 原子力と政治:ポスト三一一の政策過程
    原子力発電に政治が及ぼした影響を解説し、現在の状況も詳しく整理してあり勉強になった。廃炉が決定したもんじゅだけでなく、例えば大学に廃炉となった施設がたくさんありその処分の見通しが立っていない事など、将来の負の遺産に愕然とした。
  • 自民党と公務員制度改革
    福田政権から麻生政権にかけての国家公務員制度改革の動きを記述した本。

    渡辺喜美行革相と後任の甘利行革相の動きを中心に、

    自民党内の利害対立、官僚組織や連合などの利害関係者の動き、

    民主党との調整状況などが詳細に描写されていて、

    非常に興味深く読むことができた。


    基本法に基づく関連法案の成...続きを読む
  • 自民党と公務員制度改革
    明治時代に遡る公務員制度は硬直化しており、時代の変化に対応できていない、、と戦後から言われているにも係わらず、一向にその仕組みが変わることはない。同じ課長職でも等級が異なる厳格な年功序列や、内閣からも独立した人事院の権限など、憲法における労働基本権と絡んで公務員制度改革が非常に難しい問題であることが...続きを読む
  • 自民党と公務員制度改革
    事実は小説よりも複雑で興味深いしまた腹立たしくもある。最後の解散で一気に水の泡となってしまった努力が、新聞なんかで読んでいた時と違って、ぐっと迫ってくるものがあった。
    既に過去になってしまった事件ではあるが、体質などはそのままだと思われるので、今この時もこのようなことをなしているのかと少し暗澹たる気...続きを読む
  • 自民党と公務員制度改革
    公務員制度改革を巡り、時の福田、麻生内閣と官界、そして民主党がいかにやり合い、最終的に公務員制度改革がフイになったかまでのプロセスが詳細に書かれている。記述は筆者の綿密な取材と鋭い分析に基づいて書かれており、特に政治に興味がある者にとっては、非常に面白い。

    個人的には、最後の公務員制度改革の難しさ...続きを読む
  • 日本のエネルギーまるわかり
    日本が置かれている状況がわかります。
    かつては再生エネルギーのトップランナーだったのに、残念でなりません。
  • 日本のエネルギーまるわかり
    技術で先をいっていたのに、実装で大きな遅れをとっている日本。
    既得権益を慮るばかりに、方向性を示すことができず、結果、個々の企業もどこに投資をすれば良いのかがわからない状況。

    政治に期待できないなか、
    これを個々でどうこうすることはできるのか。。。
  • 自民党と公務員制度改革
    本書はジャーナリストである著者による,福田・麻生両内閣期における公務員制度改革について肉薄したものである。評者はこの時期の公務員制度改革に動きについて正直,政局との絡みでしか見ておらず,どうせ官僚の抵抗により失敗するだろうくらいの認識でしかなかった。しかし本書によれば,必ずしもそうではない実態が明ら...続きを読む